2015年 西方見聞録 トルコ鉄路の旅 Part7 エスキシェヒルのトラムに乗る、撮る

DSC_1424016【 エスキシェヒルのトラム 】
4,000年前に誕生したエスキシェヒルの人口は現在約70万人、アナトリアの標高約800mにある中核都市です。町の交通は住みやすい町作りをコンセプトに2004年12月24日に開業したトラムが一手に担います。路線長約16㌔の専用軌道、特に中心街は車をシャットアウトして、バリアフリーになった歩道内を走ります。使用されていますトラムは、EsTramと呼ばれる100%低床車トラムのみ、ボンバルディア製の “Flexity Outlook” (Cityrunner).です。
全長29.5m、車幅2.3m、車重34.2㌧、ゲージ1,000㎜、出力100kw×4、最高速度70km/h。
公式HPはこちらです。公式HPからの路線図はこちらですが、系統別になっています。全体についてはこちらが分かりやすいと思います。

車体図面


第3日目 9月3日 その2

① ブルサ9:30(高速Bus)⇒11:45エスキシェヒル

バスは期待した余裕の2+1シート配置ではなく2+2配列でしたが、飛行機同様に座席TVが設置されて、サービス係員が添乗しています。オトガルを定刻に発車して直ぐにサンドイッチとお菓子、インスタントですがコーヒーが提供されました。聞いてはいましたが同じ路線を走るバスとの競合があって、サービスは充実しています。これでは遠距離客でも鉄道から高速バスに流れる訳です。空調も丁度良く快適なバス旅でした。

11:45 所要時間2時間15分で、エスキシェヒル(Eskişehir)のオトガル(BT)に到着。途中下車客は我々だけかと思っていましたら半数近くが降りられました。バスはこれから約4時間をかけてアンカラまで向かいます。

01_BT▲ ここのオトガルも広い建物です。トルコ各地へと多くの路線があります。
明日もアンカラから皆さんと合流するカイセリまでバスに乗ります。今日朝の希望する切符が取れませんでしたので、買っておく事にしました。

▲ 12:04 各社の切符販売カウンターが並びますが、客は少なく係員も手持無沙汰です。すんなり、8時発が確保できました。
分かっていなかったのは市内までのアクセスでしたが、BTを出ると直ぐにトラム電停が見えました。これは助かります、トラムのロケハンも出来ます。

DSC_1350001[googlemap lat=”39.775577″ lng=”30.552639″ align=”center” width=”540px” height=”350px” zoom=”16″ type=”G_HYBRID_MAP”]39.775577,30.552639[/googlemap]
DSCN0501_1028DSC_1353002DSC_1354003DSCN0512_100▲ 電停はオトガル前にあって、片運転台のトラムはループを使って向きを替えます。トラムには珍しいホームドアが設置されています。運行は朝6時台から夜は23時台、日中の運転間隔は13分ヘッドと充実しています。早朝5、6時台は最も多く続行運転もあります。

01_トラム切符2▲ 12:10 レトロ調の切符売場は手前左手にありました。切符は1回券からチャージも出来るカードまで用意されています。全線1日券(2.4TL=約100円)を買い求めました。日本とは一桁違っての格安です。

▲ 今日は高速鉄道に乗ってアンカラ泊ですので、まずは切符も買って厄介な荷物を鉄道駅に預けてからと思いました。ロケハンしながらタブレットも見て鉄道駅を目指しますが、どうもトラム路線からは離れていて乗り換える電停はなさそうです。BTは始発駅にもなっているのに高速鉄道駅は経由しないとは・・、それだけ利用客に大きな開きがあるようです。
トラム路線の殆どは専用軌道か歩行者天国となった道路上です。運行速度は50~60km/hとストレスなく快走します。

01_トラム線_100▲ 13:46 オトガルから乗車して北西側の起点ループまで行ってから折り返します。路線の中ほどにあるチャルシュ駅周辺が繁華街のようで、ここで下車しました。撮影時間は約1時間しか取れませんので厄介な荷物は通りに面したレストランに置き、家内を荷物番に残してから撮り鉄開始です。

DSC_1395011DSC_1408014DSC_1382008 DSC_1402_100[googlemap lat=”39.771987″ lng=”30.517544999999927″ align=”center” width=”540px” height=”350px” zoom=”16″ type=”G_NORMAL_MAP”]39.771987,30.517545[/googlemap]
▲ アラアッディン・ジャミィ(Reşadiye Cami)前の整備された公園を囲むようにデルタ線になっていて3方向にトラムが行きかいます。ここから繁華街を走る区間は、全ての系統が走ります。

DSC_1405013DSC_1433017DSC_1438018DSC_1372_100DSC_1366005DSC_1480006DSC_1479005▲ ご覧のように警備・緊急車以外は入って来ない安全な道路を悠然と歩行者が歩いておられます。トラムが走る以前はバスや車が走っていたと思われます。新たにトラムを中心とした町づくりには抵抗もあったろうと思いますが、実行に持っていった市政府の決断しには感服します。京都の四条通、河原町通もこうであったら良いのになあと羨ましくも感じました。

DSC_1440019 DSC_1445020DSC_1476004DSC_1461001DSC_1467002▲ 14:36 繁華街以外にも行って、もう少しゆっくりと撮影したい街のトラムでしたが時間がきたようなので撮影を切り上げて、橋そばの路地に客待ちしていたTaxiに乗って鉄道駅へと向かいました。 Part8に続く

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