2012年冬の中国鉄路の旅 Part8 鶏西鉱業集団鉄路

第9・10日目 11月20日、21日

綏芬河7:40(Bus)→9:50鶏西 

6:00、2日間宿泊した興合飯店(兴合饭馆)からTaxiに乗ってバスターミナルのある中国鉄路の綏芬河駅へと向かいましたが、途中で運転手が20元と言い出します。何の話しかと聞くと、日本人と韓国人は別料金と答えます。既に中間地点を過ぎていますので拒否して降りることも考えましたが、差額180円程度で、朝からチャンチャンやるのも気分が進みません。降りる時に10元渡せばいいだろうと思っていましたら、バスターミナル前の運転手が5~6人かたまっている場所で停車しました。こいつらグルです。こうやって集団で観光客からわずか180円ぽっちですが、倍以上の料金を請求しているんですね。これが〇〇の歩き方で掲載されていた悪徳Taxi集団と思われます。

中国では、たまにこういう情けない人民がいるのですよね。公安を呼んでもよかったのですが、相手にするだけバカらしいので、降りる際に20元札で渡さず、ずっしりと重いだけで処分に困っていた小銭数10枚で支払ってやりました。乞食にやったつもりでスッキリしました。皆さんご参考にしてください。
▲ ズラリと並ぶ長距離バスです。切符を買うのに国鉄駅のように並ばなくとも良いし、身分証も必要なく運賃も安く、目的地では任意の場所で止まってくれます。利用客はこちらに流れるのは当然ですね。
6:49、見たことのない不思議な空に朝日が上がってきました。

▲ 绥芬河から鸡西までは、凍てつく高速道路、一般道を約170キロ走ります。バスのタイヤはノーマルです。信じられませんが、乾燥していて水分のない道路では、普通のアスファルト道路と一緒でスリップすることがないといいます。ただ、少しでも水分を含んで、ツルツルになった凍結路面は、スケート場と同様だそうですが、一見して見分けはつきません。ヒヤヒヤの乗車でした。

 ▲ 11:00、所要時間は、約3時間半弱で鶏西駅前に到着しました。今年の2月に泊まった鶏西賓館に飛び込んで、空いてる部屋はないかと聞くと、外国人は泊まれなくなったとの返事です。安くて駅に近くて、朝飯の美味しいホテルでしたのに残念です。
近くに外国人も泊まれるホテルはどこかと聞くと、正面を指さしてくれました。PCも設置されていて、朝食込で240元(約3,000円)です。宿泊所ならもっと安いですが、ここは外国人お断りが多い所です。駅前なので場所で決めました。

※ 鶏西鉱業集団鉄路の詳細つきましては、前回の紀行記もご覧いただけます。
下記をクリックしてください。
2012年冬から春への中国鉄路一人旅 Part1 鶏西鉱業集団鉄路
その1その2その3  << クリックください。

▲ チェックイン後一服してから、Busに乗って鶏西鉱業集団鉄路の中心駅の城子河へ向かいました。前回に話しこんだ踏切番のお兄さんがいましたので、挨拶をしますと覚えていてくれたようで、熱烈歓迎です。お茶を入れてもらってSL情報を聞きますと、今は3台に減っているとの事でした。お礼を言って構内に入りますと、1544号機がいました。
まだ15:13というのに、もう夕日が差し込んでいました。ここの夕闇は早くに訪れます。明日に備えてホテルに戻り、夕食後は即睡眠に入りました。

 第10日目 11月21日

7:09、零下9℃、今日も凍える朝を迎えました。この鉄路は、24時間操業ですが、午前8時頃には作業交代があって城子河に機関車が集結します。Busは鈍いのでTaxiに乗車して7:30に着きますと、昨日見た1544号機1369号機の2台止まっていました。

▲ 7:40、前回には見られなかった化粧をしたELが石炭列車を牽引してやってきました。何処からかの転属してきたELなんでしょうね。
▲ 8:00、当初は単機でしたが、後方からELがホッパー車を推進牽引してきて連結しました。
ボチボチ作業開始の時間になったようです。103路Busに乗車して正陽炭鉱方面に向かいました。途中、杏花炭鉱へと分離する踏切で降りて、築堤カーブで来るであろう列車を待ちます。2月は電柱だけでしたが、この路線にも架線が張り終わっていました。
▲ 9:24、ズリ捨てSL回送列車が来ると予想していましたが、やってきたのは、EL402号単機です。唯一まともにSLが撮れると期待していたズリ捨てもELに替わってしまったのかとガックリとしましたが、ここまできたのだからと先に進むことにしました。
▲ 10:00、ズリ捨て場の下に着きますと、先ほどのELが杏花炭鉱からの石炭列車を牽引してサミットを降りてきました。
上に見えるズリ捨て路線にも電柱が立てられて、架線が張られています。こんなところも電化するのかと驚きました。
▲ 10:25、本線とズリ捨て路線が分岐する信号所まで行き、係員にSLが走らなくなったのかを確認に行きました。すると、今来ると言います。信号所から電柱越しにカーブの先を見ますと、ELが先頭にやってきましたが、後方に煙が見えました。1369号機です。

これはきっと正向きでの返しが来ると、凍える中を待ちました。前回だと約30分後になりますが、これが待てど来ません。微風ですが風もあって、しだいに寒さに我慢できなくなってきました。そして、杏花炭鉱からの発車でも良いかと弱気になってしまいました。
▲ 11:35、サミットを下って杏花炭鉱近くの踏切まで下りると、タイフォンが聞こえ猛煙を吹き上げながら1369号機牽引列車がやってきました。しかし残念ながら白煙は、白い曇り空に溶けてしまいました。おまけにこの列車はサミット直前に登りきれず止まってしまい、バックしてきました。
そして、もう一度猛煙を噴出して勢いをつけてから上っていきました。後30分を我慢すれば、二度美味しいシーンを撮れたのですが、残念です。 ズリ捨て編成でしたので、ズリ捨てが終れば折り返してくるのかと思いましたが、そのまま正陽炭鉱に向かっていきました。

もうここにいてもSL撮影は出来ません。寒さと空腹感も増してきたので、踏切から相乗りTaxiを捕まえて城子河に戻ることにしました。

 温かい刀削麺を食べて暖をとり、ビールで残念会です。
今日は疲れましたので、こんな日もあるだろう、無理はしないでおこうと、撮影終了です。鸡西のホテルに戻って、PCと向き合いました。

今晩は、21:00発のK7076次に乗車して哈尔滨へと向かいます。明日は、新潟から来られるM谷さんと合流して、綏棱(スイリン)森林鉄道を目指します。
   Part9  へ続く

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