「奥山さんの機関区めぐり」

Webページ「奥山さんの機関区めぐり」を開設します。
アドレスは下記の通りです。ぜひご覧ください。 

http://kikanku.web.fc2.com/

 

  これは、会員・奥山直秀さん(58年度生)が、長年にわたり各地の機関区を訪ね、撮影した数多くの写真の一部です。奥山さんに代わりデジタル化およびWebページ作成は、奥山さんのご了解の元に鶴が担当しております。写真説明など奥山さんに直接監修を頂
きました。読者皆さんにおかれましても、誤記などありましたらご指摘など頂きます
ようにお願い致します。

 機関区内の写真だけでは、単調に過ぎる嫌いもありまして、走行写真や、駅構内での大型写真をも付け加えました。

 形式別には、先ずC59型から始め、5月にはC60型、6月はC61を、7月にはC62の順に掲載の予定です。

 開設にあたり、奥山さんの言葉、「C59と梅小路と私」を頂き、直筆文を掲載しました。青信号には、昨年の宇治鳳凰ロータリークラブ会報に寄稿された、奥山さんの一文を紹介させていただきます。

 

宇治鳳凰ロータリークラブ会報、平成2164日号へ奥山さんの寄稿文

「大型蒸気機関車(SL)に魅了されて」

                            奥山直秀

 私、幼い頃より乗り物が好きで生地横浜と当地を往来することが多かったためか鉄道は特別であった。そして大人になればあれを動かす人になりたいと言う気持ちに満ちあふれていた。

 中学生になると学校の横を走る奈良線に興味をもち下校時は宇治駅回りとしその時間帯に到着する上、下旅客列車や長時間停車している貨物列車のSLを見て帰宅していた。そのうち毎週同じ日に貨物列車を運転してくる機関士や機関助士の方々と親しくなりいろいろ見学させてもらったり教わったりした。すなわちSLは人間に一番良く似た機械、詳しく言えば個性がある。その個性を訪ねると水や石炭を多く消費せずに潤沢な蒸気を発生し車軸などの発熱しないものが優秀機、そうでないものは不良機でそれを使いこなすのが機関士や機関助士の腕の見せ所とのことであった。

 前後して京都駅八条口側の塩小路高倉陸橋に父に連れて行ってもたった。ここでは東海道、山陽道の大型SLが水や石炭を一杯積み込んで折り返しの時間待ちをしている姿は壮観で、夕刻には浜松から特急「つばめ」や「はと」を牽いてロングランで下って来るし、夜には特急「かもめ」を牽いて広島から上がってくることも判りますます興味が湧いた。しかし私にはカメラもなく目で見て覚えておくしかなかった。当時SL列車の写真は多く発表されているが朝日を浴びて山科の大築堤を行く上り特急「つばめ」の写真は最高のものだと思う。

 しかし国鉄は企業の合理化とエネルギーの効率化のため名古屋、米原と電化を進めついに昭和31年秋大阪に達したが大阪駅の構内の関係で長距離列車は全て京都でSLと付け替えが行われ、大半の大型SLはこの地に残ったのは嬉しかったがそれもつかの間昭和34年姫路電化で山陽西部、北九州、東北、一部は函館本線の輸送力増強用として散っていった。

 その後私もその道に入る機会を得たが達成できず趣味者としてこれらSLとの再会を目指して各地に出向いた。一番嬉しかったのはこれらのSLが転属先で元気に走っている姿を見た時である。しかしそちらの方も電化、ディーゼル化が進められ次々と姿を消した。

 幸いにも鉄道開通100周年事業として京都に梅小路蒸気機関車間が開設されこれら大型機を含む名機18両が保管され内5両は動態保管機として構内および各地に出張して運転されている。又最近JR各社ではSL観光列車が運転されSLの人気の高い証拠である。

(原文のまま)

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