福井見聞録 2018年冬 雪景色を求て えちぜん鉄道 前編

青春18きっぷで行く予定だった福井ですが、直前で山陰乗り鉄旅と三江線撮り鉄旅に変更しました。雪景色の福井を求て2016年2月にも訪問しましたが、この年は積雪の少ない年で狙った写真にはならずリベンジを誓いました。毎日、天気予報を見ながら雪が降るのを待っていましたら三江線から帰って3日目に積もりだしたとニュースが出ました。これは行かなければとジパング倶楽部割引きっぷで行くことにしました。今回は日帰りの訪問です。

1月14日
長岡京 5:10⇒5:21 京都 5:30⇒6:38 米原 6:50⇒7:36 敦賀 7:41⇒8:37 福井

早朝4時には起きて朝食をとってから余裕を持って駅に向かいました。きっぷを発券するのに少し時間がかかるだろうと予測していましたが、一人でおられた女性駅員は、「5:30以降にならないと発券機が動かない。京都駅の精算窓口へ行って欲しい。」と、長岡京駅での乗車証明書を書いてくれました。

5:21 京都駅に到着後、精算窓口へ行きましたがこちらもまだ開いていません。5時半以降なのでしょうね。待つと電車に乗れなくなりますのできっぷなしで福井まで行くことにしました。



▲ 7:05 夜明けは米原から乗り換えた敦賀行きに乗車してからになりました。河毛を過ぎたあたりで残雪の伊吹山が見られ、東の空に朝焼けが広がっていきました。

 

▲ 8:36 8分遅れで大土呂入線です。いよいよ大雪地帯に入ってきました。軌道両側にはラッセルされた跡が残ります。50㎝前後の積雪になっているようです。

▲ 8:38 大土呂到着です。雪煙を舞い上げて対向する上りはEF510-513号機牽引のコンテナ貨物列車です。かなりの積雪があった朝ですが貨物列車が走っているという事は鉄道の運休区間はないようです。

▲ 8:42 福井駅手前の車両基地(福井地域鉄道部)を通過です。約10分弱の遅延が出ているようです。

8:45 福井に到着、清算所できっぷの購入をしようとしましたがみどりの窓口へ行って欲しいと言われて並びました。帰りは前回満席で京都まで無座でしたので今回は指定席をジパング倶楽部30%引きで購入しました。鈍行でも良かったのですが、これから、もし雪が多くになると、遅延や運休も考えておかないといけません。こうなると、優等列車の乗客が優先されますのでリスク回避でもあります。
◀ 今日は日曜日ですので一日フリーきっぷが購入できます。撮りたいのはえちぜん鉄道勝山永平寺線なのですが窓口に行きますと永平寺口まで走っていますが以降は運休しています。
勝山までは代行バスにお乗換えください。
三国芦原線西長田ゆりの里で折り返し運行で三国港へは代行バスの乗継となります。ちなみにもう1つのローカル私鉄の福井鉄道は全線運休しております。」との説明でした。
撮影したいのは保田付近です。とにかく現地はどんな状況なのか分かりませんので行ってみる事にしました。

▲ 福井駅の状態です。ポイント付近はスプリンクターで除雪しているようです。

▲ 運行表は通常の勝山までが使用されています。
乗客はパラパラです。積雪の多い日曜日です。出かけようとされる方は少なくて当たり前なんでしょうね。

▲ 9:26 次の駅「新福井」に入線です。ホーム屋根から見ると約50㎝ぐらいの積雪があったようです。

 ▲ 9:28 借用しています北陸新幹線の高架軌道を下りて、福井口です。右側は建設進むえちぜん鉄道の高架軌道で、新しい福井口駅が出来てきています。

▲ 福井口駅構内の転轍機の消雪装置です。電熱式ですね。これは見るのは初めてでしたが、完璧に消雪できています。

▲  9:32 越前新保に到着です。ここで対向列車と交換です。
▲ 9:46 山に向かって上り勾配を上がっていきますが、同時に積雪も多くなってきました

▲ 9:55 運行表とは違って松岡駅で交換がありました。

▲ 10:00 今日の終着駅「永平寺口」に到着です。タップリの1m近い積雪があります。ポイントは消雪装置はなく人力で除雪したようです。

▲  勝山までは小型の代行バスが用意されていました。乗車したのは私を入れて4名です。ダイヤは決まっていないようでピストン運行です。

▲ 日光が当たる場所は雪が溶けているようですが、他は圧雪路です。まだ凸凹になった所はなくスタックしている車はありません。電車の架線にも雪が付いていますので走った形跡はありません。

