旧福知山線廃線跡一般開放

11月15日JR旧福知山線廃線跡が一般開放されました。12月9日にtsurukame様、総本家青信号特派員様と歩いてきました。
1986年福知山線の複線電化に伴い、生瀬―道場間4.7kmが付け替えられ廃線となり、廃線後は立ち入りが禁止されているものの、近年は年間64000人が訪れる人気のハイキングコースとなっています。2000年に宝塚側の武田尾から南の宝塚市側1.5kmが整備されましたが、西宮市側はそのまま放置されていたものをこのたび西宮市とJR西が合意して安全対策工事を行って整備、一般公開にこぎつけました。
旧福知山線廃線跡については今年1月tsurukame様の詳細にわたるレポート(撮影地今昔旧福知山線生瀬-道場間1)~6)「撮影地今昔」で検索ください。)がデジ青に投稿されていましたので、整備後の様子を簡単にご報告させていただきます。
↑ 生瀬駅から国道176号線を西に進み、中国道の高架が交わるあたりが今回整備された部分のスタート地点です。

↑ 国道176号線を渡ったところにある今回整備された標識です。
↑ スタート地点には仮設ですがトイレもできました。
↑ ここが入り口、整備はされたものの、通行は自己責任であることが明記されています。平日にもかかわらず、ハイカーが目立ちます。
↑ 橋の部分には立派な手すりが設置されました。
↑ 川側には柵ができています。
↑ 自己責任ですよの看板がところどころにあります。
↑ 溝滝尾トンネルの手前に枕木が積んであります。武庫川第二鉄橋から外したもののようです。
↑ 武庫川第二鉄橋。以前にtsurukame様が行かれた時には枕木がそのままで側道を通るようになっていましたが、枕木は取り外され中央部が歩けるようになっています。
↑ 長尾山第一トンネルを出たところにある展望広場と親水公園。ここから先は2000年に整備されたところ
↑ 武田尾側の終点、2000年に整備済みの部分だが今回看板が立てられた。
整備はされましたがトンネル内は照明がなく、一部のトンネルは途中曲がっていることもあって中央部は真っ暗闇、懐中電灯が必要です。安全に配慮しながらもできるだけ元の形を残そうと配慮されたことがうかがわれます。先にも書きましたが、平日にもかかわらず人の姿が見られ、休日にはたいそうな賑わいが予想されます。福知山線旧線のこの辺りは何度も足を運ばれたクローバー会会員の方も多いのでは、気軽に訪問できるようになったこのコースを一度訪問されればいかがでしょうか。

旧福知山線廃線跡一般開放」への13件のフィードバック

  1. 大津の86様
    一日お付き合いくださり、更に早速のレポートをありがとうございました。丁度一年振りの訪問。12月なのにお天気が良く、暖かい一日でした。探訪後の武田尾・元湯温泉、入浴とビールと山菜ごはんも素敵でした。

    心配していた安全策ですが、武庫川沿いに転落防止の新しい柵、山側には進入禁止の柵、崩落危険箇所には石を針金で束ねてありました。水路を跨ぐ短い橋や第二橋梁の中央部に、頑丈な木製の橋が架けられていました。

    一番心配したトンネルは明かりが設けられずに昔のままでした。イギリス式などのレンガ積トンネルは補強箇所なども見当たりません。極く稀に水滴の落下箇所がありましたが、バラスと枕木が濡れる程度で水溜りもなく、真の暗闇は確保されていました。このトンネルがいかに頑丈かつ美麗に建設されていたかです、一世紀も前に。昨年時と比較して上記の安全策が実施されただけで、実に喜ばしい再公開です。

    来春の桜の頃、新緑の頃の土日はきっと大変な賑わいになることでしょう。廃線跡探索後は武田尾温泉・元湯館がお勧め。土日限定開館ですが、平日も予約人数次第でオープン可能のようです。

    • tsurukame様
      こちらこそお誘いいただきありがとうございました。
      日ごろ運動不足の身ですが、線路跡ということで急勾配はなく、鉄道遺産と風景の両方を楽しませていただきました。私の現役時代はすでに福知山線からは蒸気の姿は消えていましたが、tsurukame様の投稿された以前の記事を読み返して蒸気機関車の走る姿が想像できました。
      今回の整備工事はやりすぎず、かといって危険なところはなく、廃線跡を探検するような雰囲気が残っていてよかったのではないでしょうか。

