小さなDD作りました

先月DD40を作ったのですが、パワートラックの味をしめて、今月に入ってからもう1両DDを作りました。中部電力が大井川上流の井川ダム建設用に 昭和29年に私有機関車として日立に作らせたDD104~DD106の35Ton機です。実機は中部電力が大井川鉄道に運転管理を委託し、ダム完成後の昭和39年には104が上武鉄道へ、105,106が東濃鉄道笠原線に移って、それぞれの廃線まで活躍しました。私は昭和45年に上武、東濃でこの3両に出会っていることと、何と言っても地をはうような独特のスタイルに惹かれて模型化してみました。まだ塗装前で、上武機にするか東濃機にするか決めていませんが、恥ずかしながらご披露致します。

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実機も車体幅より台車の方が広いのですが、車体幅を正確に1/80で作るとHOゲージの欠点で車体幅と台車幅に違和感が出てしまうので、幅方向にはデフォルメしてやや広めにしてあります。一番小さな24.5mmのパワートラックを2個装備した全軸駆動です。小さな体ですが、上回りには空間が多くしっかりウエイトを積むことができ、実機同様結構力持ちです。さて実機の写真を添えることにします。いずれもカラー写真を撮っていましたが、変色が進んでいます。

上武鉄道DD104 昭和45年4月4日 西武化学前付近にて 

上武鉄道DD104 昭和45年4月4日 西武化学前付近にて 

東濃鉄道DD105 昭和45年10月18日 笠原機関区にて 

東濃鉄道DD105 昭和45年10月18日 笠原機関区にて 左はキハ502(元中国鉄道キハニ172)

DD106 笠原駅にて

DD106 笠原駅にて

上武鉄道は昭和47年12月31日に廃止、東濃鉄道笠原線は昭和53年10月31日に廃止され、これら3両も姿を消しました。ただ105は北恵那鉄道廃止後のレール撤去に、106は自らの笠原線のレール撤去に最後のご奉公をしたそうです。無蓋車のトラよりも背が低い小さな機関車だったがゆえに印象深く 製作意欲をかきたてられて一気に作ってしまいました。塗装待ち車両が増えるばかりです。誰も作らないようなマイナーな車両を作っては喜んでいるのですが、次のターゲットとして4輪ロッド連結の片上鉄道→関東鉄道鉾田線→八戸臨港鉄道のDD451に白羽の矢をたてたのですが、Φ12.5の蒸機機関車用動輪4輪が手に入りそうになく、諦めかけています。となると・・・・さて何にしようか、眠れない夜が続きそうです。

小さなDD作りました」への2件のフィードバック

  1. 西村雅幸様

    機関車が小さいだけに模型化も大変だったのではないでしょうか。

    上武鉄道と東濃鉄道の画像の公開有難うございます。多少変色しているとは云え、当時のカラー写真貴重です。

    笠原は2回行きましたが、上武鉄道は行き損ねてしまいました。
    他に撮影された写真と併せて当時の訪問記を書込みいただければと思います。

  2. 藤本哲男様
    コメントありがとうございます。上武も東濃も1回限りの訪問ですが、今となってみればよく訪ねて行ったものだと思うとともに もっとしっかり撮っておけばよかったと悔やんでもおります。追って訪問記で掲示板をにぎやかしたいと思います。

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