▲ 10:25 九頭竜川と白山連峰が見える絶景をバスは走ります。霧氷のように木々に雪が付いてとても綺麗です。

▲ 圧雪路の向こうに白山連峰が見える光景が続きます。

▲ 10:29 初めてすれ違った代行バス、電車にはすべてが接続していないようです。こちらはちょっと大きな中型バスです。

▲ 10:35 勝山駅に到着です。電車が通常運行されていたのと比べると16分の延着です。玄関には代行バスの案内が手書きで書かれていました。

▲ レールは見えませんので積雪後は電車は走行していません。

▲ 11:24 次のバスはいつ来るか分からないので勝山駅を見た後、折り返しのバスに乗って永平寺口へと戻りました。駅前の除雪は往路と同じく出来ていません。寒い日なのですが前に歩いておられるお嬢さん2人共ミニスカートの軽装で駅に入られました。雪国の女性は寒さに慣れておられますね。

▲ 永平寺口駅の構内に立つ煉瓦造平屋建は大正3年建造の 旧京都電燈古市変電所です。えちぜん鉄道の電車を走らせるための変電所で福井の登録有形文化財/建造物に指定されています。

▲ 11:28 永平寺口駅で折り返しの列車は1番線で乗客を降ろした後、一旦進行方向へ行ってから2番線に入線して乗客を乗せます。

ポイントにそうしなければならない理由でもあるのでしょうかと思っていましたら、発車前に1番線に次の電車が入ってきました。

定刻より少し遅れて発車しました。

▲ 復路の電車にはアテンダントさんが乗車されていました。乗客の多くは沿線住民です。いつものようにお年寄りには丁寧な対応されています。えち鉄の利用客が少なくならないのには彼女たちのおもてなし心が寄与しています。

▲ 先ほど対向列車と交換した松岡に到着です。先ほど永平寺口で交換しているのでここではありません。そこそこの乗客が待っておられます。

▲ 11:56 えちぜん鉄道福井駅に戻ってきました。そろそろ昼食タイムです。実は勝山へ行った時に先日食べに入って、ここは福井でも5本指に入ると気に入っていた『石挽き蕎麦 好太郎』に食べに行きたくて確認電話を入れますと、「今日は大雪で臨時休業しています。」と言われてしまいました。福井駅前にもそば屋はたくさんありますので初めての店を探してみることにしました。 後編へ続く

福井見聞録 2018年冬 雪景色を求て えちぜん鉄道 前編」への2件のフィードバック

  1. ぶんしゅう様
     見事に晴れた、冬の北陸。こんな日はめったないですね。丁度福井は80センチ弱の第一次大雪の後、この後1メートル50センチ弱の豪雪との狭間の貴重な写真ですね。
     福井駅周辺も様変わりしていますね。今年の秋が国体。福井鉄道は駅前に乗り入れ、越前鉄道の福井駅も将来の新幹線福井駅の間借りを終わるべく、駅舎工事も進んできていますね。
     良い天気のもとでの雪景色は見事ですが、降っている最中を想像すると何ともいえません。一晩で平気に30センチぐらい積もりますからね。昼間降り続くと不気味さえ感じますね。これをどかさないと生活に支障が出るし、肉体的な疲労度は・・・厄介なものです。
     つかの間の晴れ間の中を一生懸命走る鉄道。乗客の皆さんにとってなくてはならないもの。思わず「がんばって!」と言ってしまいそうです。
     見事な写真を有り難うございました。今のふるさとを見ることが出来たことに感謝します。

    • マルーン様、コメントをいただきましてありがとうございます。
      京都を出た時は武生で降りて福井鉄道に乗って福井に向かっても良いかなと思っていたのですが、雪のえちぜん鉄道を撮りたい気持ちが強くなって武生では降りませんでした。JRが運行しているので福井鉄道も同じと思っていました。結果、全線運休していましたので正解だったのですが、北陸本線はローカル私鉄と比べれば雪に強いのですね。
      今回は勝山永平寺線、三国芦原線共に満足な雪景色写真は撮れなかったので、もう1度リベンジしたいと思って天気予報と睨めっこしております。地元で生活されておられる方々には歓迎できない雪ですが、鉄ちゃんにとっては魅力的な光景が見られます。ただ、ほどほどに降ってくれないと撮影するにも足場が確保できないもどかしさも生じます。ラッキーチャンスが来るのを待つしかないようです。

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