  2. 大津の86様
    早速の発表有難うございます。総本家さんからも完走のメールをいただき、「ええとこやろう」と即返しました。私は懐中電灯なしで先の見えないトンネルを恐々歩きましたが暗闇は危険ですね。いつぞや86さんの案内で大津市内に保存されいるC57128を表敬訪問しましたが、同機を生瀬付近で撮影したことがあります。テレビに出演されたくらいですからtsurukameさんもここは何回も来られたのではないでしょうか。

    • 準特急様
      通しで3回、今回で4回目になりました。また、デジ青に投稿するにトンネル内の画像が気に入らず、武田尾側を更に数回訪れたことがあります。

      武田尾側、武庫川がほぼ直角に西に曲がる所、僧川が流入する箇所付近が2013年頃の両川の氾濫でひどく破壊されました。その改修工事が大々的に進んでいまして、昨年まで残っていた旧線の橋桁も、今回は撤去されていました。そして、武庫川北側に並んでいた十数件の店屋と民家-旧線の駅舎の横から連なっていた店屋など-がすっかり無くなり寂しい限りです。

      大水害にも関わらず廃線跡が武田尾付近を除きほぼ完全に残ったのは大変幸いなことでした。テレビ出演ではなく、武田尾付近で神戸新聞記者に遭遇し、インタビューを受けた記録が神戸新聞デジタル版に動画で掲載されたので、そのコピーをデジ青に投稿した次第でした。

      別件です。特派員様から伺いました。コメントやら感想をいろいろとありがとうございました。

  3. 準特急様
    本当にいいところですね。レールは撤去されているものの、枕木は残っているところがあり、廃線跡の雰囲気が色濃く残っています。帰宅してから娘に今日は面白いところに行ってきたと話していたら、「お父さん私、去年そこに行ったわ」とのこと、若い女性にも大人気のようで、訪れた日も若い女性のグループを見かけました。

  4. 大津の86さま
    さっそくのレポート、ありがとうございました。ほんとに楽しい1日でしたね。お世話いただいたtsurukameさんには厚く御礼申し上げます。
    一昨日も、東京から来られた鉄道系出版社の方と話をする機会がありました。中学校は、準特急さんと同じ宝塚市内の名門の公立中学出身で、その同窓会で関西へ来られました。実はこの方、鉄道廃線跡ブームの火付け役として著名な方でもあり、私が前日に福知山線旧線に行きましたと言うと、“実は”と言うことで、福知山線旧線のコピーを出され、時間があったら再訪問したかったとのことでした。中学・高校時代は、何度も旧線に撮影に行かれ、思い出の地とのことでした。
    ことほど左様に、みんなの心を離さない、福知山旧線跡です。来年の季節の良い時には、ぜひクローバー会の行事として実施したいですね。

  5. 総本家青信号特派員様
    出版社の方は阪急今津線の逆瀬川下車の小学校と中学校を卒業されましたが、名門かどうかは現在そのあたりにお住まいのマルーンさんがよく知っておられると思います。武田尾は保津峡にも似た感じですが、最近台湾に長期滞在された総本家さんも御存知と思いますが台湾の三しょう嶺(しょうの字が作れなくて申し訳ありません)も若干そのような感じがしないでもないです。

    tsurukame様
    失礼ながらご高齢にもかかわらず相変わらずの健脚で羨ましく思います。どうぞこれからもDRFC-OB現役活動家としてご活躍ください。前の投稿をここでコメントさせていただきますが、山陽電車のカラーも見事に当時を再現されており大変貴重です。飯山線や米坂線と同様に今とは違う風を感じます。昭和31年に姫路城と手柄山に遠足に行った時は山陽特急に乗車しましたがえらいスピードだった記憶があります。

