八月だ、もっと熱くなろう!赤道直下のインドネシアSL撮影の旅 Part9 PG.SRAGI(スラギ製糖工場)

神谷武志企画のテレマカシーツアー  第6日目 8月9日 2の1
am: ペガロンガンのNirwana Hotel 6:30(約14キロ)
→7:08スラギ製糖工場9:00→9:35Hotel9:45→
pm: →(約146キロ)→14:15アンバラワ保存鉄道(15:04~18:28)20:06→23:34ソロ(スラカルタ)のIndah Palace Hotel


▲ スラギ製糖工場の集積場ヤードで入換え作業を見る親子? お爺さんと孫? どちらか分かりませんが、子供を大事そうに抱えて見つめておられました。

昨夜遅くというより早朝近くにB班5名が到着され合流されました。B班は今日から14日まで励まれます。一方のA班は、11日に帰国の途につかれます。O氏と私は、失業者で毎日が日曜日ですので、A&B班を跨いでの日程です。
B班は、T・Tさん、S・Teさん、S・Taさん、J・Mさんと台湾のことなら任せてくださいと第一人者のお一人片倉佳史さんが、住まわれる台北から来られました。 今日から3日間は、13名の猛者軍団になります。



▲ 上の地図は、O氏がお持ちのGPSロガーからの今日一日の行動軌跡です。この地図は、ブラウザから開いた軌跡、地図をコピーして、PhotoShopで編集したものです。これではできませんが、元の地図からは任意の位置をクリックすると、時間等のGPSデータが読み取れます。
私は、愛用のNikon300sにGPSを装着していますので、写真を撮りますと、ロガー同様にデータが1コマ毎に保存されますが、軌跡まではできません。GPSロガーですと、後でどのコースを行ったのか分かり、大変に便利です。私も帰国後に同じ製品を買い求めました。

今日は、早朝6時半にホテルを出発してスラギ製糖工場で撮影の後、一旦ホテルに戻り荷を取った後、ラック式のアンバラワ保存鉄道に乗車と撮影をしてソロ(スラカルタ)のホテルへと参ります。


▲ いつものように道路は、通学時間でヒジャブを被ての様々の制服衣装が見られます。イスラム教徒の多い町なのですね。

O氏から、「ここペカロンガンは、ジャワの中でも特にイスラム色の強い街と言われていて、この町には、酒屋がないそうです。他の町では少ないですが酒屋があります。ただ、店をおおぴらに構えておらず、シャッターが降りており看板もないため、外国人にはまず酒屋とは分からないと思います。シャッターの一部が50cm角程度に切り取られて空いています。ここを通して酒を購入します。パチンコの景品買い所をイメージすればよいかも。
どんな酒があるのか、良く分かりません。ビールは、ビンタンビール、アンカービールが有名です。ガルーダインドネシア航空で出されるビールはビンタンビールです。他に、焼酎のような強い蒸留酒もあるようです。 」とのコメントが入りました

7:08、ホテルを出発して約40分弱でスラギ製糖工場に到着しました。
他の工場とは違って、ヤードには既に早朝勤務組の蒸気機関車が走り回っていました。
踏切を挟んで、左が集積場ヤード、右が機関区ヤードです。

早速機関区に向かいますと、SL16、7、5、12号機が、出庫準備中です。
車庫内には、 SL8号機、DL22,27号機が点検中でしたが、手を付けられず放置されているSL、DL数台が入っていました。おそらく部品取りぐらいで、このまま廃車になるんでしょうね。


とても気になったのは、機関区横の木材切断所奥に見えたミスト?です。
水を霧状にして吹きかけていますので、何かを急速冷却する必要があるようですが、よく分かりません。
ミストは夏に時々、道路や駅で見かけることがありますが、産業用で使用しているのは初めて見ました。何のためなんでしょうね。


▲ 出庫準備が終ったロコたち。前頭部がみんな剥げています。ここでは入換えで運用されるだけです。ローリーをプッシュする度にサトウキビに研磨されますので剥げてしまうようで、17号機は目立たないようにペイント補修されていました。


▲ スンバルハルジョ製糖工場とは違って、大きな予備水タンクは付けていません。すっきりとした容姿のロコたちです。

▲ 運転手たちは、若い人が多いようです。サトウキビをかじりながら出発の指示を待っていました。

▲ 動きが出てきたので、集積場ヤードへと移動しました。上が機関区のある工場よりのヤード、下が集積場のヤード。踏切から見た前、後ろの光景です。今回のサトウキビ工場訪問では、最も広大なヤードを持つ工場のように思えました。

▲ 羽根を半分に切ったような規則正しい分岐のヤードの線路形状。



▲ 集積場ヤードの踏切や道路では、馬車が走っていきます。これは、自家用車?、Taxi?それとも 観光馬車なのでしょうか? 乗っているのは家族連れが多く、遊園地にいるような錯覚さえ感じました。


▲ ヤード内の踏切には、バイクも通ります。2人乗り、3人乗りは当たり前、ここではヘルメット着用の法規はないようです。


▲ 機関車の前頭部が剥がされる現場です。これだけ密着してプッシュするのですから分かります。積載されたサトウキビはローリーのカプラーよりはみ出していますので、プッシュの時、カプラーでなくサトウキビをSLの顔面で押すことになります。また、ローリー間のプッシュもカプラーでなくサトウキビ面です。このため、脱線の多発の原因にもなっているようです。


▲ 1台1台のローリーの積載量を測る計測所かと思ってきましたが、ローリーから落下したサトウキビをみんなで丁寧に剥いています。特別な用途に使うにかな・・・?

▲ その先には、トラックからの積み替え場がありました。農場から運び込まれた1台のトラックからの荷を1台のローリーに、これでもかと押し込んで積んでいました。


工場内で走行しているのは、SLばかりでDLを見ることは殆どありませんでした。8両がフル稼働ですので、どちらを向いてもSLがいます。できれば、フィールドで出ているところも見れたら最高だったろうと思いました。

在籍車両は下記の表です。

9時までを堪能した後、一旦ホテルに戻って荷物を取り、約146キロ先のアンバラワ保存鉄道へと向かいました。

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