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秋の中国一人旅 Paet10 鉄媒鉱務局 調兵山へ

2009 年 10 月 20 日 火曜日

9月25日 第9日目
今日も、モーニングコールより早く、4時に起きました。外はまだ真っ暗です。バスタブにゆっくりと浸かって、全身を目覚めさせました。

5:00に大明へ向けての、回送列車の始発があります。列車番号は、Hを頭につけたH111です。夜間撮影を試みましたが、前照灯が明るすぎて、ハレーションを起こしました。失敗です。真っ暗の中、出発していきました。

H111が出発後の静かなホーム

ようやく、薄明るくなりかけた、5:32に王千に向けての、YS1772牽引の、PC5両の回送列車H211。出発直前まで連結せず、入念な検査を続けていました。

構内では、YS1771号機が、発車準備の待機中でした。
構内撮影を撮り終えてから、駅前でタクシーに乗り、朝日が昇る風景の中、走行する列車を撮るのに最も素晴らしい、王千駅後方の山からの撮影場所を目指しました。しかし、街を出ると、辺り一面、濃霧です。昨日夕刻からの天候は、回復していません。仕方なく、王千手前で、霧の中での撮影になりました。

6:16、王千駅を出発する202列車。構内に転車台がないので、バック運転です。

その後、この202列車を追走し、大隆手前の築堤で、ボタ山バックでの撮影を試みましたが、ご覧のとおり、濃霧は晴れずじまいでした。

天候には、勝てません。遠景からの撮影は、諦めて、朝の3本の列車が発着する、三家子駅で、発車風景を撮る以外方法はありませんでした。しかし、SL3編成が揃う、朝の三家子駅は、鉄道マニアには、堪えきれない喜びで、一杯にさせてくれました。


約10分間、この光景が続きます。そして、1本、1本と汽笛を鳴らし、ドレインを吹き上げて出発していきます。各列車は、3方向に向かうので、出発してからも、いろんな方向から、汽笛が鳴り響いてくるのを、聞くことができます。

贅沢かも知れませんが、天気が良ければ、気温が低ければ、もっと、最高だったでしょうね。しかし、霧で遅れ始めたので、最後の列車が出るまで、いつもより長く、約30分間も、至福の時を楽しめました。


感激の余韻を味わっている時、暁南からでしょうか、東風5B-0039が単機で来ました。側線に入線して、そのまま止まりました。

次いで、三家子駅構内奥に休車状態で、置いてあると、思っていたゲテモノ編成が、動き出しました。

その後、ロケハンのため会譲駅を視察して、大明からの104列車が撮れる暁明付近に向かいました。

まずやってきたのは、東風4型7720単機です。少し霧が晴れてきたと、思いましたが・・・・。

反対側から、ゲテモノ編成が大明に向かって行きました。ここは、単線ですので、104列車が遅れることは間違いありません。


また、霧が流れ出し、約15分遅れで、YS1770牽引の104列車がきました。

会譲駅に戻ると、昨日単行運転を見た業務用DCが、クレーン車を連結して通過しました。まあ、飽きることなく、いろいろな車両を見せてくれます。側線で待機中は、東風5B-0038牽引のセメント列車です。何と、1車83トンを30両も連結しています。上遊型全盛期は、すごかったでしょうね。
ようやく、15分遅れで、大青からの308列車が到着したかと思ったら、反対側から、羊を連れたおじさんがやってきました。駅構内は、生活道路だけでなく、放牧地でもあります。線路に座って、草を食べるのを待っています。

長編成のセメント列車が、ゆっくりと発車した後、放牧おじさんも羊たちを連れて、線路中央を駅に向かって行きました。結局、YS1772牽引の304列車は、25分遅れの発車となりました。

5分後には、東風5B-0052牽引の8両編成石炭列車が、追走していきました。

早朝から、調兵山→王千→大隆→三家子→会譲→暁明→会譲と、次々に撮影場所を移動し、撮りまくりましたが、運転者は、嫌な顔せず、むしろ協力的に、運転を続けてくれました。調兵山では、数多くのタクシーに乗車しましたが、彼が1番、道を知っていて、間違えなく、そして早く安全に、希望地まで行ってくれました。

何時から、運転しているのか聞くと、朝5時から、夕方5時までで、その後は、別の運転手に代わるといいます。一日の収入はと聞くと、300元と返事が返ってきました。即刻、チャーターを申し入れて、街に戻ったら、ホテルでしばらく休憩するが、昼には、電話をするので、ホテルまで来て欲しいとお願いしましたら、快く受けて下さいました。

見知らぬ土地で、地理を熟知したパートナーは、必要不可欠です。もし、皆様が調兵山での撮影をされる時は、彼に電話してあげて下さい。機動性は保障します。名前は、王強(ワン・ジァン)さん、携帯番号は、13591091498です。日本人で9月にSLを撮影に来た人からの紹介と言えば、熱烈歓迎してくれます。

