半世紀前の神戸市電-併せて街の今昔対比(4) 長田

シリーズ4回目は、長田交差点付近です。神戸市電が山陽電車と平面交差する交差点の直ぐ北側に下の絵ハガキのような赤鳥居があり、商店街が連なります。市電はその前で直角に曲がり、上沢通りを東に進み湊川公園に向かいます。
▼長田神社鳥居前
出展:株式会社くとうてん発行、もふもふ堂 絵ハガキ『市電の走る風景』
vol.3 より『長田神社前商店街』 (株式会社くとうてん様より掲載許可受け済み)▼4系統須磨駅発循環須磨駅行き 700型720号車 実際の市電はこんな風に、直角に曲がっていました。長田交差点を渡って来て、これから湊川公園、下山手に向かい、三ノ宮、元町、中之島、東尻池を経て須磨駅に戻ります。この日は祝日らしく、屋根の日の丸が旗めいています。鳥居を入れて撮ってはいませんが、似た文字の看板があります。絵の時代より写真の方が新しそうでお茶屋の看板は違います。
1967.3.20撮影 14422

▼同じ場所の1系統板宿発循環板宿行き 900型923号車 神戸駅前、大倉山から湊川公園、上沢通りを通り、これから長田交差点に向かいます。神戸の山がはっきり見えました。
同日 14424
▼現在の同じ場所、相変わらず大きな看板が立ち、山並みを隠します。2017.7.22撮影▼5系統石屋川発循環石屋川行き 長田交差点を渡る短い車長のボギー車600型609(600型の最後番車) 石屋川から加納町、下山手、神戸駅前、東尻池を経由、この交差点を越え東に向かい石屋川に戻ります。車と市バスに挟まれて交差点を渡る、神戸市電末期の姿、日の丸がはっきりします。この時から4年後、1971年3月13日にたった54年の生涯を閉じました。同日
▼上と同じ山陽電車との平面交差点の東南側から撮影、500型587号車、南方向東尻池に向かいます。後方は高取山。左にパチンコ店などが並んでいます。 1968年1月3日撮影

▼上とほぼ同じ場所、12系統脇浜町発循環脇浜町行き、三ノ宮、元町、神戸駅前、和田岬、東尻池、長田、湊川公園、新開地、楠公前、元町、三ノ宮経由。1000型1018号車、日の丸がはっきり見えます。1968年1月3日撮影▼現在の同地点。パチンコ屋、めし・うどん屋、写真屋が無くなり、ビルの一階に商店が整然と並ぶ。広い道路に、日曜とあって車が少ない。これなら市電が通っても車が邪魔にならない。
次回はこの長田交差点の南方、東尻池交差点付近の模様です。

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