北の大地へ2010年初夏編 Part10 日高本線

第11日目 2010年7月4日
午前中は、前日のリベンジに非電化区間の架線電柱のない伊達紋別行きのプランでしたが、疲れは取れず二人とも身体がもう動いてくれません。今日は終日、日高本線の撮影に集中する事にしました。
8:00、1986年(昭和61年)に廃線となった富内線が分岐していた鵡川駅で、上り下り列車の交換撮影から始めました。

▲ 8:36、左;様似行き2225D(キハ40-356) 右;苫小牧行き2226D(キハ40-1705)

続いて鵡川鉄橋を渡ると、鉄道橋が気になりましたので国道を離れて向かいました。
9:00到着。真ん中にトラス橋を挟みカーブしている橋梁です。車には車内スペースを取る2台の脚立を積んでいましたが、中々使用する機会がありませんでした。私は目線からの撮影が多いのですが、総本家さんはひざ下視点からの撮影を好まれています。しかしこの場所では、鉄橋の柵がどうしても邪魔になるので、初めて脚立を持ち出しました。

9:17、苫小牧行き6220D 臨時{ホリデー日高」キハ40-1783+キハ40-357の2連

10:10日高門別~豊郷間の日高門別灯台付近に到着。絶壁の眼下には、絶景の太平洋岸をぬうように2本のレールが果てしなく続いています。釧網線止別駅付近撮影時と同様に波が霧状に立ち込めて、幻想的な光景を演出してくれています。

▲ 10:47大狩部駅。昨年10月に訪れた時と違って、雑草がこれでもかと茂っています。ホームから撮影するのがやっとですが、次の列車まで1時間近くあります。S字形カーブは捨てがたいものがあります。撮りたい思いが一致して、またまた共同作業での雑草刈り取りに着手しました。

11:34、2227D(キハ40-354)が岬から姿を現しました。波しぶきと一緒に撮りたかったのですが、偶然の一致は1本の列車では無理なようでした。この場所は、丁度後方に陽が沈むそうです。

11:46節婦駅着。昨年と違って駅舎が新築されていました。

左は、昨年10月30日撮影。今年2010年3月25日に竣工されています。

12:17春立駅着。ここも近年新築されています。利用がそれなりにある無人駅は、リニューアルされているようですね。

かつては節婦駅と同様にワフ時代も合った春立駅。駅舎横には車椅子対応の立派なトイレもあります。気になる利用者ですが、一日約40人だそうです。両駅とも町の費用負担です。他のローカル駅では考えられません。新冠町、新ひだか町ともサラブレッドの生産地だけあって金持ちなんでしょうね。

12:35
、念願だった日高三石~蓬栄間三石川鉄橋に到着。ようやく日高本線らしい牧場で放牧中の馬の親子とのツーショットが撮れました。
終点の様似駅までは、それほどの撮影地はないとのことで、ここで折り返しました。

13:50、昨年予想以上に遠くて通過時刻に間に合わず撮り損ねた新冠の名勝、判官館(はんがんだて)にギリギリの到着。駐車場から早足で約10分少々ですが、起伏の激しい散策路を行きますので、一気に疲れました。前回と違って、ここも雑草や木々の葉っぱが茂っています。庭バサミを忘れたので、手の届く範囲で刈り取りましたが、絶壁ですので危険です。アングルが制限されました。夏場は、長い庭バサミが必要でした。

13:50、新冠駅を発車して、新冠川を渡っていく2232D(キハ40-356)。

ここでまたUターンして新冠駅に立ち寄ってからこの地区の中心地、新ひだか町の静内駅15:40着。みどりの窓口のある有人駅でコンコースは広く、観光情報センターもあります。丁度下校時間だったのか高校生で一杯でした。相対式2面2線ホームで、交換光景を撮影しました。

左;15:57着16:24発の様似行き2233D(キハ40-1783)と右:16:00着16:09発の苫小牧行きの2236D。

次の撮影地は、午前中北海道に来て初めて同業者を見た、静内~東静内間静内川鉄橋を目指しました。

16:26、静内川鉄橋を渡る2233D(キハ40-1783)。厚賀川鉄橋と同様に太平洋が見える光景ですが、太陽は右側にあって夕景は期待できません。冬至頃になると丁度良いのかもと思いました。 

静内町内で夕食の買出しを済ませて、大狩部~節婦間へと移動しました。
▲ 17:20、静内行きの2235D(キハ40-359)。夕焼けを期待していましたが、この頃から雲が多くなってきました。

17:40、数々の夕暮れの名シーンを演じた期待の厚賀川鉄橋に到着しました。到着時の太陽はギラギラ状態で川面の反射もありましたが、次第に雲間に隠れて、斜光を照らすのみとなってきました。
夕陽がどの辺りに沈むかが問題です。昨年10月は橋の中央でしたので、雲もなく絶景が見えましたが、今日はかなり外れた方向に沈むようです。
▲ 18:08、様似行きの2237D。もう少し晴れてくれたら良かったのですが・・・。

大狩部方向の橋の上から撮っていましたが、時間が経つにつれて雲が多くなって、アングルを見つけられません。川面に下りることにしました。
▲ 18:48、苫小牧行き2238Dがやってきましたが、上流で局地豪雨が降ったらしく、水かさが上昇し流木がたくさん流れてきて、イマイチになりました。撮影後、夕焼けが見える右側の厚賀駅に向かいました

19:05厚賀駅で日没をむかえました。

撮影後、まだ夕焼け雲が残る清畠駅まで執拗に追いましたが、工場がバックに入り上手くいきませんでした。今日はこれで撮影終了です。夕闇迫る中、道の駅「むかわ四季の館」へ戻り、今晩も連泊です。温泉にゆっくりと浸かった後は、いつもと同様のアウトドア食ですが、今晩は道内に入って初めてジンギスカンにしました。これには総本家さん口に合ったらしく、すごく美味しいとパクついていました。

初夏の大地も明日は、フェリーに乗船して帰路につきます。最後の奮闘を誓った夜でした。  Part11   へ続く

北の大地へ2010年初夏編 Part10 日高本線」への2件のフィードバック

  1.  人の喰う夕餉には興味ありませんが、今回の鉄道写真はよろしいですな。海と鉄道の組み合わせは精々鯨波か青海川程度ですが、さすが、北海道。それも車での撮影となるとこのような一級品が生まれるのですね。ところで、アメリカユタ州の事故は居眠り運転の可能性が指摘されています。そういう小生も実は居眠り事故の経験があります。300kmが限度とはよくわかりますが、どれだけ短い距離でも睡魔に襲われたら、大声で歌を歌っても駄目。途中で休憩するなり、運転をやめることです。話は前後しますが、次回のDRFC-OBの写真展ではどんなテーマでもぶんしゅうさんの作品で賑わいそうで、こちらも負けんように撮りに行きたいと思っております。

  2. コメントをいただきましてありがとうございました。
    1日当たり300kmが限界というのは、一般的に言われている平均的な走行距離です。勿論、個人差・体調・天候・道路状態・混雑等々で異なりますが、私は一応の目安にしています、詳しくはJAFのワンポイントに記載されていますのでご参考ください。
    http://www.jaf.or.jp/dguide/advice/plan1/index.htm
    今回撮影した写真の数々ですが、総本家さんは多分もっと、うなるショットを撮っておられますので一度見てください。

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