宇島鉄道廃線跡訪問

平成29年1月19日

昭和11年に廃止された宇島鉄道。この線の存在を知ったのは最近でした。タイミング良く前職の同期が退職後故郷の豊前市観光協会に就職、豊前市の観光素材を訪ねるとともに廃線跡でそれと解るポイントに案内していただきました。

中唐原駅跡 農家の農機具等の倉庫として使われていたと思われる朽ちた小屋が残っています。遠方からでも見える山裾に立つ小屋、近づくと看板立っていました。

安雲駅跡付近

店舗の一角に駅名票。無くなった鉄道に思いをはせる地元の方々の思いが伝わってきます。

豊前市塔田付近の橋台跡

小川を渡る小さな川に架かる橋のあと。2つの橋台跡へ向かう線路のあとのようです。

 

福岡県から大分県の日豊本線起点に存在した鉄道。わが故郷の鉄道を想い訪ねる旅、今後も続けて行きたいと思います。拙文お許しください。

宇島鉄道廃線跡訪問」への5件のフィードバック

  1. おとりん様、
    珍しいご報告、ありがとうございました。
    宇島鉄道なんて知りませんでした。宇和島と勘違いしました。この時代には多くの地方鉄道が創られては人知れず廃止・吸収されていきました。西村さんといい貴兄といい、地方にいる有利さを活用してのご報告、心から感謝します。どんな鉄道でどんな車両が何を運んでいたのかも教えて下さい。よろしくお願いします。

  2. 宇島(うのしま)鉄道は1911年9月30日軽便鉄道免許、軌間2呎6吋、動力蒸気、福岡県内から耶馬溪(大分県)を目指し、免許取得前は耶馬溪鉄道と称していた。同年7月28日やはり軽便鉄道法による免許を取得していた耶馬溪鉄道(大分県中津起点、2呎6吋=3呎6吋改軌は1929年8月24日である)と競合するめ、7月15日宇島鉄道と訂正。これは当然に(本来の)耶馬溪鉄道から強硬に異議を申し立てられて、「鉄道敷設ノ趣旨ハ耶馬溪ヲ目的トスルモノニハ寸毫無之単ニ尊ラ宇嶋原井間所在ノ林産石材米麦等ノ輸出ト宇嶋湾泥土ノ輸入ヲ第一ノ目的トシ併テ得ニ此地方ニ多数ナル仏教信徒ノ来住便利等ヲ計ルノ趣旨ニ有之」などと言い訳している。建設費39万円、最急勾配1/60、最小半径5鎖、レール25磅とある。
    宇島-耶馬溪10哩47鎖を一挙に1914年1月21日開業と割合早いが、経営は赤字が続き、1934年12月1日下唐原-耶馬溪間8.2kmを廃止し、残り宇島-下唐原間8.84kmも1936年8月1日廃止した。内燃動力も併用せずに終わった数少ない狭軌鉄道で、車輌の変化も乏しく、要は手元不如意に尽きよう。誤解のないように付言すれば、宇島鉄道が終点を耶馬溪とは称していても、あくまで福岡県内(築上郡唐原村原井)で、本物?の耶馬溪(大分県)には入れなかった。1921年3月1日終点耶馬溪から大分県東城井村まで1哩32鎖延長を申請していたが、これは耶馬溪鉄道羅漢寺駅に近接する競合路線であり、翌年9月14日却下。かような零細鉄道の場合、2県にまたがるのはかなり異例で、自県のみというのが、監督当局の免許方針であったことが分かる。

    開業時の車輌は機関車3輌が1912年製8.2噸Bコッペル製、客車ボギー車3輌、有蓋貨車2輌、無蓋貨車および同緩急車18輌、ボギー材木車2輌で、いずれも大日本軌道製であった。開業前の監督局竣功監査時点で車輌に標記がなかったようで、1月11日記入竣功と報告。
    その後1914年12月「団体客増加、客車不足」として特並等ボギー客車2輌を増備。1916年には連結器の交換を申請している。その理由が「在来の聯結器ハ列車進行中主トシテ曲線通過ノ際一方ノ分離防止「リング」ガ「バッファーケース」及「フック」ヲ圧シ破損ヲ与フルニ依リ曲線通過ニ最モ適当ナル三鐶式両掛ニ改正ノ必要ヲ認メタルニ依ル」。
    図も写真も得られず、具体的にどんな連結器からどんな代物に変えたのかが、上記文書からだけでは判然としない。小生は軽便鉄道の連結器に、異常と自覚するほどの興味を有し、是非解明したいと念願はしているのだが。
    その後も木材運搬のため材木車は増備したが、貨物のピークは1919年だったようだ。最終1936年度営業成績は、営業収入3,237円、営業費4,439円で1,202円の赤字、自動車(1929年兼業)で714円を稼いでいるが、繰越赤字が65,161円で、繰越損金65,752円也。運輸成績は乗客9,784人、1,377円、小荷物260噸、36円、貨物775噸、392円、郵便物168円と、誠に細やかである。上記のように2回に分け全廃した。

  3. 湯口先輩様、
    ありがとうございます。
    書き出しで、ああ耶馬溪鉄道のことか、と思ったら、別の耶馬溪鉄道があったとは!
    車両マニアとしてはどんな機関車か、どんな客車かを見たかったのですが、湯口先輩がわからないと言うのでは仕方がありません。納得!なっとく!

  4. おとりん様
    宇島鉄道という日の目を見なかった鉄道を取りあげて頂きありがとうございます。宇島鉄道が出たのであれば、次は少し足を延ばして頂いて日出生鉄道(大分交通豊洲線)などはいかがでしょうか。地元でのご活躍を期待しております。

  5. 西村先輩 ありがとうございます。豊前市観光協会に前の会社の同期が最近里帰りで就職、お願いして案内していただいた次第です。豊州線、父方の実家の前を走っていたと亡くなった父から聞いていました。次回お届けできればと思います!!

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