はにかみの国ミャンマー鉄道の旅2017年 Part10 カレイミョへ4

第7日目 12月9日 その2

▲ 8:20 ハンタワディ駅ガンゴーへ向かう列車を見送ってから改めてD1B303号機の見学です。1993年、ミャンマー国鉄自社製で、D1B「D」はディーゼル機関車、「1」は従台車軸数、「B」は動輪を表しています。エンジンは1978年製の日野EF350エンジン(排気量は14,779cc、最高出力295PS)を搭載しています。こういった形の車両は正式にはどう呼べばいいのでしょうね。


▲ 運転席で運転手が掴んでいるのはブレーキハンドル、太っちょのお兄さんが引っ張っているのはアクセルで、2人で運転するようにできています。全体の形はL形のディーゼル機関車のようですが運転室と客室がありますので気動車なんでしょうね。

【 鉄道時刻表 】
カレイミョ 05:00→ナッチャウン06:10頃→ 08:15頃 ハンタワディ着(1002レ)
カレイミョ 11:30頃→ナッチャウン 12:45頃(1004レ)
ナッチャウン 06:20頃→カレイミョ 07:40頃(1003レ)
ハンタワディ 17:15→ナッチャウン→ 21:30頃 カレイミョ(1001レ)

この列車が動くのは21時30分頃です。これから撮るのは1004列車ですので再度ロケハンしながらカレーミョへ向かいました。
▲ 初めてミャンマーに来た時にはトラックのボンネット剥がしたトラックが多かったのですが今回は見かける機会はあまりありませんでした。替わってか、真新しい広い荷台付きの三輪バイクをよく見かけました。また牛車も日常的な運搬車として現在も活躍中です。牛の放牧もよく見かけました。

▲ 撮影地① ロケハンの結果、ノミネートしたのは本道から分岐した支道と鉄路が交差する踏切です。近くには以前、ヒトマー駅がありましたが現在は廃駅になっているそうです。

▲ 11:58 予想より少々遅れてLRBE-36号車が牽引する1004列車がやって来ました。やはり昨日聞いた通り、タイヤ駆動のLRBE-61号車の運用ではありませんでした。2週間ほど前から運行を停止していると言う話は本当だったようです。後方に立つ建物はヒトマー駅の旧駅舎なのでしょうか?

▲ この踏切でも何処からか踏切番が現れて遮断機を操作されていました。

▲ 撮影地② ナッチャウンに向う列車の追っかけ開始です。放牧地や農耕地の中を走っていきます。

▲ 撮影地③ 小さな橋もありました。Google座標; 23.051752, 94.024010

▲ 12:21 撮影地④ 23.042858, 94.025448
ロケハンでマークしていました踏切に到着、ここでは母子が踏切番です。一緒に遮断機を閉めておられます。

▲ 反対側は息子さんでしょうか、同じく閉めておられます。


▲ 12:22 列車が見えてきました。お母さんは緑の旗を掲げて安全を伝えます。線路際の家は家族が住む自宅なのでしょうね。

▲ 踏切を通過する際には客車から赤旗が掲げられました。意味は何なんでしょうか?

▲ 12:25 撮影地⑤ 車窓は右側に替わって列車を追っかけますがこの後、離れていきました。

▲ 12:33 撮影地⑥ Google座標; 22.720820, 94.064932
ナッチャウンには先に着いて列車を待ちました。

▲ ナッチャウン駅構内にはかつて使用された窓口が残っています。ただ数字もミャンマー語で読めません。

▲ 掲示物は古いものなのですがその中で興味深いのが時刻表です。
他の駅はミャンマー語数字でしたが、アラビア数字で記載されていました。駅名はミャンマー語ですが1番上がカレーミョ、2番目はナッチャウン、4番目はハンタワディ、1番下がガンゴーです。今は2往復ですが、これが製作された時には4往復の列車があったようです。今はハンタワディで乗り継いでいますがガンゴーへ直通する列車もありました。今の不通区間が復旧開通した後には再度列車本数が増えれば良いでしょうね。


