井笠鉄道記念館 存続へ

バス会社としての井笠鉄道の経営破たんに伴い 新山にある井笠鉄道記念館のことが気懸りだったのですが、地元民からの要望もあって笠岡市が買取って運営することになった由。8月20日付け中国新聞井笠版を添付します。

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新山は笠岡から井原に向かって5番目の駅で 鉄道廃止後駅舎が記念館となり コッペル製1号機、ホハ1、ホワフ1が保存されています。最後の駅長さんが館長をされていたが、今はどうなのか不明。買取額が150万円とは安い気もしますが、駅舎などはとうに償却されていて資産価値はないでしょうし、いくらドイツ製の機関車とて単なるスクラップと考えると 土地代にしては安いような・・・・。いずれにせよ市が乗り出してくれて存続されるのはご同慶の至りです。この新山の記念館が残るとなると、井笠鉄道遺産めぐりツアーができそうです。笠岡駅南側のホジ9を見たあと 廃線跡をたどって新山記念館へ、そしてバスターミナルになっている旧矢掛駅を見学。山陽道の宿場町のシンボル矢掛本陣と井原鉄道荏原車庫に立ち寄り、井原市内の公園に保存されている9号機を見学。この9号機 日本では珍しいベルギー コッケリル製です。そのあと井原鉄道で福塩線神辺に出るもよし、伯備線総社に向かうも良し、1日充分楽しめそうです。本ツアーをご希望の方は水島臨海オプションなどもございますので お気軽に当社へお問い合わせ下さい。

井笠鉄道記念館 存続へ」への2件のフィードバック

  1. この素朴な記念館は、小生も大分前に覗いています。旧駅長だったという老人が、一生懸命説明してくださいましたが、率直な印象では、なにやら祠を一人で支えている堂守という感じではありました。存続が決まったのは大いに慶賀すべきですが、市が保存するとなると、専門知識がありませんから、どんなことになるやら。一時競争のように、各地で保存された国鉄蒸機の二の舞の可能性も無きにしも非ずと心配されます。監理が行き届かなければ悪ガキの餌食になるのは目に見えています。
    旧西大寺駅構内に保管されていた西大寺鉄道の単端式車や木製客車、貨車はゴミとして処分され、車中に一杯詰まっていた閉塞装置やタブレットキャリア、回転式出札棚、カンテラ、ビーター、ポイントのダルマ転轍器、ダイヤ、制服、制帽等々の「お宝」は、元来西大寺鉄道記念館を作って展示するための保存物でした。長年放置されている間、昔のことを知っている職員もすべて退職し、バス従業員や管理職には全く関心がなく、というお決まりのパターンでした。幸い程度の良かったキハ7だけが今でも静態保存されているはずですが。

  2. yuguchi様
    すばやいコメントありがとうございます。私も全く同感です。準特急様の保存蒸機も同様ですが、首長が代わって方針が変わったり、予算が削減されたり、処分するにもお金がかかるために荒れ放題になっている例を数多く見ています。新山もロケーションとして観光客が集まるような場所ではないだけに 自治体が単に保存するだけではなく何か前向きな仕掛けを考えてくれなければ、西大寺の二の舞の恐れは多分にあります。そうならないことを祈るばかりです。忘れていましたが井笠と言えばM氏の油彩画の件は何か進展がありましたでしょうか。

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