ホテルに戻り、荷物を置いてから、繁華街を散歩すると、屋台が並んでいます。今日は、朝から何も食べていません。土地の、珍しい美味しい物を食するには、屋台が1番です。あちこちと、食べ歩きました。
お腹も膨れたので、昼からの撮影を控えて、部屋でしばしの休憩。窓から見ると、風が出てきたのか、霧も消えて、晴れてきました。

宿泊した宝平國際酒店の宿泊料は、128元(1664円)、瀋陽のホテルの3分の1です。SL撮影料を支払う、駅2階の旅行社で、予約できます。駅前で近いし、部屋もまずまずです。次からは、ここにしようと思いました。

昼からの撮影は、いつもと同様に、大明発12:58から始めます。


大明駅にて

霧もすっかり晴れて、晴天です。逆光ですが、ようやく遠くからの、撮影ができるようになりました。のんびりと、トウモロコシ畑の築堤を行く106列車。大明~三井間。

次に、三家子~無名駅へ向かいましたが、途中、人身交通事故発生で、救急車が来る間、大渋滞にあいました。生々しい現場を見ながら、運転手に安全運転してくださいと言わずにおられませんでした。

遅れましたので、撮影予定場所を変更して、三家子方面に向かいました。今回のみ、私が誘導しました。前日、徒歩での撮影が役にたちました。線路と交差する踏切で待ってもらい、徒歩で、三家子から調兵山へ向かう、登りカーブで待ち受けます。踏切が近くにあるので、列車が来るのが、警報機音で分ります。列車も警笛を鳴らしますので、撮影準備もできて、格好の場所です。

YS1771牽引、大明からの106列車。

YS1770牽引、暁南からの206列車。

調兵山方向に戻り、ここで、3本を待ちますが、踏切にいた工夫員が、小青機関区発の単機の回送が来ると言います。勿論、旅行社でもらった時刻表や、駅に表示してある時刻表には、記載ありません。これは、いい事を聞きました。

通常なら小青機関区を13:30に出て、調兵山には、14時頃に着くらしいです。逆走ですが、テンダ車に乗っている職員から手が振られました。これは、一度乗ってみたい、特等席ですね。

この調兵山~三家子間は、Paer9の早朝撮影で、ご紹介した場所ですが、折角天気もよくなったので、午後からの光線具合も見てみたかったので、同じシーンですが、撮ってみました。今日は、帰りのバスダイヤが分らないので、無理ですが、夕焼けが綺麗な時は、素晴らしい写真が撮れるのではないかと、期待している場所です。

最初にやってきたのは、東風5B-0039牽引のわずか2両の石炭列車でした。ひょっとしたら、調兵山駅のSL用石炭置き場に、降ろしてきたのではと、勝手に思いました。

調兵山14:26発、大青行きの309列車 牽引員機は、先ほど回送されたYS1772
14:39発の大明行き105列車、YS1771牽引

14:51発の王千行きの205列車、YS1770牽引 

これから行く先は、朝霧で撮影を逸した、王千の丘陵地帯でのリベンジです。

まずは、途中で追い越し、ボタ山バックの撮影としました。

予定通りです。これから線路沿いを並走して、橋南駅。そして、折返し逆走行となる暁南近辺を目指しました。

ところが、交通事故で、今日2回目の大渋滞に遭遇です。20トン以上の石炭を積んだ大型トラックが、列をなして、数10台も止まっています。舗装されたまともな道は、この道路しかありません。運転手は、降りて、先を見に行きますが、横転していると言います。

折角の好天になったというのに、どうしようもありません。近辺の家に行って、迂回路を聞いています。見つかった道は、農道に毛の生えたような未舗装の凸凹道、おまけに石がゴロゴロしています。日本では、林道も通った経験がありますが、、これ以上無いような悪路です。

車が壊れるから、引き返そうかと、提案しましたが、意地でも走るとの言い方が返ってきました。後は、運転手の判断です。任せるしかありません。歩くスピードで、突破しました。

結局、大きく迂回して、王千駅近くまでは、たどり着きました。そして、線路際まで来た時に、汽笛が聞こえてきました。残念ながら、撮影には、絶好の光景が、広がる場所でしたが、駅手前でしか、撮れませんでした。

まだ、この路線のSLが消える事は、当分ありません。自分が元気なうちは、何度かは来る事ができます。次回に、楽しみは、とっておくことにしました。

運転手の勤務時間も近づきました。今日は、夕焼けが綺麗そうな夕刻でしたが、早朝から、よく頑張れたと、80%が1番の気持ちで、バスターミナルに向かいました。

秋の中国一人旅 Part9 再び、鉄媒鉱務局 調兵山へ

2009 年 10 月 18 日 日曜日

9月24日 第8日目
旅も終わりに近づくと、ようやく緊張感が出てきました。遅すぎた感がありますが、5時のモーニングコールよりも早く起きられました。2日後に同じホテルに宿泊しますので、荷物は預けて、最小限の荷物を持って、チェックアウトしました。

