2015年 西方見聞録 ルーマニア鉄路の旅 Part13  CFF Vişeu de Sus(ヴァッサー渓谷森林鉄道) その3 奥地へ(後編)

DSC_3214_100▲ 13:48 撮影地⑬ 素掘りのトンネルから煙を噴き上げながら出てくるBAVARIA号機。欧米鉄ちゃんが大好きなシーンです。暗黒の中からの解放感を彷彿させるシーンに何か通じるものがあるのでしょうね。この路線の中間地点には3つのトンネルが連続しています。待っていましたとダッシュされますが、その前に我々は場所を確保しました。
01_後編路線図_02_2


第5日目 2月15日 後編

DSC_318601DSC_321103▲ 13:17 撮影地⑫ Bardau駅を発車するシーンです。 Google座標; 47.791744 24.625108

左横に見える軒先の建物はかつての木こり小屋。ここの木こりは毎週月曜日に列車に乗って山に来て金曜日に山を下ります。その間宿泊するのがこの山小屋です。この辺りの伐採が終わったようで現在は廃屋になっていました。

DSC_323005DSC_324307▲ 13:57 撮影地⑭ Google座標; 47.797173 24.647823
豊かな森林地帯を行きます。

DSC_325508▲ 14:05 撮影地⑭ 右はルーマニアの林業機械メーカーのIRU社が製造するskidder、TAF690-OP型。身の丈ほどの大きなタイヤにはガッチリとチェーンが巻かれています。自慢げに作業員がポーズを撮ってくれました。右には作業員や木こりが止まる真新しい小屋がありました。

DSC_327210▲ 14:16 撮影地⑮ Google座標; 47.891083 24.661527
ここでも岩肌から湧き出る清水が凍りついてツララが幾重にも下がっていました。この沿線が水の谷と呼ばれる所以の1つなのでしょうね。

DSC_331012▲ 14:37 撮影地⑯ Google座標; 47.804435 24.570609

DSC_334614DSC_335615▲ 14:53 撮影地⑰ Suligu駅 Google座標; 47.795372 24.683311
一本の白い柱を空高く立ち上げての発車です。この日は終日、無風で天候には恵まれました。

DSC_336816▲ 16:08 撮影地⑱ Macarlau駅 Google座標;  47.770545 24.754055
GPS計測では車庫のあるGara CFF駅からは最高地点までの標高差約350mあり、平均勾配は約8‰です。

沿線に大きな山小屋が見られるようになってきました。今は冬季で訪れる人は我々鉄ちゃんぐらいですがシーズンに入ると小中学生の課外授業としての合宿等にも使われているそうです。電線が見当たりませんが、自家発電です。
2015年のシーズンは4月2日に始まります。11月24日までは、中間地点21.6キロのPaltinまで木・金・土・日曜日にSL列車が1往復します。6月15日~9月20日は毎日運行もされますが、特別運行以外は終点までは行きません。詳しくはこちらをご覧ください。

左は我々が今夜宿泊する山小屋です。列車は一旦止まってから尚も奥地のウクライナ国境近くへと向かいました。標高が高く(約800m)なって木々には樹氷が見られます。ゆっくりと上り勾配を走り交換設備のあるComan駅に到着しました。

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▲ 16:57 撮影地20 Coman駅 Google座標; 47.743708, 24.812220
ここで列車は止まってBAVARIA号機は切り離されて機回しです。我々は降りて先へと向かいます。

▲ 真ん中ログハウスの看板は「Directia Silvica Maramures、Ocolul Silvic Viseu、Pepiniera」。Google翻訳すると、”マラム農林課、レシュビゼウ森地区、保育園”なのですがこんな所に保育園があるとは思えません。他のネット翻訳では”苗床”と出てきます。

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▲ 17:04 撮影地21 Google座標; 47.743425, 24.816651
ウクライナとの国境までは直線距離で約4キロ、国境に最も近いComan駅です。国境警備隊の事務所もあって若い隊員が大勢駐在していました。私はまずいと思って撮りませんでしたが、他の人は平気で写真を撮っていました。
BAVARIA号は客車を置いてここで機回しです。線路はまだ先に延びていました。走行した痕跡は見えましたが、我々が来る事が出来るのはここまででした。

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▲ 18:10 宿泊したのはホテルと言うよりも宿泊所です。後方にある食堂で夕食でした。料理はトウモロコシの粉に肉や野菜にチーズ、バターや牛乳を入れて暖めたものです。名前はよく分かりません。あまり美味しいとは言えませんが、私にはビールが主食ですので十分でした。

DSC_343022DSCN893925_edited-1▲ 19:45 撮影地⑲ キャンプファイヤーを照明にしての夜間撮影です。結構燃えるのが早く、気に入ったアングルを見つけた時は火が落ちてきていました。

20:24 撮影を終えてからは食堂から地酒パリンカ(リンゴを醸造したウオッカ)をいただいてきての飲み直しです。寒い夜がこれが効きます。

22:30 宿泊所の部屋はシングルベットが2つと2階建てベットの簡素な4人部屋です。寒いので薪ストーブが設置されていますが、薪は燃えるのが早く、直ぐに燃えつきます。部屋が暖かい間に就寝する事にしました。  Part14に続く

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