2012年冬の中国鉄路の旅 Part7 国境の町、绥芬河(綏分河)へ  その2

第8日目 11月19日

今日は、旅に出てから8日目です。そろそろ疲れが溜ってくる頃です。ゆっくり起きて、ホテルで朝食を食べにレストランに行きますと、ロシア人ばかりです。子供を連れた家族連れが多く、ロシア人にとって綏芬河は、気楽な海外旅行のようです。そして、朝からビールを飲んでいます。アルコール度数100%近くにもなるウオッカを飲みなれているロシア人には、中国の薄いビールは水と一緒なのでしょうね

昼近くまで部屋でインターネット接続との格闘です。と、言いますのも、接続できたと思って使っていると、いつの間にか切断されています。昨夜から同じ状態が続きますので、フロントに苦情を言うと、強制的に接続できるIPアドレスを教えてくれました。中国のホテルでは、ホテル内の回線設備が悪く、いつも経験していますので、ここもそうなんだろうと、強制設定をしますが、それでも接続できなくなりました。お手上げです。部屋を代えてくれと申し出しますが、どの部屋も一緒と取り合ってくれません。
▲ 部屋で過ごすのを諦めて、国境に向かう午後の列車を撮りに街に出ることにしました。
零下の世界ですので、雪が降ってもほうきで掃けば飛ばせられます。町のあちこちで作業員がほうきでの作業をされておられました。
昨日のロケハンで、撮れる場所は国境に向かう道路橋しかありません。Taxiは結構走っていますので、捕まえて向かいました。町のはずれまででも6元(約80円)です。昨日と同様にロシアから輸入された原木運搬貨車のヤード作業が続いていました。

 ▲ 13:13、ロシア国境のグロデコボへと向かう310次列車が発車してきましたが、昨日の編成とは違って、ロシア側1525㎜の3両編成です。 ▲ 国境へと向かう路線は、4線区間です。ゆっくりと、山の彼方へと向かって行きました。
ダイヤをよく見ますと、朝と午後の列車は、中ロの双方向から発車して、途中のどこかで交換しているようです。


▲ 寒くなって来たなあと温度計を見ますと、零下7℃です。戻ってくる中国側の車両をもう一度撮ろうかと思いましたが、近辺に暖を取れる食堂などはなく、動かずじっと待つのは限界になってきました。
橋の近くには中心街へと走るバス路線がありましたので、仕方なく乗車しました。
バス料金は1元(約13円)でした。町の中心街で降りて、まずは食堂探しです。大好きな刀削麺がありましたので、体の中から温めました
食後は、ずらりと並ぶロシアからの輸入品店に入って、珍しい物がないかと物色しましたが、キャビヤや毛皮ぐらいしか買っても良いなあと思える物がありません。ただ荷物になるので見ているだけのショッピングでした。

【激寒の夜撮】
綏芬河からは、21:05(K7024次・哈尔滨东行き)と、22:00(4196次・満州里行き)の2本の夜行列車が発車します。今回はまだ夜撮をまだやっていませんで、D800Eの作動試験を兼ねて挑戦してみました。
零下30℃対策の服装をして、ホテルから徒歩で歩道橋を目指しました。既に外温は零下12℃です。
▲ 20:56、1番ホームには、21:05発の哈尔滨东行きのK7024次が発車待ちでした。
DATA は28㎜、F3.5、1/10、ISO4500、-0.7段。
▲ 20:57、DATAは100㎜、F5.3、ISO6400、1/20、-0.7段。
▲ 21:00、反対側から貨物列車が入線してきました。28㎜、F3.5、1/20、ISO2200、-1.3段。
▲ 21:06、いよいよ発車です。28㎜、F3.5、1/20、ISO1250、-2.0段。

以上の4点は、すべて三脚なし手持ち撮影ですが、手ブレはなくピントも合っていました。歩道橋ですので三脚での夜間バルブ撮影は振動によるブレが発生しますので、撮れません。高感度カメラでの撮影が要求されますが、見事に応えてくれました。今迄のD300SでもISO6400の撮影はできましたが、モレアはひどく諧調も最悪でした。ISO800が限界と言われていましたので、D800Eの性能は天と地ほどの違いを見せつけてくれました。
これからは、カメラに泣かされず、カメラに見えないものまで撮ってもらえることになりました。腕の悪さを完全にカバーしてくれます。随分と悩みましたが、買った値打ちは予想をはるかに超えるものでした。カメラ選びでお悩みの方には、是非にお奨めします。

次の22:00発まで待つ予定でしたが、目的は果たせましたので、Taxiを捕まえて戻りました。料金はメーター通りの6元でした。途中でコンビニに寄ってくれたりで感じの良い運転手さんでしたので、チップを入れて10元を渡しました。Taziには既に6回乗車しています。〇〇の歩き方では、あくどい運転手が多いと書いてありましたが、逆ですね。どんな取材をしているのでしょうか。

明日は、鶏西へと向かいます。列車で移動したいのですが、大回りで本数も乗換しての1本しかなく1日かかりますが、バスは4本もあって約3時間半の所要時間です。
ホテルに戻ってインターネット接続をしましたら、またつながらなくなっていました。新しいホテルなのですが・・・、中国ではこれが普通のようですね。
   Part8  へ続く

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