    • 準特急さま
      武田尾の旧線は、実はほとんど乗った記憶がなく、今回初めて観察できました。保津峡とたいへん似ていますが、その違いも確認できました。武田尾は六甲山系で一帯は花崗岩ですので、白っぽい印象です。また旧線はほぼ南北に走っていますので、陽が差し込み、しかも川幅が広いので、全体が明るい印象でした。いっぽう保津峡は、安山岩系?のため灰色の印象、旧線はほぼ東西に走り、しかも保津川の右岸のため、ほとんど陽が差し込みません。武田尾は“陽”、保津峡は“陰”という印象でした。
      今回の台湾行きでは、お書きの“台湾の武田尾・保津峡”こと、三貂嶺へも行ってきました。今回は現地のファンの案内で、鉄橋付近、また山からの俯瞰、そして台北寄りの駅から渓谷へ入って、炭鉱跡付近から写したりと、様々な角度から写すことが出来ました。

  6. 大津の86様

     レポート有り難うございました。随分整備されたコースを列車をイメージしながら歩くのはさぞかし素敵なことだったとと思います。総本家さん仰るとおり、来年の会の行事として企画したらどうかと思います。
     随分前、会社の仲間たちと旧線跡を武田尾から歩いた覚えがあります。草深く、真っ暗なトンネルが記憶されています。是非また行きたく思います。

    tsurukame様
     いろいろ有り難うございます。この欄から一言御礼を申し上げます。

    • マルーン様、総本家青信号特派員様
      おっしゃる通り、クローバー会の行事にはもってこいだと思います。旧線で撮影された方もおられるし、そうでない方も名所に思いをはせることができます。加えてハイキングの後、武田尾温泉での入浴と宴会が加われば皆様に満足していただけるのではないでしょうか。今回もtsurukame様に予約していただいて温泉につかり、ゆっくりすることができました。来春の行事に企画したいと思います。

  7. はじめまして。takaginotamagoと申します。
    学外の者ですが、今出川を挟んだ川向こうの学校に在籍しておりました。
    ときどきですがコチラを訪問し楽しく拝見しております。
    子どものころ短い期間でしたが鉄道の写真を撮りに福知山線に通いました。
    武田尾~生瀬で撮影した蒸気機関車牽引の定期客レ最終日と、フル編成のまつかぜの写真を最近はじめたブログにアップしております。
    よろしければご覧くださいませ。コチラに目次のアドレスを置いておきます。
    http://www.takaginotamago.com/entry/2016/12/13/183822
    現在遠方に住んでおり、チャンスがあれば現地を一度再訪したいものです。

  8. takaginotamago 様
    ようこそデジタル青信号へお越しくださいました。学外の方も沢山参加されております。ご遠慮なく。はじめまして12月9日再開後の廃線跡を会員と探訪してきました一人tsurukame です。
    早速に貴殿のHPにアクセスさせて頂きました。初めててみる懐かしい福知山線です。中でも惣川の工臨は貴重な記録です。当会の会員の中にも惣川の工臨に興味を示された者が何人かおりましたので、彼らもきっと慶こんで閲覧するぶことと思います。ありがとうございました。

    福知山線以外にも沢山お持ちかと思います。今後のアップを楽しみにしております。同時に当デジ青にもお越し下さい。当会役員でもありませんが読者および投稿者の一人としてお願い申し上げます。筆者の拙い頁です。よければご覧下さい。
    http://www.k4.dion.ne.jp/~tsuru/

    • tsurukameさま、はじめまして。
      さっそくコメントをいただき、ありがとうございます。
      また、弊サイトにご来訪いただき、お礼もうしあげます。

      当時まだ中学生でしたので、交通費と写真代は小遣いの範囲でした。したがって撮った写真も限られております。家から自転車でいける川西池田を中心とした福知山線がメインで、あとは吹一と城東貨物線、湊町や龍華、一番とおくても山陰線京都口や梅小路でした。当時は機関区内も自由に撮影できましたが、費用のかかるこの趣味は、まだ自分には無理だなと限界を感じて、SLブームが本格化する前に辞めてしまいました。頻繁に通った福知山線だけは特別な思いがあります。

      tsurukameさまのサイトは以前にも何回か拝見したことがございます。
      『人と鉄道』に掲載されている作品は味わい深いものが多く、飯山線西大滝駅での先生の見送りのシーンはとくに印象に残っております。
      今後ともよろしくお願いいたします。

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