2015年 西方見聞録 トルコ鉄路の旅 Part18 トルコ現存唯一の蒸気機関車、56548号機を撮るⅥ 再びバルダヴァイダクト橋へ

DSC_3420_20078:18 今日はこちらに来てから初めての朝からの撮影となりました。そして初めて白煙を見る事が出来ました。日中は30℃の暑さになりますこの地ですが早朝時は10℃近くまで温度は下がります。土地の人の話しでは後1ケ月経つと雪が降るそうです。
煙突周りに水蒸気が噴き出しているようで、ちょっと変わった正面の姿です。
撮影地③ Google座標; 37.362594, 34.914041

第10日目 9月10日

DSCN1627044▲ 5:45 今朝はここに来てから1番早く、5:40からの朝食です。早朝からの撮影となるようですが、毎日駅で発車の待ちぼうけばかりでしたので疑心暗鬼でバスに乗りました。

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7:00 ホテルからバスでPozanti駅に到着。チャーター列車に乗り換えて待つ事約30分、今日は直ぐに発車しました。向かうはアダナ方向です、山を下っていきます。
DSC_3405003▲ 8:12 両側を岩山に挟まれたトンネルとトンネルの間で最初の撮影です。初めて白い煙がたなびくのが見られました。撮影地② Google座標; 37.361946,34.914242

DSC_3453008▲ 8:27 冒頭と同じ場所ですがアングルを替えてみました。つい先ほどまで出ていた白煙はもう出なくなっていました。

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▲ 8:39 少し走ってBelemedikに到着。列車交換ですが運行の多い時間です、何本と交換するのでしょうか? それまでは待機です。蒸気機関車は煙室扉を開けて点検です。煤を掻き出しておられます。撮影地④

DSC_3480013 DSC_3502014▲ 8:47 最初の交換は後ろから来たDE24-126号機牽引のタンク貨物列車ですが1両目の大型4軸ボギー車が変わっています。着いた時は全体にホロが開けられた状態でしたが発車する際には閉じられていました。何も乗せてはいませんでしたが普通はどんな使われ方をしているのでしょうか。こんな貨車は初めて見ました。後補機としてDE24-188号機が後押ししていました。
続いて、9:17にDC4連のアダナ発、カラマン行きが通過して行きました。

9:38 交換と言うよりも追い抜き2本があって、閉塞が空きましたので発車です。しばらくすると長短いくつものトンネルが連続する山岳地帯を走ります。次のHasikiriまでは15㌔、標高差は195mです。計算ではこの間の平均勾配は13‰になり、トンネルがあっての急勾配区間です。蒸気機関車時代は投炭が強いられて運転手・助手共、劣悪な環境化での運転だったでしょうね。
DSC_3532015 DSC_3535016▲ トンネルとトンネルの間も一瞬で過ぎる短さです。見える景色もご覧の通りです。よくこんな山岳地帯にトンネルを掘り進んだと感心します。

10:28 Hasikiriに到着。もう1度は撮影したいと思っていました天然石造りアーチ橋の Varda Viaduct Köprüsüバルダヴァイダクト橋)の最寄駅です。
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DSC_3546_1019DSC_3556020▲ 10:52 観光客用に広いお立ち台が設置されていました。
先日撮った撮影ポイントは反対側の岩山で、足場が観光客にはむきません。こちらからの方が全体をよく見えます。

撮影地⑥

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▲ 11:20 近くの踏切まえの食堂で昼食です。かまどは外にもあります。羊肉と野菜を煮込んいでるようで注文しましたが、味に変わったものはありませんでした。

DSCN1663053▲ 今日のメインは久しぶりの魚料理です。ひらきの一夜干しにオリーブ油をかけてオープンで焼いた物ですが、まずまずでした。醤油をたらせばもっと美味しかったでしょうね。

▲ レストランの厨房です。魚を焼いたオープンは左側のカマドだったのでしょうか。

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▲ レストラン向かいの木陰では4人の住民が卓を囲んでおられます。オケイOkey)と呼ばれるテーブルゲームで麻雀と同様の4人制です。tいつの時代から普及しているかは不明ですがトルコ及び周辺諸国で親しまれているゲームです。

▲ トルコのこんな田舎にもある自動開閉踏切です。それにしても踏切前の注意看板は日本と比べると一回り大きい、そして各所にも日本では見られない各種の道路注意標識がありました。

DSCN1697059▲ 15:48 長い間、閉塞が空くのを待ちましたが、ようやくOKが出ましたので我々の列車は準備に向かいます。橋のたもとには茅葺テント風屋根の食堂が設置されていました。これは店の手作り看板です。

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▲ 今日は橋の高さ98mの橋脚が見えるようにと、岩山髙くに登って撮影しました。我々に与えられた時間は約1時間ほどでした。貴重な時間ですので、チャーター列車は何度も橋を往復して撮影チャンスを作ってくれます。その度に何度も撮影ポイントを替えての撮影が出来ました。
贅沢を言いますと、天候は快晴なのですが、砂塵・砂埃が消えません。後方の山々もスッキリと入れて撮りたいところでした。

16:45 時間が来ました。引き揚げです。
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▲ 沿線の皆さんも蒸気機関車が大好きです。カメラを向けられたり、笑顔で手を振っておられました。

【 不思議なもの 】
DSCN1734062▲ 車内に大事そうに置かれていたよく農作業で使われている手圧噴霧器。これはいったい何に使うのかと不思議でした。作業員にお聞きしますと、何と消火器でした。水量は足りませんが水圧で初期消火には効果的かも・・。

【 日本語に会う 】
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▲ 毎夕食利用したÇiftehan駅近くの食堂街?にあったATM、何と日本語での表示案内が出ます。海外に行きます時はいつもクレジットのキャッシングサービスを利用して現地の紙幣を引き出していますが、まず日本語表示等に会う事はありません。スパホテルはありますが有名な観光地などない田舎町で、日本人が来るのは皆無と思われます。こんな所で日本語を見るとは驚きでした。  Part19に続く

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