▲ ナッチャウン駅構内にはタイヤ駆動のLRBEの機回しのため必要となる転車台があるそうなので行って見ましたが転車台への軌道には、BDTS60306+BDTS60308+貨車が留置されています。これではLRBEが機回しのために入線できません。LRBE本体に何らかの不都合を生じ走行できなくなった、もしくは転車台が故障してLRBEを受け入れない状況になったと昨日お聞きしましたが、この現実を見ますと客車が入線して留置されているので転車台へ行くことができなくなったとも考えられます。またの考え方も出来ます。
真実はどうなのかと思っていますと、不通区間の復旧が進んできたようでハンタワディで折り返している大型車が
近々にカレーミョまで乗り入れてきます。留置してある客車もこのための車両です。LRBEに次いでD1Bも最後の運行となっていますと通訳からの報告が入りました。

ミャンマーに残る最後のLRBED1Bの運行を見られたことだけでも幸せだったのでしょうね。

▲ 13:40 再びチャーター車に乗ってカレイミョ駅に到着です。

▲ LRBE-61号車は昨夜のまま留置されていました。真ん中に設置されたゴムタイヤが動輪です。これでスリップ、空転なく走行できるのが不思議です。エンジンはトラックからの流用品です。以前にBS放送でミャンマーの鉄道特集をやっていた時に見ましたが、本当にこんな車両があるとは驚かせられました。

▲ 先の方にも車両が留置されています。行ってみました。


▲ こちらはD1B–501号車です。廃車かなと思えるほど錆が浮いています。

▲ 留置してあった車両たちです。右下の客車の中にはウエディングドレスがみえました。
▲ 以前にも香港の鉄道博物館で、イスタンプールの廃駅で、4年前に愛妻と行ったトルコの山中でも結婚記念写真を撮られているカップルを見ましたが絵になるような場所でした。ここはそんなに綺麗な所ではありませんが撮っておられます。余程の鉄ちゃんなのでしょうね。

▲ 機関区から見たカレイミョ駅ホームです。今は1日2往復の列車しか発着していませんが繁栄していた頃には多くの乗客が待っていたのでしょうね。

14:03 ボチボチ飛行機の時間ですのでこれで撮影切り上げです。期待通りの写真は撮れませんでしたが、ミャンマー最後のD1B、LRBEの走行写真を撮れたという満足感は少しありました。

▲ 14:29 カレーミョ空港に到着です。

左はチェックインカウンターです。▲ 手書きで書かれた搭乗券、ペラペラのレシートよりはマシです。
カレイミョ15:45Air KBZ)16:35マンダレー⇒18:15ヤンゴン

復路はマンダレー経由でヤンゴンに戻ります。

▲ 狭いながらもお土産売店もあります。何か面白いものはないかと探しましたが見つかりませんでした。

▲ 16:49 マンダレーを飛び立ってから出された機内サービスです。

▲ 18:15 K7227便は定刻着。復路もバスゲートでした。

▲ 20:05
夕食はお世話になった落花生さんとご一緒です。
ミャンマーらしい料理を注文していただきました。

今回の旅では初めての訪問地で分らない事が多く、T原さん落花生さんに大変お世話になりました。ご赴任中にまた行くこともあろうかと思います。またよろしくお願い申し上げます。   Part11に続く

 

はにかみの国ミャンマー鉄道の旅2017年 Part10 カレイミョへ4」への2件のフィードバック

  1. カレーミョ~ナッチャウン間は、当初の12月16日からの予定が実際には20日から運休になっているようです。開通後の運行形態がどのようになるかわかりませんが、ぶんしゅう様が、この列車の最後の撮影者になった可能性が大ですね。
    http://www.geocities.jp/aoinann/news.html

  2. ミャンマーの事ですからまたどこかで走るかも・・、走ったら行って見たいですね。

クモハ73106東ウラ へ返信する コメントをキャンセル

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