台湾鉄道全線乗車の旅 Part3 阿里山森林鉄路

祝、写真展開催!
ぶんしゅうは、何もお手使いできずで、もうしわけありません。
台湾鉄道全線乗車の旅日記を続けて、掲載させていただきます。

第3日目 5月22日

① 台北8:30-(自強1009)→11:44嘉義
② 嘉義13:25(阿里山森林鉄路)→17:32阿里山

今日は、ホテルで、朝食のサンドイッチとコーヒーを受け取れました。MTR車内の飲食は、厳禁罰金です。自強号の指定席券は、旅行社から受け取っています。ゆっくりと、台北駅ベンチで食べながら、列車を待ちました。嘉義までは、3時間余りの乗車です。席は、通路側でしたが、カメラを持っていると分ると、窓側席のおばさんが、換わってくださいました。今日も親切を受けての、スタートです。

町並みを過ぎると、田園風景が拡がっていきます。南に近づくに従い、稲穂は成長して、嘉義付近では、もう垂れています。ここは、2毛作で、7月と12月に収穫をむかえるそうです。



嘉義駅出口では、旅行社現地員のかわいいおばさんが、待っていました。阿里山森林鉄路往復の切符を受け取って、そろそろ昼食時なので、美味しい駅前食堂を聞いてみると、職員食堂を紹介してくれました。バイキングになっていて、これで40元(120円)です。    

 



阿里山森林鉄路
に乗車までの間は、しばし駅構内を散策し、到着する列車を見ていました。DL-42を先頭に、SPC45,49,41,43の4両の客車を牽引して、10分前に折り返しの列車が到着しました。乗客は、定員の半分以下です。

嘉義駅(海抜30m)から、阿里山駅(海抜2216m)まで、所要時間4時間7分の高山列車の旅が始まります。

定刻に編成を替えることなく、プッシュ式で発車しまいた。直ぐに、車庫のある木造の立派な北門駅に到着しましたが、客扱いはありません。30分後、竹崎駅に停車しました。嘉義駅で見た時刻表では、2本の往復しか記載がありませんでしたが、対向列車の交換待ちのようです。

しばらくすると、DL-48が、4両の客車を牽引して、やってきました。乗客はいます。いったいどうなっているのか、不思議でした。

竹崎駅を発車すると、バナナ、椰子等の熱帯林の中を、25‰以上の勾配と、急カーブをゆっくりと、登って行きます。ループ線の始まる樟脳寮駅までは、10.7キロ、標高差416m、つまり平均勾配は、38.88‰です。平均速度は、23.78km/h。

14:38、海抜543m、スイッチバックの樟脳寮駅で、しばしの停車です。と、思っていたら、乗客全員が荷物を持って、降りていきます。全く、状況が分りませんが、同じ行動をとる事にしました。乗客は、荷物を持って、駅を離れ、狭い道を登って行きます。

降りた状態で、呆然としていると、乗務員が近づいてきて、何やら言ってくれますが、理解できません。理解できないと知った乗務員は、私の重いスーツケースを持って、過ぎ去った乗客の後を追って行きます。

線路の先を見ると、何やら工事中です。500Mと表示された看板が、立っています。何となく状況が、分ってきました。線路が山崩れで、寸断されていて、500M先まで徒歩で行って、別の列車に乗り換えなければならないようです。昨日に続き、山登りです。参りました。

500Mといっても、平坦な道ではありません。1人しか通れないような登山道です。最後尾の客です。しかし、重いスーツケースを持ってくれたのは、大助かりでした。今日もまたやさしい台湾人と会えました。

接続列車の客車は、半分が、トンネルの中に止まっていましたので、先頭車まで行きました。ここなら、前方が見えます。

15:05、乗客を確認して発車。トンネルの連続で、ループを繰り返して、16:06、人家が立ち並ぶ海抜1,405mの、奮起湖駅に到着しました。樟脳寮駅からは、22.5キロ、標高差は、862m、平均勾配は、38.31‰です。この辺りから、線路沿いは、亜熱帯林と変わります。

16:20発車までのしばらくの間、車庫を見学できました。1907年アメリカライマ社から輸入された、シェイ式の蒸気機関車、動態保存されている18と29号機が、いました。

いつ走るのかと聞きますと、寸断している線路がつながる予定の8月だろうとの事でしたが、はっきりした事は、分らないそうです。今度来る時は、是非に乗車したいものです。奮起湖駅では。駅弁を売っていましたので、早速買って、食しましたが、これが、美味い!帰りも買いました。

 

には、定刻17:02に到着しました。奮起湖駅からは、25.6キロ、標高差は、811m、平均勾配は、31.68‰でした。嘉義駅からだと、71.4キロ、標高差は、2,186m、平均勾配は、30.62‰と、なります。辺りは、温帯林へと変わっていました。

1999年9月21日に発生した、台湾全土に及ぶ大地震で倒壊した阿里山駅は、見事に再建されていました。出口を出ると、雲海が見え、夕日が空を染め出していました。涼しいと思って、冬服もポカロンも持ってきましたが、16度と、長袖程度で済みました。

阿里山駅前には、セブンイレブンやスターバックスもあり、山の上にいるというより、都会にいると言っても、おかしくないように思えました。

明朝は、頑張って早起きして、ご来光を見に、祝山まで森林鉄道に乗ります。4:25発車、日の出は、5:23です。 Part4へ続く

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