【90822】客車廃車体訪問記 北海道編1

2016年3月に急行「はまなす」が廃止されて、汽笛一声以来の定期客車列車の長い歴史が終わり、客車は「SLやまぐち号」や「ななつ星in九州」など臨時列車用と10両に満たない事業用車に残るだけになった。現役客車がこのような状況になり、6月にリタイアしたのを機に、各地に点在している旧国鉄・JRのリタイアした客車-廃車体-を撮影して回ろうと思い立った。廃車体は以前からぽつぽつ撮っていたが、まず北海道を制覇することにしてこの2年間、積雪のない時期に重点的に渡道し、現状ほぼ全車撮り終えたと思われるので発表したい。「ほぼ」というのは、廃車体の全容を完全には把握していないからで、小生の知り得た情報を全部確認したというだけのことである。この報告以外に廃車体の存在をご存じであれば是非ご教示いただきたい。

本題に入る前に、最新の新製客車に少し触れる。
近年客車の新製は大幅に減少し、今年の新製客車はJR北海道のマヤ35-1とJR西日本の35系くらいである。まずここでは趣味誌に紹介記事の少ないマヤ35-1をご覧にいれる。

右側がマヤ35-1札サウ  2017年8月13日撮影 札幌運転所  稲穂駅のホームから見える。
左側はマヤ34 2008札サウ で、マヤ35が登場して来年交代するらしい。
日立製、今年のゴールデンウィーク後、遙々やって来た。窓・扉が異常に少なく(2-4位側も同様)、車高がいやに低いので余計細長く見える。これで定員10なので、内部はどうなっているのであろうか。マヤ34と違い中間台車が無く、積雪時でも検測可能だそうな。台車はN-TR35(総合車両製作所)と称する。

  いきなりタイトルとは正反対の客車になってしまったがご容赦いただきたい。では、道南の函館地区の廃車体から順に紹介していきたい。撮影時期は新旧混在し、その後移動したり、或いは解体されたものもある。なお、小樽市総合博物館・三笠鉄道記念館・JRで保存している客車は省略する。

オハ50 5004  2017年5月3日撮影  函館市西桔梗町のききょう幼稚園にある。最寄り駅は七重浜。
車歴は、
◆オハ50 2267(1982年新潟)→オハ50 5004(1987年苗穂)→2003年廃車。隣はクモハ781-2だそうである。他にも781系電車が3両いた。

オハ51 5001 と オハ51 5004
オハ51はどちらが5001,5004か確認できなかった。ゴールデンウィークで快晴で、薫風に乗って鯉のぼりが泳いでいた。
◆オハ51 35(1981年新潟)→オハ51 5001(1988年五稜郭)→台車換装110㎞/h対応→2003年廃車。
◆オハ51 38(1981年新潟)→オハ51 5004(1988年五稜郭)→台車換装110㎞/h対応→2003年廃車。

オハネフ25 2、スハネ25 501  2017年5月3日撮影  北斗市茂辺地中学校運動場跡にある。最寄り駅は茂辺地。  線路の上に乗っている。車内は現役時に近い状態のようである。運動場の跡地であるが、土盛りがしてあり整備中で、画面右に写っていないが、コンテナ利用の中華料理店「北斗軒」の新築工事中である。すぐ背後には鮭の遡上で有名な茂辺地川が流れている。

オハネフ25 2
車歴は◆オハネフ25 2(1974年新潟)→2015年廃車。

スハネ25 501
◆オハネ25 18(1974年新潟)→スハネ25 501(1988年五稜郭)→2015年廃車。

 

客車廃車体訪問記 北海道編1” への12件のコメント

    • 米手作市様
      リタイアしたオッサンがリタイアした客車を訪ねて、どのような余生を送っているか、元気でやっているか見て回り、昔撮りためたものとあわせた報告です。棺桶に片足突っ込む前に、突っ込んでからでは棺桶を引き摺ってまわるのはしんどいので。ご笑覧ください。

  1. 井原 実様
    千葉か茨城あたりの民家に庭園鉄道と共に3軸ダブルルーフの荷物車が保存されているということでご一緒させていただいたことを思い出します。「保存蒸機とその現役時代」は途切れがちですが続けています。保存客車もアプローチの悪い場所にあったり、行ってがっかりのこともあったことと思いますが、興味を持って見させていただきます。期待しております。

    • 準特急様
      その節はお世話になりました。水戸線新治駅近くのスエ38でした。西村さんの自動車のおかげで広範囲に行動できましたね。

  2. ついに“真打ち”登場! 常軌を逸した(?)客車廃車体偏愛ぶりは、個人的には縷々お聞きしていますが、満を持しての“デジ青”登場。これからの楽しみが増えました。エピソードも交えて、ぜひお願いします。

    • 総本家青信号特派員様
      いつもながら変態呼ばわり乃至ホメ殺しのような温情溢れるご声援恐れ入ります。ご期待に添えるようがんばります。エピソードにつきましては、デジ青の品位もあり、ここに書ける範囲内でご勘弁ください。

  3. 井原 実様

     客車が走らなくなって寂しい限りです。列車は機関車が客車や貨車を引くものと思っていた者にとっては・・・
     今残っている客車を拝見できるとは、有り難いことです。
     旅情を感じるのは客車でしたよね!
     このシリーズを楽しみにさせて頂きます。

    • マルーン様
      おっしゃるように旅情は客車、それも夜汽車なら格別でした。
      私は、客車の車内に入った時のミカンとゴミの混ざった匂いでまず旅情を感じました。

      廃車体を訪問して、特に現役時に見たことがある番号の客車に再会した時はひとしお感慨深いものがあります。

    • 米手様
      それも良かったですね。
      まず「匂い」、コンプレッサーやアイドリング音のない静寂(ローカル線では、ですが)、発車前後の機関車の汽笛や自連を含めた「音」、走行中の「揺れ・ジョイント音」、「車窓からの眺め」、五感で感じた客車ならではの味わいでした。

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