2012年 春の中国鉄路の旅 Part5 瀋陽から平庄へ

第7日目 4月25日

① 天津 21:40(K345次)→7:45 瀋陽北  785キロ 10時間5分
② 瀋陽北駅 10:34(地鉄)→10:52 瀋陽駅
③ 瀋陽 9:05(K7362次)→5:35 平庄    574キロ 10時間30分

▲ 温州始発の列車は、既に約28時間も走行してきたせいなのか、ゲリラ暴風雨のせいなのか分りませんが、26分遅れの22:06発車となりました。乗車後は、列車の窓に叩き付ける雨音を聞きながら、睡眠に入りました。

▲ 翌朝も、雨音を聞きながらの早起きです。寒いなあと思って通路の温度計を見ますと、15℃です。今迄が暑かっただけに寒さをより感じます。車窓には、雨をたっぷりと吸い込んだ大地が続いていきます。駅に着いても叩き付ける暴風雨で、大きな荷物を持った乗降客は、必死の歩行です。窓から撮ろうとしても、コンデジのピントは合ってくれません。朝食を食べに食堂車に行きましたら、ご覧のとおり、無座客の座席車になっていました。

回復運転をするのかと思っていましたら、瀋陽北駅には更に遅れて、約1時間の晩点でした。
今日の朝食は、駅前食堂で軽めにワンタンと中国風パンにしました。
食後、
售票処(切符売場)に行き、問題の鄭州で買った切符の座席交換に参りましたが、長蛇の列です。街角切符売場では、交換はできませんので、O氏と落ち合う瀋陽駅へと地鉄で行くことにしました。

地鉄で途中乗り換えて、約20分で瀋陽駅に到着しました。售票処は、北駅と違って並んでいる人民はわずかです。どこに行ったらいいのか、よく分っていませんので、取りあえず誰もいない窓内でお姉さんに聞いてみました。すると、お姉さんは何やら話して、こっちへ来るように、窓口内から手招きしてくれます。「改签」と表示された窓口まで行くと、並んでいるお客さんの切符発売を止めて、優先でやってくれました。手数料はなく、差額の9元を支払いました。ご覧のとおり、同じ部屋で下段になっています。



中国鉄路の切符については、心配されていたこの道の
達人の鄭州鉄道日記さんに報告すると、「う~ん、出来ましたのか。自分はこのケースでやったことがないので分らなかったが、どこでも出来るとは言い切れないと思いますよ。」との返答です。 中国鉄路の切符購入については、まだまだ奥が深いようです。
▲ 軟座寝台は一般的に4人1部屋となっています。複数でご利用される場合は、同じ部屋になっているのか、ご参考してください。例外として、2人上下段で1部屋、また高級軟座寝台車には、両端が、4人用の軟座寝台となっている車両もあります。

O氏との待ち合わせは、瀋陽駅横のマクドにしていました。時間が十分ありますので、駅前のホテルで休憩をとる選択肢もあったのですが、雨が降っていますので、またゲリラ豪雨に会うのもいやです。HP投稿用の画像処理が滞っていますので、4時間ぐらいはあっという間に過ぎるだろうと、ハンバーガーを食べてコーヒーを飲みながら、PCを出して専念しました。

16時過ぎにO氏がやってこられました。東京から瀋陽空港に着かれたのですが、リムジンバスは客が満席とならないと発車せず、しかし中々客が集まらず発車したが、高速道路を通らずに一般道を走って来た。個人経営なので、運行経費を節約させるためだったのだろう。おかげで、3時半ぐらい迄には着くと思ったが、余分に時間がかかったと言われました。
中国では、長距離を走る高速バスは、発車時間が明記されていますが、短距離バスや市内バスは時刻表がありませんので仕方ありませんね。
平庄へ向かう夜行列車には十分時間がありますので、昨夜から使って電池がなくなってきた、PCの充電も兼ねて駅前食堂に入りました。

▲ 瀋陽駅は、前回3月に来た時同様に大連~ハルピン間の高速鉄道建設のため大改造中です。込み合う待合室で長時間待つのを避けて、発車30分前に入りましたら、直ぐに改札が始まりました。
階段を上がったり下がったり、右に左に曲がったりで、10分以上をかけてホームにたどり着きました。


▲ この列車は、軟座寝台2両連結しています。O氏が探索に行かれますと、何と1両は定員34人で、33と34は狭いですが2人用になっていました。珍しい車両です。
珍しいのは、コンパートメント内のコンセントの電源です。今迄乗車していた列車には、コンセントがあっても通電している事がなかったのですが、通じています。先ほど駅前食堂を探した時は、充電させてもらえるかどうかを聞いて、OKな店にしたのですが、予測が外れました。
また満席だろうとの予測も外れ、苦労して切符を改签してもらったのに、平庄まで部屋は2人貸切でした。

今回の旅では、予測が外れる事が多く、泣かされることが多発しましたが、これが前兆だったのかもしれません。

▲ 雨の中の発車でしたが、一夜明けると、まばゆいばかりの朝日が上がってきました。快晴の空の下、平庄駅に降り立ちました。撮影条件1は、クリアしました。今日から是非とも撮りたいと思っていた、瞬間へのリベンジが始まります。

  Part6  へ続く

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