2015年 西方見聞録 トルコ鉄路の旅 Part10 カイセリのトラムに乗る、撮る

DSC_1615021 カイセリは中央アナトリアのカイセリ県の県都で2014年現在の人口は約90万人、かつてはカッパドキア王国の首都マザカでした。
住みやすい町作りを目指して交通アクセスの見直しが行われ、エスキシェヒルやブラサと同様に新たにトラムが採用されました。
2009年8月1日にOraganize Sanayi Dogu Terminali (17.5 km)が開業、延伸が続けられて現在の総路線長は、34.4㌔・2路線となっています。今後も延伸が予定されています。
使用されている車両は、イタリアのアンサルドブレーダ (AnsaldoBreda S.p.A. )製の100%低床車5両連節車、
シリオ(Sirio Kayseri)です。両運転台、両側に乗降ドアがあるタイプで、全長32,350㎜、車幅2,650㎜、床面高さ350㎜、定員270名、出力106kw×4、最高速度75km/h、ゲージ1,435㎜、DC750V。運行は1ユニット5両連節車を2ユニット連結で行われていて圧巻です。
この企業は2015年に日立製作所に買収されています。

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第4日目 9月4日 その2

14:20 ホテルを出発してトラムのCumhuriyet Meydanı 電停に向かいました。

DSC_1518002▲ トラム電停はカイセリ城、ジャーミィがある市の中心部メイダン公園内にあります。今日はTVカメラクルーも来て何やらイベントが開催されていて賑やかです。

← トラムの切符売場もありましたが、1日券はなく2回乗車券を購入しました。

DSC_1519_1004DSC_1520005▲ 後方にカイセリ城の城壁、ジャーミィ(回教寺院)が見える前に近代的なトラム駅舎があります。屋根の下の改札口には、自動改札機が並んでいます。

▲ こちらは降車出口、切符の回収は行われずバーを回して出るのみです。屋根はありませんので雨の降る日はバーが濡れます。出る時は衣類にも水がつきますので日本ならブーイングが出ますね。

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[googlemap lat=”38.722079″ lng=”35.487131999999974″ align=”left” width=”300px” height=”150px” zoom=”16″ type=”G_HYBRID_MAP”]38.722079,35.487132[/googlemap]▲ ホームに設置されていた分かりやすい案内板。現在位置Gooble地図はこちらです。
DSC_1534007DSC_1682030▲ 後方は、広場の時計台と独立戦争の英雄、アタチュルク像。

DSCN0845_100▲ 14:43 トラムの路線は、2路線。赤は最初に開業、紺色は続いて延伸開業しました。まずは地図の右側の終点”İldem 5”へと向かう事にしました。

▲ 市街地を抜けますと周りは新開発されたニュータウンの中を行きます。乗車した当初は立席客もでるほどの混みようでしたが、ニュータウンに近づくにつれて降りていかれ、終着駅ではわずかになっていました。
トラム車両は乗降ドアが片側と両側スタイルがありますが、座席スペースが多くとれる片側スタイルの方が車内がゆったりして、何より後部は展望席があって私的には好きです。起点・終点ではループ線を必要とします、またホームも相対式・島式のどちらかに統一しなければいけませんが、用地が確保できる新しい路線では問題ないと思います。なぜにカイセリでは片側ドアにしなかったのでしょうかね。

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▲ 15:18 約35分で島式ホームのdem 5に到着。新しくいずれ延伸されるであろう余地を残してレールはここで切れていました。撮っていますと駅員から止めるように注意が入りました。駅内で撮るのは禁じられているようですが、オープンな駅ですので一歩出ればどこからでも撮れますので、どうしてダメなのか理解が出来ません。

▲ 次の折り返すトラムに乗って戻ります。ご覧の通り道路中央の専用軌道はエコ対策のために芝生が敷き詰められています。

DSC_1591017DSC_1528_100▲ 16:24 車庫のあるOrganize Sanayiを目指しました。今夜は皆さんと夕食を共にしますので18時にはホテルに戻っていなければいけません。折り返し時間とノミネートした場所での撮影を考えると、この路線の43駅中9駅を残してが行ける限界でした。Köprülü Kavşakで下車して電停近くで撮影後戻る事にしました。

◀ 全線の電柱に掲げてあったTKN YAPI(沿線開発プロジェクト)の看板。撮っている時は気づきませんでしたが、夕食時に皆さんから「あれに似ているよね。」と、ご指摘がありました。既に白紙に戻されたようですが、オリジナル性のない、どこにでもあるデザインだったのですね。
私も現役時代は広告代理店のアドマンでした。イベントやキャンペン等でのオリジナルデザインをデザイナーに頼んでいましたが、どこにもないオリジナル性を持ったデザインを作成するのに何回もの打ち合わせを必要としました。発注するのは難しいものだとあらためて思いました。

▲ 16:35 宿泊ホテルへ向けての帰路です。ご覧の通り利用客の少ない電停にはホームドア柵は設置されていません。中心部に近づくと道路併用軌道となって中央には柵が設置されていました。
DSC_1605020▲ 16:51 メイダン公園の1つ手前のDüvenönüで下車して、徒歩で線路沿いを向います。
DSC_1626022 DSC_1632023DSC_1642024▲ Cumhuriyet Meydanıで折り返し、途中のTunaから分岐してTalas Cemil Babaへ向かうトラムです。
ここで渡り線を使って反対車線に乗り換えます。

DSC_1653025▲ 17:19 Cumhuriyet Meydanıを発車したトラム。S字カーブを行きます。

DSC_1666026▲ S字カーブの反対(西)側です。これで切り上げて皆さんが待たれるホテルへと戻りました。

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▲ 18:00 ホテル近くのレストランに入り、久々のまともなトルコ料理の夕食です。食材が並べられたケースを見ながらの注文です。美味しくいただきましたが、ビールはなく持込みも不可だったのが残念でした。

DSC_1693032▲ 夕食後は一人でトラム撮影のためメイダン公園に向かい、夜のとばりが降りるのを待ちました。

DSC_1722004▲ 19:43 ライトアップされたジャーミィをバックに、Cumhuriyet Meydanıを発車した一瞬です。撮影地 Google座標;38.4331,35.29273
【DATA】D800E、28㎜、1/60秒、F4.5、ASA6400、マニアル撮影

20:15 以後は撮影場所・アングルも代えて撮りましたが、中々思うような写真が撮れないので今日の撮影を切り上げる事にしました。
部屋に戻ってシャワーをしてからは、買った冷たいビールをたらふく飲んでの就寝となりました。明日朝は合流されるT島さん、S木さんを空港にお迎えに行ってからカッパドキア観光です。 Part11へ続く

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