2011年 冬から春への中国鉄路の旅  Part3 Z55次乗車で北京西から兰州へ

一昨日はアップロードしようとした途端にゆらゆらです。すぐにTVを見ますと大惨事を見ることになりました。東日本巨大地震に遭遇され被災された多くの皆様、謹んでお見舞い申し上げます。私も阪神大地震の時は神戸支店勤務でしたので、地震の恐怖を体験しております。これから再建への道のりは、遠く険しく辛い日々の連続となりれますが、どうか希望を忘れずに頑張ってください。何もお手伝いすることができませんが、心より祈っております。

第2・3日目 2月23・24日

①京倫飯店12:27(Taxi)→12:49北京西站
②北京西14:35(Z55次)→7:23兰州(蘭州)


北京西站は首都の主要駅ながら未だに地铁が開通していません。途中までは地铁、後はTaxi利用となりますと、重いスーツケース類を持っての階段の上り下りは年寄りには苦痛で体力激減となります。三道嶺に着くまでにダウンしてはなりません。ホテルからTaxi利用で向かいました。普段は渋滞が慢性化している北京市内ですが、今日はスムーズに走行でき、北京西站には余裕の到着です。距離12.7キロ、所要時間22分、料金は32元(約420円)と日本の10分の一でした。


【北京西站】
北京西站は1997年7月の香港返還時に間に合うように1996年1月21日に竣工されました。東洋一の規模を誇る駅と言われ、香港までの京九線(全長2476キロ)全通の1996年9月1日にはT97次直行列車が初めて走行を開始しました。
当時私は、この駅での勤務先のプロジェクトリーダーを務めていまして、建設途中から完成、営業開始と長い間見てきましたので、思い出深い駅です。開業式典にも日本人として一人参加の機会に恵まれました。その時にいただいた記念品を紹介させていただきます。

北京西站開業記念パンフレット

パンフレットの中には、記念切手と絵葉書が入っていました。

▲ 記念封筒、コップ、駅舎模型
▲ 1996~1997年の時刻表の表紙も飾りました。2011年2月現在では、124本もの定期列車が発車しますが、15年前の開業当時はわずか15本でした。

▲ 丁度お腹も空いてきましたので、駅1階の庶民食堂での昼食タイムです。スープ餃子2つ、おかず2品とビール1本で96元(約1300円)は、計算が間違っているのではと思うほど高額でした。

▲ Z55次の時刻表です。2011年1月11日より短縮線の太中銀鉄路開通によって、北京西から兰州行きは、所要時間が17時間49分から16時間48分に1時間1分短縮されました。

Z55次は定刻に北京西を発車しました。5分もすると列車乗務員が検札にきました。切符と交換に座席カードを渡してくれます。切符は列車乗務員が預かり、下車駅近くになると座席カードとの交換に持ってきてくれます。寝ていれば起こしてもくれます。今回、身分証(外国人はパスポート)は私のみの提示で済みました。列車乗務員は、各客室を回り乗客の氏名・住所等を書きとめていきます。これがあるので軟臥乗車はまず安全感を持てます。

乗車時にサボを 撮りましたが、今までのホーロー製とは違って直接車体に貼られたステッカーに変更されていました。あの錆びて汚れたサボが旅情を出してくれて良かったのですが、これから徐々に変わっていくのだろうと思うと寂しくなります。

18:00になると弁当の車内販売が始まります。食堂車で調理された作りたての暖かい弁当は25元(約330円)です。まあまあ食べられそうですが、食堂車を連結しています。太原を発車して蘭州までは無停車になった19:40過ぎに食堂車に行って見ることにしました。
Z55次は、無座客のいる硬座車を連結していない硬臥と軟臥だけの寝台専用列車ですので、利用客は少なく列車乗務員の方が多く見える状態でした。

▲ 右上が食堂車のメニューです。さすがZ列車です。たくさんのメニューが並んでいますが、5~6種類しか分かりませんので適当に選んで注文しました。全部で65元(約850円)でした。
席に戻ってからは隣人もあり、おとなしく寝ることにしました。

翌朝は、6時過ぎに目が覚めましたが夜明けはまだです。広い中国ですがタイムゾーンは同一で、すべて北京時間です。蘭州は北京からは西方にあり、約1時間遅い日の出になります。

Z55次はほぼ定刻に蘭州に到着しました。下車してからは一旦ホームにおりて旅行社に頼んでおいた、蘭州から哈密に向かうT295次の切符を受け取りに行きました。これで哈密までは安心して着けます。その後はまたホームに戻って到着する列車を撮影することにしました。

8:07蘭州駅での夜明けです。  Part4へ続く

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