2010年 早春の中国一人旅 Part5 菜の花いっぱいの芭石鉄道

第6日目 2010年3月7日(日曜日)

昨夜のパーティは、深夜まで続いていましたが、英国人親子(親子といっても、20歳台の若者と、初老の方)と私達は、鉄道談義に花が咲きました。聞けば、英国を出発してから、各国を回り、鉄道写真を撮っているとの事。

カバンの中から出てきたのは、何と懐かしいゼンザブロニカで、びっくりしました。日本も行って来たと言っていました。中国には、50日間滞在して、SL撮影に励むそうです。SLを目的に、世界中を旅行しておられます。半端じゃありません。いろいろと、お話ししたかったのですが、疲れから睡魔が襲ってきました。

朝は、夜明け前に目覚めましたが、外は雨。まだ、4日間もあるので、6:32の始発列車のが、上がってくるまで、ウトウトしました。まだ真っ暗です。部屋の窓下を走るC2型機の火床から、放出される真っ赤な石炭ガラが、闇夜を一瞬染めて、印象的でした。

朝食前の一仕事に、始発の折り返し列車が、蜜月岩駅を下る場所で、撮った後、雨があがった民宿前(食堂は、1階屋外)で、ゆっくりと、朝食を食べていると、遠くからドラフト音が聞こえてきます。次の列車は、約2時間後に上がってくる定期列車なのに、どうしてと思っていると、ドラフト音は、だんだんと近づいてきます。



▲ 撮影時間8:52。臨時の臨時の観光列車。時間からすると、8:00頃に石渓站を発車して、躍進站で第2次と交換して、上がって来たと思われます。牽引機は、№09機関車+№10テンダー車と、観光客車4両

時刻の分っていない貨物列車かもと思い、蜜蜂岩站から上がった定番のお立ち台に向かいました。昨夕と違って、後から来て、前に立って邪魔するような撮影者はいません。
撮影場所から見える、蜜蜂岩站でスイッチバックしたC2型機は、一旦上がってきた線路に戻って、石炭ガラを全部捨てます。C2型機は、火床が小さく、直ぐに石炭ガラが溜まってしまいますので、勾配の続く芭石鉄道は、所定の場所のみならず、走行中でも平気で、ばら撒いています。日本じゃ、考えられないですね。

やがて、発車の汽笛が鳴り、ドラフト音が山間に響きわたりました。ちょっと冷やっこい朝です。煙も期待してカメラを構えました。

しかし、
C2型機
が姿を見せ始めると、それまで爆煙は尻すぼみです。止まってしまいました。昨日みた連絡書に記載無かった観光列車です。大勢の観光客が降りて、記念撮影です。
観光列車は、7分停車した後、上へと、上がっていきました。



▲ 10:17 第5トンネルを出る第2次。牽引機は、№14機関車+№09テンダー車と、客車7両(12+19+9+13+11+16+14)。

ここからは、前回、列車が来なくて、悔しい思いをした第5トンネル付近での撮影リベンジです。折角の菜の花シーズンですので、花を入れて撮れる場所は、無限に近くあるのですが、まずはすっきりとしないと、後が続きません。定期の2番列車を待ちました。


11:26、C型カーブを下る第2次の折り返し。白い花を入れたかったので、欲張りすぎました。

11:49、C型カーブを回った観光列車。牽引機は、№7機関車・テンダー車と、観光客車4両(4+6+1+7)

第1トンネルから、随所に菜子埧站間も撮ってみたい、撮影地が続きますが、第2次の折り返しの撮影地は、やはり菜の花畑のC型カーブです。煙は、上下とも期待できませんが、押さえておきたい場所です。約25分で到着しました。

ここで、中国人鉄道ファン多数と遭遇しました。カメラは、やはりNIKONとCANONの一眼レフばかりで、でかい三脚や水準器まで付けています。まさに、『ここはどこ?』の世界です。
▲ 12:01 丁度菜子埧站付近。ロケハンをしながら歩いていたら、突然に朝に上がっていった臨時の臨時の観光客車が、折り返してきました。

撮影後は、菜子埧站を上がった所までロケハンして、午後からの本数の多い蜜蜂岩站から石渓方面へと、歩きました。途中、行ったり戻ったりで、この日は、20km以上は、歩いたと思います。最後は、登り勾配でしたので、一気に疲れが出ました。夕闇迫る民宿のある蜜蜂岩站にたどり着いた時は、もう一歩も歩けない状態でした。

▲ 14:24 第3次上がってきました。牽引機は、№14機関車+№09テンダー車+客車7両。

▲ 15:04 蜜蜂岩で折り返しの観光列車が、一押しの、菜の花畑に囲まれた中を来ました。

▲ 15:41 黄村井からの折り返しの観光列車が下りてきました。

▲ 続いて、15:55、蜜蜂岩から折り返しの観光列車も下りてきました。 

 
▲ 16:15 第3次定期列車です。3本も続けて来ることなんか、通常はありません。菜の花の段々畑と、急坂を猛煙を出して力行するC2型機を撮影したいのですが、こういったシーンを正面から撮るのは、難しい限りです。


▲ 17:53 撮影可能な最終第4次。山を登って撮影しましたが、無理がたたり、下山後、力尽きました。もうろうとして、民宿にたどり着きました。

今夜は、英国人親子と、その通訳、そして私の計4名の宿泊客でした。ビールを飲みながら、昨夜の続きを聞いていくと、JS建設型が走る三道嶺、JS型が走る白銀に行って来たと、たくさんのコンデジの写真を見せていただきました。

明日夕刻には、また何処かに行かれるそうです。通訳の方は、3週間連続で案内されるそうで、牡丹江の旅行社の鉄ちゃんでした。明日は、日本人専用の旅行社の鉄ちゃんが、日本人を引率して来られます。この方は、インターネットで知り合った方で、連絡を取り合っていましたが、お会いするのは初めてです。いろいろと、聞いてみたいと思っています。

明日は、始発列車で、終点の黄村井站まで行く予定です。今夜も睡魔が襲うまで、英国人親子と話をしました。 Part6 へ続く

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