6時30分発、調兵山行きのバスは、発車を待っていましたので、急いで、屋台の朝食を買い込んで、乗車しました。さすが、この時間に渋滞はありません。運賃は、25元(325円)、タクシーの10分の1以下です。

この中型バスですが、最後部右座席前の席が、撤去してあり、広々とした特等席があります。乗車される方は、お薦めします。8:10には、調兵山駅から少し離れた、長距離バスターミナルに着きました。所要時間1時間40分です。

嶺と同様タイプの、綺麗な調兵山バスターミナルです。

宿泊した駅前ホテルの部屋から見た調兵山駅です。地平線には、ボタ山も見えます。


この時間ですと、大明・王千・大青から到着する列車3本を撮れます。タクシーで、駅に向かいました。まず、駅2階の旅行社で、2日分の撮影料を支払い、許可証を受け取りました。

天気も上々です。今日は、調兵山から、出きる限り徒歩で行こうと、線路沿いを歩き始めました。

まず、やってきたのは、YS1770牽引の、大明から8:34着の104列車。


続いて、バック運転ながら、YS1771牽引の、王千から8:45着の204列車。日本では、こんな場所からの撮影は、今はできません。ここでは、線路=生活道路でもあります。機関手も慣れたもので、手を振ってくれます。気持ちよく撮影できるのが、鉄媒鉱務局線のいいところです。ただ、遅れたり、ダイヤの分らない貨物や業務車両も走行していますので、十分な注意が必要です。

この後、調兵山~三家子間にホームもあり、全列車停車するのに駅無の無い駅に着くと、撫順炭鉱線で見たのと同じような業務用DCが走行してきました。

大青からの308列車は、東風4型7721が、5両のPCを牽引してきました。

一服後は、調兵山から、大明・王千へ向けて、走ってくるのを待ち受けます。朝のこの区間は、直線で、やや斜めからの順光で、バッチリですが、今日は、天気は良すぎて、温度が高く、SLは出発後には、直ぐに力行を止めてしまいますので、肝心の煙が出ません。やはり、冬場が良さそうです。

調兵山~三家子間の無名駅を出発する、YS1770牽引の、王千行きの203列車


次発のYS1771牽引の、大明行きの103列車

調兵山駅にも近いお薦め撮影地です。約3キロ、徒歩で40分程度です。邪魔もにもなく、直線が続いています。



その後、三家子から大隆まで2キロを歩きました。大隆では、東風5B型0039牽引の石炭貨物がいました。客車列車だけでなく、DL牽引ですが貨物列車も結構走行しています。

ここで、一旦、バスで調兵山に戻り、ホテルにチェックイン後、余分な荷物を置いて、しばし、休憩しました。昼食後にタクシーで、暁南駅に向かい、13:22発車の206列車を狙いました。

ここでは、朝に大青から308列車を牽引していた東風4型7721が、単行で来ていて、206列車の10分前に発車しました。 


この7721号機は、大隆から14:45に橋南を通過して、暁南に戻りました。そして、15:40に15両の石炭貨物を牽引して、橋南から大隆へと向かいましたので、多分、大隆からは、渡り線を圣由して、中国鉄路の大青操作場へと行ったと想像できます。

これが、この機関車の運用なら、もし308列車が、SLの場合、貨物牽引も有りかも知れません。もう少し、機関車の運用を調べる必要が、ありそうです。


暁南駅を発車して、築堤を行く、YS1770牽引の206列車


この後、線路沿いを橋南駅方面に約4キロを歩きました。途中で、朝見た業務用のDC1両が走ってきたので、トウモロコシ畑の中を走行するシーンをおさめました。


ボタ山をバックに撮りたかったのですが、この頃より、雲天模様となり、霞がかってきました。夕焼けの中を走行するシーンも、期待できなくなっていました。
仕方なく、ホームの無い橋南駅で、17:20発の調兵山行き208列車を待ちました。

17:36三家子で下車。28分間停車です。大明からの列車が、着いているはずでしたが、遅れていました。この時間は、調兵山から大青行きの列車も三家子駅に着きます。列車が、3本も停車する、夕刻のゴールデンタイムです。しかし、刻々と夕闇が近づいてきます。調兵山の日没は早いのです。

三家子~調兵山間の無名駅での発車も撮ってみたかったので、先に発車売る列車に乗換えて、向かいました。しかし、夜間撮影を試みましたが、デジカメでは初めてです。3列車を撮りましたが、停車時間も短く、お見せできるような写真は、撮れませんでした。未熟です。



闇世の中を調兵山駅に向かって歩き、ここで、夜間撮影の練習に励みました。帰国したら、福田大先生に教授してもらわないといけません。

明朝も、撮影チャンスは、たくさんあります。今日は、歩きまくって疲れました。明日は、タクシーをチャーターして、ピックアップした撮影地と、撮影時刻を再確認して、早めの睡眠としました。