正月はやっぱり阪堺詣で ①

新しい年が明けました。微力ですが、ことしも“デジ青”活性化に尽力できればと願っています。さて、ことし最初の鉄活動は……と思いを巡らすと、足は自然と住吉大社の初詣客への阪堺電車の大輸送に向かいます。住吉で思い出すのは、新春の恒例行事として長年続けられていた乙訓老人のことです。めっきり足腰が弱った老人が、阪堺詣でを止めてから数年が経ちます。その老人の思いを引き継ぐつもりで、私も何回か行きましたが、もう4年も訪れていません。この間に、住吉~住吉公園が廃止になり、車両面でも、新しい連接車が増備されて、旧型車の活躍もさらに狭められるなどの動きが出ています。しかし、正月だけは別です。すべての車両を総動員して、押し寄せる初詣客の輸送に当たります。旧型車両のとの再会を楽しみにしての住吉入りでした。
4年ぶりの阪堺詣で目についたのは、“堺トラム”こと連接車1001形の活躍ぶりだ。グッドデザイン大賞受賞のプレートも誇らしく、3連接車体で大量輸送に当たっていた。

住吉で電車を堪能

普段はほとんど走らない旧型電車のモ161形は、正月ばかりは大活躍。164号は、伝統の“雲”塗装で活躍。
モ161は昭和3・6年製造で、定期列車として運転される電車では、日本で最も古いと言われている。なかでも162は“南海グリーン”になり、一切の広告のない、完璧な復刻塗装で注目を集めていた。
住吉~住吉公園のひと駅分、200mが廃止になったのは、2016年1月31日、廃線跡は駐車場と化したが、初詣の時は、阪堺線を待つ客の長い列ができていた。
住吉~住吉公園の平面交差部がなくなり、その西側からは、天王寺方面に曲がるシーンや恵美須町方面への直進がうまく撮れる。以前は交差部であり、立ち入りができなかった部分に新たな撮影ポイントができた。
354と162の並び、今年も多くの撮影者が見られたが、何人かの知り合いと出会い、正月の挨拶とともに近況を語り合うのも、住吉詣でならではだ。
次から次へ来る電車、どっと乗り込む乗客、正月限定とは言え、満員の客を乗せて、路面電車が元気に働いているのは、鉄道ファンとしては、やっぱり嬉しい。
正月の住吉は、路面電車の聖地だった。

 正月はやっぱり阪堺詣で ①」への4件のフィードバック

  1. 総本家さま、やはりお正月は住吉大社ですね。毎年出掛けようと思いながら出遅れております。特に冬場は旧型車の出番もあり嬉しいかぎりです。年末には天王寺駅前に行きましたがグリーンベルトはそこそこ完成しているものの道路が工事中でまだ雑然としていますね。大都会の中でこれだけ路面電車が元気よく走っているのも必見ものですし、天王寺・阿倍野と阪堺電車という風景は絵になります。

    • wakuhiroさま
      今年もよろしくお願いします。正月の阪堺電車は、ほんとにいいですね。老いも若きも、男も女も、金持ちもそうでない人も、みんな仲良く乗っているのは、正月らしい平和で希望のある光景だと思います。天王寺駅前は、今回は行けませんでしたが、大規模な再開発も終わりつつあり、今後が楽しみです。以前にwakuhiroさんが発表されたハルカスと阪堺電車のコラボも狙ってみたいと思っています。

  2. 総本家様
    今年も宜しくお願いします。私も三日に出動していました。162と164に加えて映画とのコラボ企画のオリエント急行ラッピングの166も動いていて大満足でした。古豪161型は90年働いていますが、501型も還暦記念の看板をつけていました。

    • ヴギウギさま
      コメント、ありがとうございます。今年もよろしくお願いします。一日違いでしたが、お互いに阪堺の良さを再認識できましたね。オリエント急行ラッピングも見ましたよ。例のシックな青塗装も良かったです。まだ新しいと思っていた501形も、製造されて60年なんですね。161形の長寿ぶりも改めて分かりました。今年もまた撮影記などデジ青発表をお願いします

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