けったいな交通信号機

冠雪している景色を撮って投稿しようと思っていたら、いつまで経っても京都駅周辺に積雪はありません。

そこで鉄道ネタではございませんが、以前より不思議に思っていた事を述べます。

七条壬生(壬生川)交差点の、交通信号機の設置状況

OB会の重鎮の、ご邸宅に程近い交差点の交通信号機が、あまり見かけない形をしています。

七条通り側が古い色灯式(上)、壬生川通りがLED(下)

庇が四角くくて特に奥深く、LEDの前に横桟が入っており遮光効果があります。
西日や朝日の差し込む信号機は多いのに、ここだけ特殊な対策が打たれているのが奇異に感じました。しかも色灯式の信号機と近い時期に設置されたことが、筐体の塗色からも窺えます。LED式としては、初期の物だと思われます。

真正面からの視認性は良好です

道路側から眺めると、信号がハッキリ見えます。

斜めからだとLEDの前にある横桟で信号が見えません

少し横に移動すると、LEDは全く見えません。

 

意図せんとする所(太陽で見づらくなるのを防止する)は分かるのですが、何故この形態がもっと一般的に普及しなかったのかの理由が知りたいです。
1.さしたる効果が無かった
2.製造コストが割高
3.取付工事とか設置後の調整に手間暇がかかる(メンテナンス性に劣る)
4.パテントがあり、公共工事の入札制度に馴染まない(政治的要因)
などが思いつくのですが、、、 (^^;)

 

けったいな交通信号機」への6件のフィードバック

  1. 町内会役員がお答えします。
    と言っても推察ですが・・
    壬生川通りは七条通から北へは複線で、南は北行き一方通行です。
    で、南から七条通へ上がってくると接近するまで信号の色が分かりません。消えているように見えるのです。交換された当初は焦りました。停止線の近くまで来て色が分かります。思うに梅小路小学校があるため青信号が遠くから見えると速度を上げる車が増えて通学に危険だからでは無いかと考えています。でも近づかないと消えているようにしか見えない信号というのは他にもあるのでしょうかね?

    • 米手作市様
      さすがに町内会役員はよく巷の隅々まで目配りされていますね。この種の信号機は視覚制限型と言うそうです。複雑な交差点で信号機の誤認の恐れがある場合にフードを付けたり、ルーバを付けるのだそうです。御説の通り、北行き車両が高速で七条通りへ進入しないようにしているのでしょう。北行きが黄色で進入すると、イラチの西行きとの衝突もありえますから。ちなみに西日が当たってレンズに反射して何色が点灯しているのかが分らないときもフードやルーバーを付けるようです。鉄鈍爺様への答えにはなっておりませんが・・・。ところで冬の北海道で腕木式信号機のランプの前に風車がクルクルと回っていて着雪を防いでいたのを思い出しました。ポイントの凍結防止のカンテラのともしびもなつかしい風景です。だんだん話がそれて行きそうなのでこのあたりでオシマイ。

      • 西村雅幸さま
        さすがよくご存知ですね。鉄道に限らず幅広い分野にご造詣が深いことにいつも感心しております。
        実は小生も米手さま宅訪問の直前にこの信号機を見て、アレッ?と不審に思っていたところだったのです。そうしたら鉄鈍爺さんが問題提起をされて話題になったというわけです。
        町内会役員さまの仰るにはもともと壬生川という川が流れていたのを埋め立てて通りを造ったということでした。小生も京都、それもすぐ近くの大宮五条生まれですが、なにぶん戦後生まれなものですから恥ずかしながら当然壬生「川」のことは知りませんでした。さすが戦中生まれの町内会役員さまと感服した次第です。
        で、本件信号機に関する議論が収束した後に、仰せの矢羽根式防雪装置付信号機も話題に上っておりました。こんなことに気づくのは自分だけかと思っていましたが、西村さまにも話題にして頂き安心しました。

  2. 米手作市さま
    早々に的確なご説明、ありがとうございます。
    信号機は「遠くからも見やすく!」との考え方を金科玉条の如く信じていましたが、正に目から鱗が落ちました!
     
    西村雅幸さま
    視覚制限型と言うのですか、勉強になりました。 m(_ _;)m
     
    1900生さま
    遷都の際に、鴨川を現在の川筋に付け替える、大土木工事が行われました。
    そして元々鴨川の本流だった所に堀川と言う比較的大きな排水路・下水路として区画整理と共に整備され、壬生川や室町川などは補完的な水路になりました。
    現在は暗渠化していますが、烏丸通りから新町通り側を眺めると、室町通りを底にして緩く凹んでいます。

  3. 西村雅幸さま
    >ポイントの凍結防止のカンテラのともしびもなつかしい風景です。
     
    積雪の機会が少ない京都駅では、現在でもカンテラを使っています。
    撮っていて、ケロシンの臭いが漂ってきたのを覚えています。
     ↓

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