早春の中国一人旅 Part11 鄭州→广州→深圳→香港→帰国

桜前線を九州から追いかけましたが、今年の天候は異常で、雨にもたたられ、中々思うとおりにはいきませんでした。富山から、一旦帰京して、これからどうするか考え中です。まずは、滞っていた、投稿を続けさせていただきます。今回が、最終編です。

第13~15日目 2010年3月14~16日

① 3月14日 郑州16:06-(T255)→3月15日9:48广州
② 3月15日 广州11:18-(D7039)→12:36深圳
③ 深圳14:00-(MTR)→15:00香港→3月16日帰国 
 
郑州では、料金とインターネットが使用できる事を優先してホテルを予約しました。ところがこのホテル、駅からかなり遠くて、楽山同様に不便です。
夜行列車に乗るので、充分余裕を持って、部屋を出ましたが、雨も降り出し、Taxiがつかまりません。ボーイに依頼していましたが、折角捕まえたTaxiも、横取りが日常的な現地人に取られてしまいました。約30分を経過してもダメです。

ボーイを引っ張って、雨降る道路に出ますが、空車が来ないのでどうしようもありません。その内、時間の余裕がなくなってきました。仕方ありません、超満員のバスに乗って、郑州駅を目指しました。

着いた時は、改札開始直前でした。経済発展が急激に進む中国の主要な都市は、交通インフラ整備の過渡期です。地鉄や市内高架道路の建設を進めていますが、増え続ける車と、工事が重なって、市内は、渋滞続きです。鉄道駅か、完成した地鉄駅近くに宿を確保しないと、無駄な時間と、体力消耗に直結します。分っていても、いつも同じ失敗を重ねていると、悔やみながら、列車に乗りました。

コンパートメントには、既に青年2名と、可愛らしいお嬢様が、入室済みでした。カバンから、時刻表、洗面具等々の夜行列車用の常備物を取り出していると、青年の一人が、『日本人の方ですか?』と、流暢な日本語で、聞いてきました。びっくりしました。
私が、真っ先に時刻表を出したので、そんな物を持って乗車するのは、日本人ぐらいと、直感したそうです。そう言えば、今までに時刻表を持って乗車している、乗客を見た事ありませんでした。

中国鉄路で、夜行寝台列車に乗車して、旅行している日本人は、極めて稀です。切符を購入する事が難しく、限られた日程での鉄路利用は、リスク発生となります。時間のある留学生も安い硬座か、せいぜい硬座寝台です。
乗車すると、列車乗務員が、査証か身分証の確認と、切符と交換に座席証を渡してくれます。
軟座寝台に乗車するとは、いったい何者かと聞いてみましたら、聞いてきた一人は、上海の大学に1年留学した経験を持つ立命館大学生で、もう一人は、高校時代からの友人で、東洋大学生でした。二人で卒業旅行をしていると言います。

立命館大学生の彼も時刻表を持っていました。話をしていくと、彼も鉄ちゃんで、クラブには入っていないが、熱心で中国鉄路通でもありました。切符の買い方で、1号車から順に売っているのは、家族やグループが軟座寝台利用時に同室になれず、乗客通しで席替えの交渉をしている姿をよく見るが、対応できないのかと聞くと、窓口係員は、通常その通りしか行わないが、システム自体は、指定する席の切符を販売できるようにはなっている。試したことはないが、購入時に申し入れをすれば、希望を聞いてくれることもあるようだと、言います。

先日、ご紹介した切符の列車等級別のインターネットで見る残席情報について、信憑性はどうかと聞くと、今回購入する際に、前もって残席数を見た。直ぐに、残席情報を見ると、確かに2席分が減っていたので、これは使えると確認したそうです。
广州に行くのは、私もよくお世話になっている『中国鉄道倶楽部』HPの管理者の方が友人で、会いに行くとの事でした。

発車後しばらくは、彼との中国鉄路談義が続きました。そして、今回訪中する前に、最近の中国鉄路情報として、ぶんしゅう旅日記を参考にさせてもらったと言います。これにもびっくりです。まさか、こんな所で自分の記事を読んでいてくれた人に会うなんて、信じられません。


可愛い中国人のお嬢様は、昨年7月に大学を卒業して就職、广州へは、仕事で出張だそうです。初めて日本人と話すと、えらく感激しています。留学生だった通訳もいますので、食堂車に4人で行って、食べながらお互いで聞きたい事を話し合いました。部屋に戻ってからも、宴が続きました。


翌朝、广州站到着後、駅前広場で『再見』と、次回の出会いがあればと、別れましたが、楽しい時間をいただきありがとうございました。

これから私は、香港圣由で明日帰国です。広州站からは、地鉄で广州東站まで行って、出入国を済ませ、直通列車で香港に入るルートと、運行本数は少ないですが、广州站から深圳站までCRH1に乗って、深圳で出入国して、MRTで香港中心部に向かうルートがあります。

最近は、CRH利用が多いので、久しぶりに直通列車が良いと思いましたが、疲れています。地鉄で广州東站へと向かうエネルギーが残っていませんでした。その代わりに深圳で、いつも行く美味しい飲茶を堪能できました。

深圳で出入国手続きを済まし、香港に入りMRTに乗車するだけで、文明社会に戻ってきたなあとの印象を感じます。それほど、車内の雰囲気が違います。特に今回は、四川省の奥地に行っていましたので、いつもより強く感じさせられました。

芭石鉄道や沙湾の沫江煤電は、ローカル色に富み、忘れていた、ゆったりとした時の流れの中にありました。来年も菜の花の咲く頃に、もっとゆっくりと滞在したいと思いました。皆様方もご一緒にいかがでしょうか。3回目になりますので、次回は、ご案内バッチリで行けると思います。

尚、今回の旅費ですが、下記の通りです。前回は、2名8泊9日間で、一人当たり約167,000円(航空券込み)かかりました。現地では、旅行社を利用したので、高くなるのは仕方ありません。自力で行く場合は、かなり安くなりますが、効率よく動けないリスクもあります。

どちらを優先するかでしょうが、年金生活者の私にとっては、費用を優先せざるを得ません。次回の大地への旅は、新緑の満州奥地を走るSL撮影を目指そうかなと思っていますが、いつも2、3日前に決めますので、予定の未定です。ご同行を希望される方は、いつでも言って下さい。日程は、合わせられます。

次は国内、桜前線追っかけ2010年 Part1 九州編です。こちらからどうぞ

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