2014年 ドイツ、メルヘン鉄道の旅 Part8 ドイツ蒸機祭〝ダンプスペクタクル2014″  Dampfspektakel 第2日目 その1

03▲ 6:45 撮影地① 昇った朝日を浴びて黒光りの01-118号機牽引の特別列車が驀進します。

【01形蒸気機関車】
01形はドイツが世界に誇る高速旅客用大型パシフック(軸配置2’C1’)蒸気機関車です。直径2,000㎜の動輪を備え最高速度130km/h(初期型は120km/h)で快走しました。1926~1938年に幹線急行用として231両が製造(別途02形からの改造機10両あり)されて、オリエント・エクスプレスも牽引しています。
今回の〝ダンプスペクタクル2014″には、動態保存されています118、150、202号機が参加を表明しています。

第5日目 5月29日 その1

31 今日の〝ダンプスペクタクル2014″の行程表です。これでもかと蒸気機関車牽引の列車が複数以上の路線に走行します。日本でも多くの動態保存機がありますので一斉に運行させることができないものでしょうか。鉄ちゃんも散らばりますし、混乱が避けられると思いますが・・。警備も大変でしょうが、ドイツでは職員が出たり警官が立っていたりの特別な警戒は全くされていません。信用乗車と同様にすべて参加者の良心と常識、そして身の安全は自分で守るべきものとの精神が徹底されています。

日本のような警備だらけの国は他にはありません。人間の資質が世界で突出して劣っているとは思えません。本来、乗るそして撮る側が責任を負わなければならない個人義務であるにもかかわらず、事故が発生すると迷惑をかけられて被害者側でもある鉄道会社へ責任転換されている事が異常とも思える警備になっている要因だと思っています。もう遅いのかもしれませんが、本来あるべき姿に戻す方法はないのでしょうか。中国、タイ、インドネシア、ミャンマー、台湾等で撮影をしていますと日本の現状は実に嘆かわしいと思わざるを得ません。

5:30 撮り鉄旅に出かけて毎日気になるのは当日の天候です。今回の旅は中々朝日を見る事が出来ていません。今日も同じくハッキリとはしない朝を迎えていましたがメゲず、夜明け直ぐにホテルを出発しました。
03_1▲ 6:06 最初の撮影地はロケハン第1日目に訪れたホテルから近い約12キロ先のハスロッホ~ベール・イグゲルハイムの直線区間です。
今日の行程表の左上がその区間で、3連発で煙がやってきます。まずは露払い役でしょうか、近郊型425系4連接車がきました。※ Google座標 49.376038、8.277681

[googlemap lat=”49.376038″ lng=”8.27768100000003″ align=”right” width=”560px” height=”200px” zoom=”14″ type=”G_NORMAL_MAP”]49.376038,8.277681[/googlemap]
撮影地に陣取った鉄ちゃんは、我々が1番でした。1番乗りの強みは何といっても撮影ポイントを自由に選べる事です。今日は、腫れ出し始めた空から朝日が差し込む可能性が出てきました。順光で邪魔物なくスッキリと撮れる位置は何処かを選び抜いて決められます。

6:45 陽が上がるにつれて青空が広がりました。最初の蒸気機関車列車が爆煙を吐きながらやってきました。冒頭カットは、ズーム190㎜で連写です。

04▲ そして、希望通り撮れたアングルのもう1つのカットです。こちらは標準サイズの55㎜。悪魔のレンズと言われる広角28㎜から望遠200㎜までのズームレンズは、48年年前は2台を必要としたカットを可能とします。
今日は朝1番から決まったので、皆さん日頃の行いが良かったのだと誇らしげに大喜びです。
【DATA】 ズーム55㎜ F7.1 1/800秒 ISO400 露出補正 0段、3D-トラッキング

05▲ 6:49 この直線区間はこの木を入れて撮るのが定番と現地のドイツ人鉄ちゃんからアドバイスをいただけましたので場所を代えての撮影です。平原ですので何かアクセントがあっても良いですね。
丁度、交流電気機関車101-067-7号機の牽引するIC(インターシティ)がやってきました。この路線は東海道本線のような主要幹線です。こんな幹線に蒸気機関車を走らせられる国を羨ましく思えました。

06▲ 6:57 もちろんDBが誇るICEも走ります。中国でICE3の車体幅300㎜拡張型のズングリCRH3をよく見ていますので、スマートには感じますがこちらが本物です。コピーにはマネのできない精悍さがあります。

07▲ 7:01 そして近郊型の425系4両連接交流電車は、通勤時間帯なので2編成8両でやってきます。

08▲ 7:20 蒸機2番目は双頭列車です。牽引するは、52-6748号機。後部補機?は力行せずにぶら下がりのようです。

0909_1▲ 7:29 蒸機3番目も双頭列車、41-018号機が先頭で後部は41-360号機です。
後部は機関士もリラックスです。2台の運用なら重連にしてくれれば良いのですが・・・。
転車台がないのでしょうね。

約50分後に4発目もあるのですが、次の撮影予定があります。急いで移動です。

11_1▲ 9:01 撮影地② 追っかけで先頭41-018号機、後部補機41-360号機がつかまりました。
※ Google座標 49.667559、8.606993

12_21710:02 撮影地③ 再び幹線に戻っての撮影です。貨物、特急、近郊電車と何でも走行してきます。走るは、01-118号機です。※ Google座標 49.619432、8.642894

2010:43 撮影地④ Weinhein駅前広場で消防車を見つけました。これはきっとと思ってホームに入って見ますと、やはり給水です。世界中どこに行っても保存蒸気機関車が走る所、ネックは水です。消防車やタンク車の厄介になります。
01-118号機の機回しは終わっていました。これからテンダーファーストで戻ります。
※ Google座標 49.553323、8.66536520_2
22▲ 11:26 Weinhein市内を走っていましたらトラムとすれ違いました。珍しく低床式でない古いタイプです。連結運行できるように密着連結器とジャンパー線が付いています。次回は降りて撮らなければなりません。

GPS01_3▲ 今日の撮影軌跡です。今日は、半端じゃない移動でした。  Part9へ続く

2014年 ドイツ、メルヘン鉄道の旅 Part8 ドイツ蒸機祭〝ダンプスペクタクル2014″  Dampfspektakel 第2日目 その1」への2件のフィードバック

  1. かれこれ二十年近く前に大阪に在勤しておりまして、沖中サンにお世話になった者です。その頃トレランス号に乗せて頂いたことがあります。なので同志社の鉄研には勝手に親近感を持っています。
    部外者ですが、いつも楽しく拝見しております。最後に出てきた路面電車、マンハイム・ハイデルベルク・ヴァインハイム3都市を巡る上ライン鉄道の保存車ですね。昔のドイツらしいクリームに帯の塗色がいいです。

    • 高岡様、コメントをいただきまして、ありがとうございます。またデジ青をいつもご覧いただきまして、ありがとうございます。
      掲載しました路面電車は保存車だったのですか。遭遇できたのは貴重だったのですね。3都市を巡る路線はついでにちょっと見ただけだったので、次回は滞在してゆっくりと乗り歩きを楽しみたいと思いました。ドイツではかつての路面電車の淘汰置き換えが進んでいますので、早く行かないと見れなくなってしまいそうです。分からない車両に会うと思いますのでまたご教授をいただければ幸いです。今後とも、よろしくお願い申し上げます。

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