燃える大地への旅 2017年 台湾 Part6 枋山で撮る

 6:19 朝目覚めて東側のカーテンを開けると前に旧高雄站駅舎(1940年建築)が見えました。現在高雄站は2018年末を目標に全面地下化工事の真っ最中ですが、工事が遅延するのは当たり前の台湾ですので、順調に完成するのかハッキリと言える人はいません。
台鐡用に島式ホーム2本、高鐡用にも島式ホーム2本が用意される予定です。現在中心部まで乗り継ぎを必要とする高鐡は左營から延伸されるのを待ち望まれています。
この旧駅舎は新駅舎建設に伴い撤去される予定でしたが保存を望む声が多く、2002年8月16日から14日間をかけて今の場所まで移動されました。地下駅が完成した時点では出入り口として再使用されるそうです。

第5日目 6月12日 その1 枋山で撮る

【 異常発生、右目が見えない! 】
旧高雄站駅舎をしっかり見ていましたが、右目から見る景色には上から何かが柳のように垂れ下がっているように見えます。まずい!また眼球内で出血が始まったようです。Part 1でも書きました通り持病の糖尿病の進行によるもので、病名は糖尿病網膜症です。
眼下の先生は手術が必要になるが、レーザー治療で止血はしたのでしばらく様子を見ましょう、訪台もこんな時だから気持ちが落ち着くことも術前の大事な治療ですと励ましをいただき訪台しました。先生と連絡を取らなければ、場合によっては緊急帰国も視野に入れて病院へメールを送りました。病院の受付開始は8:50ですので、その頃には見ていただけるだろう。指示を待とうと、今日の撮影目的地枋山に向かうことにしました。
右目は閉じて歩くことにしました。

▲ 7:09 現在の高雄站駅舎です。仮駅舎にしてはガッチリとした造りです。地下駅が完成したら地上には高層ビルでも建つのでしょうか。

▲ 7:13 各ホームへは長い跨線橋で行きます。途中には鉄道案内所も設置されています。

① 高雄 7:22(區間車)⇒8:06 潮州 8:11⇒8:55 坊寮
▲ 8:08 潮州 で乗車した坊寮行きの區間車は自強號で使用されているDR2900系です。台東電化で余剰となった車両が使われています。
以前は客車列車が多かったのですがDCの余剰から置き換わっていますね。

今まで客車に慣れていた乗車客が間違わないようにと、車両の窓ガラスにも行先表示紙とホームにはスタンドまで設置されていました。

▲ 8:55 来るのは被災ぶりの坊寮に到着。ここからタクシーで枋山站へと向かいます。

▲ 9:20 枋山站に到着。こんな1日上下各2便しかない超ローカル站にも悠遊カードカードの自動改札機が設置されています。
▲ 近くに民家などありません。人が住むのは海岸べりの国道沿いです。バス便もありますので、わざわざ坂道を上がって列車に乗りに来る人などいません。来るのはもの好きな鉄ちゃんか、秘境駅好きの人たちぐらいですね。

線路沿いを歩いてから山道を上がっていきます。

▲ 9:42 新左營発、花蓮行きの自強號9両編成です。台湾海峡の水平線がよく見えています。

▲ 10:01 花蓮から新左營へ向かう自強號9両編成、後追いです。

10:30 温度計で気温を見ましたら35℃です。直射日光が影もでない真上から当たっています。熱射病にはならないように水分補給にを欠かせませんでした。▲ 11:08 彰化発、台東行きの莒光號、堂々の9両編成の客車を牽引しています。

▲ 11:17 やってきました。南迴線のトップスター旧型客車3両編成の普快車です。また乗って見たい列車です。後方の水平線に見える島は小琉球です。

▲ 11:19 発車を見送ってここでの撮影の切り上げとしました。

【 異常発生、右目が見えない! 続き 】

9時頃でないと返信は来ないだろうと思っていましたが、8時坊寮へ向かう列車の中でLiメールを見ますと早速返信が届いていました。

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連絡ありがとうございます
光を上下左右から照らして 、光が入って来る方向ははっきりとわかりますでしょうか?
また色はわかりますでしょうか?また景色は何色に見えますでしょうか?
それと次の中国旅行はいつからいつの予定でしたでしょうか? よろしくお願いします。
あと時間が自由に取れる旅行でしたら、網膜剥離がないかどうか 眼科で見てもらってもいいかもしれません。
出血のみなら 待てますが 剥離でしたら 早いに越したことはないと思いますが
下方の剥離でしたら1日では かわらないかもしれません。
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「外にいますので光をさしてのことは分りません。モザイクをかけたように見え、黒い血管が無数に見えています。色は判別できます。中国行きは.6月21日~27日です。」と、私からメールを返しますと、
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色の判別ができそうでしたら大丈夫そうです。
光の方向がわかれば 安心です。
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と、再返信を受けました。
海外へは
公用・私用を含めて100回以上は出ていますが、持病で医師とメールで連絡しあったのは初めてです。Lineで双方が出来たらTV電話もできますので便利でしょうね。
光の方向は暗い通路で団長さんに懐中電灯でお願いして確かめました。

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連絡いただきましてありがとうございました。
光の方向ですが友人に懐中電灯を上下左右から照らしてもらいました。方向は問題なく認識できます。帰りは予定通り6月14日にします。着き次第にそちらに直行します。よろしくお願い申し上げます。
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と、いう事でまた出血が発生したり続いたりしたら即決で帰国しようとは思いましたが、緊急事態ではないので対応は帰国後としました。

▲ 11:40 坂道を下りていくので上りよりは随分と楽でしたが、直射日光下を進軍するのは辛いものがあります。国道近くまで下りて行った所にマンゴーの集積場がありました。いくらか譲ってもらおうと挨拶をして入っていくとおじさんがおられました。完熟のマンゴを売って欲しいというといいよあげるよと1個くださいました。ずりゅっと果汁がしたたり落ちるくらい美味しいマンゴです。やっぱり現地で完熟を食べるのは最高と喜んでいましたら、おじさんは奥の方へ行って冷蔵庫で冷やされていた冷たいマンゴを持って来てくださいました。団長と何度もお礼を言って完食しました。

バス停のある国道に出ますと直売所があって観光バスが止まっていました。売っている値段を盛ると1個150元約550円です。日本のスーパーだと安いものからピンキリですがさっき食べたぐらいの出来の良さだと1個2,000円はするでしょうね。最高級品だったと思います。

この後国道でバスを待ち高雄站近くまで帰りました。バスは満員で途中までは床に座ていましたが以降は座れました。冷房の効いた車内でぐっすりで起こしてもらうまで分かりませんでした。

▲ 以前見つけておいた小籠包屋です。何と一籠9個入って60元(220円)と激安です。

今日は冷泡茶も付けていただきました。

お腹も膨れたので午後の体操は高雄MTRと職員列車の撮影です。
別行動中でした大津の86さんとデカンショ祭り号さんとは職員列車撮影で合流予定です。  Part7へ続く

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