【16043】関東鉄道キハ350形(元国鉄キハ35)営業運転終了


キハ358+キハ3511  水海道/23-10-2

関東鉄道キハ350形が10月10日の「さよなら運転」(事前予約制)を最後に営業運転を終了した。キハ350形は、常総線の旧型車の置換えのため昭和62年から平成5年にかけて国鉄清算事業団とJR東日本からキハ35、キハ36を購入してキハ351~3523としたもので、キハ351、355~357、3518の5両が元キハ36、それ以外の車両は元キハ35である。 

 元キハ30のキハ301~316と共に常総線の主力として活躍し、平成元年から冷房改造、一部の車両は平成5年から走行エンジンをDMH17HからDMF13HZへの換装が実施されたが、新型車との置換えにより平成10年10月31日付でキハ356(元国鉄キハ3626)、キハ357(元国鉄キハ3615)を皮切りに廃車が始まり、平成23年4月時点で、キハ353(元国鉄キハ35183)、354(同35190)、358(同35118)、3511(同35187)、3518(同3617)、3519(同35163)、3520(同35134)、3521(同35170)の8両が残っていたが、運用に就いていたのはキハ358とキハ3511の2両のみであった。

関東鉄道では、7月22日(金曜日)から8月28日(日曜日)まで、金曜日は水海道13:34→下館14:2414:39→水海道15:37、土曜日と日曜日は水海道15:29→取手16:0116:19→水海道16:5117:00→取手17:311:47→水海道18:19のダイヤで運行して、9月10日の事前予約制の「さよなら運転」で営業運転を終了する予定であったが、急遽10月9日までの土、日、祝日に運転されることになり、更に水海道~取手間2往復の前に水海道10:33→下館11:2411:42→水海道12:36のダイヤが追加された。

9月10日に予定されていた「さよなら運転」は「レトロ列車乗車会」として、キハ3511+キハ358の前にキハ101(元国鉄キハ3055)を連結して3連で運転された。

9月3日(土曜日)と10月2日(日曜日)に撮影に出掛けたのでその時の画像をご覧いただきたい。 

10月10日の「さよなら運転」に乗車された方は是非その時のレポートをお願いしたい。 

【9月3日】
この日は午後から出かけて、車窓から我孫子~天王台間の電留線に停車中の203系マト55を撮影した。キハ3511+キハ358は、稲戸井~戸頭間、戸頭~南守谷間、寺原駅、西取手駅で撮影した。寺原駅で偶然準特急さんとお会いして稲戸井駅までご一緒したが、守谷~新守谷間で撮影されたようであった。

 稲戸井~戸頭間

  
戸頭~南守谷間


 寺原駅進入

 稲戸井駅

【10月2日】
この日はデカンショまつり号さんに便乗させていただいた。大宝駅で合流して、駅の下妻寄り、下館~大田郷間と水海道機関区の近くの踏切で撮影した。機関区のフェンス越しに休車中のキハ350を撮影後、水海道から2本目の取手行きで乗り納めをした。
この日はキハ101(元国鉄キハ3055)も運用に就いており、大宝駅の下妻寄りと南石下~三妻間で撮影した。

 元キハ30の100形は101と102の2両が在籍し、現在もほぼ毎日下記ダイヤで運用に就いている。101は朱一色、102(元国鉄キハ3013)は常総筑波鉄道時代の塗装で、原則として月、火は102、それ以外の日は101が運用に就いている。
水海道10:34(土休日は10:33)→下館11:2411:42(土休日は11:44)→水海道12:36

  大宝駅

  
太田郷~下館間

 水海道機関区付近

 
 水海道駅進入

 
 大宝
~下妻間(バックは筑波山)

 南石下~三妻(バックは石下城)

 キハ101(元国鉄キハ3055)

  
キハ102(元国鉄キハ3013)

  
キハ358の車内

 キハ3511の車内 (クロスシート横の空間はトイレの撤去跡)

【休車中のキハ350形】

 
 キハ354+キハ353(平成15年11月に開業90周年記念で旧塗装に変更)

 
 キハ3519(キハ3518と共に平成18年11月映画ロケ用に塗装変更)

 
 キハ3518(連結面の窓配置から元キハ36形であったことが判る)

 
 キハ3520+キハ3521

 
 キハ301(元国鉄キハ3016で、昭和61年7月筑波鉄道に譲渡されキハ301となったが、翌62年3月末廃止に伴い常総線に移動後、平成17年11月に廃車になった。解体されずに残っているが荒廃が進んでいる)

 
 水海道駅

国鉄時代全く人気がなかったキハ35系列であるが、姿を消すとなるとやはり寂しい思いがする。人気がなかった理由として、トイレの横以外はオールロングシート、機能一点張りのスタイル等もあるが、使用線区のミスマッチもあったのではないだろうか。当初の目的通り湊町~奈良間のような大都市近郊は良かったが、名古屋~湊町間、京都~福知山間のように長い距離を走ると評判が悪くなるのは当然であった。昭和41年3月の小雪が舞う寒い日の夕方、新見~津山間で乗車したことがあり、駅毎に寒風が広い扉から容赦なく舞い込み、停車時間の長い交換駅では車掌が乗客が来るたびに扉の開閉を行っていた。

 キハ30形は、関東鉄道キハ101、102の他、久留里線にキハ3062、98、100の3両が健在で、日常的に運用に入っており、今のところ置換え計画は発表されていないが、来年度以降大きな変化があるものと思われる。

【キハ900形】
正面のスタイルがキハ35とそっくりな車両が在籍したので紹介する。
昭和38年日本車輌で新製されたキハ901、902で、正面以外は大幅に異なり、片開きの3扉、台車は空気バネのNA305Aとキハ35より高級な造りであったが、平成7年廃車になった。撮影時の昭和45年3月15日は中間にキサハ61を挟み、DTDで運転されていた。
キサハ61はキハ41002(元国鉄キハ41124/昭和10年大宮工場製)を昭和37年事故復旧時にキサハ化したもので、台車はキハ41021と振替えている。


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