客車廃車体訪問記 内地編63 兵庫県-1

【はじかみ池公園】 34.900513, 135.189792 2009年1月3日、2019年10月28日撮影
マニ50 2036
神戸電鉄公園都市線南ウッディタウン駅の南に隣接する公園に、D51 25、ヨ8682と保存されている。新製後僅か9年で廃車にされた勿体ない客車である。一度目の訪問は2009年正月で緑色、二度目はその10年後で青色に塗られていた。上屋があるのはいいが、覆い被さっていて鬱陶しい感じがするのはやむを得ない。
◆マニ50 2036(1978年新製 新潟)→1987年廃車
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客車廃車体訪問記 内地編62 徳島県-3

【阿波っ子ステーション】 34.127979, 134.477642 2010年11月20日撮影
オハ47 107→その後の調査で、オハ47 2282であることが判明
オハ47 129

↑左がオハ47 129、右がオハ47 107(オハ47 2282が正)
訪問時は藍住町のレストランであった。最寄り駅は板野。現在は店舗ごと無くなったようである。次の目的地もあったので店に入らなかったが、車内も調査しておけば良かったと思う。
◆スハ43 632(1955年新製 汽車)→(1963年改造 大宮工)オハ47 107→1964年近代化改造 大宮工→1985年廃車
◆スハ43 104(1952年新製 帝車)→(1963年改造、近代化改造併施 土崎工)オハ47 129→1985年廃車
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客車廃車体訪問記 内地編61 茨城県-3

【ザ・ヒロサワ・シティ レールパーク】 36.292435, 140.019078 2019年12月15日撮影
オロハネ24 551・オハ25 503・オハネフ25 12・スシ24 505
↑左から E224-227  D51 1116  EF81 138
ザ・ヒロサワ・シティは、茨城県筑西市にある、「自然・健康・文化」をテーマにしたテーマパークだそうである。下館ゴルフ倶楽部や廣澤美術館、クラシックバイク・クラシックカーミュージアムなどもあり、鉄道車両も保存している。客車はホームと樹木に挟まれて撮影しにくい。
◆オハネ24 28(1973年新製 富士)→(1989年改造 大宮工)→オロハネ24 551→2015年廃車
◆オハネ25 25(1974年新製 富士)→(1988年改造 大船工)オハ25 503→2015年廃車
◆オハネフ25 12(1974年新製 富士)→2015年廃車
◆サシ481-68(1973年新製 日車)→(1988年改造 新津工)スシ24 505→2015年廃車
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客車廃車体訪問記 内地編60 群馬県-4

【高崎  重量品運搬等の会社】 36.358128, 138.978751 2019年12月14日撮影
オハ12 196
オハ12 333
高崎駅北東約5㎞の会社敷地にある。事務所に挨拶に行くと、日本語が非常に達者な外人がいて、責任者(社長)が午後2時頃まで外出中で、責任者でないと敷地内で撮影する許可は出せないといわれた。他にも行く予定があり、とても待てないので、公道からの撮影しかできなかった。現車調査もできなかった。
◆オハ12 196(1970年新製 日車)→1997年廃車
◆オハ12 333(1977年新製 富士)→1997年廃車
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客車廃車体訪問記 内地編59 石川県-4

【甲駅】 37.207344, 137.024687 1987年4月12日撮影
国鉄能登線甲駅構内である。能登半島のこんな辺鄙な所に、廃車になって半年も経たない郵便車がこっそり置かれているなどまだほとんど知られていない頃であった。当日、ホームの桜が満開の能登鹿島駅で撮影した後、甲駅に着いて事務室で許可をもらい撮影を始めたら突然吹雪いて急に寒くなったので、待合室でストーブにあたって暫く待っていたら今度は快晴になり、さっきの猛吹雪がうそのような無茶苦茶な天気であった。
郵便車の廃車体は珍しい。このオユ10 2565はその後、2004年11月16日に能登中島駅に引っ越した由。
◆オユ10 2045(1969年新製 新潟)→(1976年改造 大宮工)オユ10 2565→1986年廃車
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客車廃車体訪問記 内地編58 群馬県-4

【高崎駅前(西口)】 36.321752, 139.012000 1999年9月23日撮影
オハフ61 2542
高崎駅西口にあった、ジパング倶楽部の営業所である。その前は「ボワチュール」という店名の喫茶店として営業していた。現在この場所は居酒屋と高崎駅西交番になっている。
この日は、西村さんとM助さんのご案内でわたらせ渓谷鐵道で元京王のトロッコ列車に乗って楽しく1日を過ごした。
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客車廃車体訪問記 内地編57 新潟県-1

【湯沢中里スノーリゾート】 36.910900, 138.849201 2020年1月3日撮影
スハ43系17両
国境の長いトンネルを抜けて越後湯沢で降りると、雪が積もっていた。在来線で2駅東京寄りの越後中里駅裏がすぐスキー場で、その食堂・休憩所・子どものスキー教室等としてスハ43系ばかり当初18両、その後1両減って17両が、広大な駐車場とゲレンデの間に南北に連なっていた。17両もの客車が並んでいるのは壮観である。南から1~6号車、8~12号車、13~18号車と、3グループになっていて、番号は次のとおりである。
①スハフ42 2067+②スハ43 2166+③オハ47 2232+④オハ47 2327+⑤スハ43 2326+⑥スハ43 2345
⑦オハ47 2058 … 撤去解体
⑧オハ47 2025+⑨オハ47 2071+⑩オハ47 2300+⑪スハ43 2481+⑫スハフ42 2069
⑬スハフ42 2143+⑭オハ47 2029+⑮オハ47 2027+⑯オハ47 2258+⑰スハ43 2479+⑱スハフ42 2032
車内は、座席間にテーブルを入れたり、座席を撤去してお座敷に変えたり様々で、トイレは水洗式に改造している。
このへんにノツボ(野壺)があったら、I波さんのようにたいへんなことになるが、スキー場なのでその心配はいらない。
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客車廃車体訪問記 内地編56 群馬県-3

【リサイクルショップてんぐ】 36.673372, 138.984910 2020年1月3日撮影
オロ12 853(わたらせ渓谷鐵道わ01-855)
みなかみ町のリサイクルショップに倉庫のように置いてある。強いて最寄り駅をあげれば上毛高原と後閑である。
現車は元「やすらぎ」の1両で、わたらせ渓谷鐵道「サロン・ド・わたらせ」の中間車わ01-855であった。「サロン・ド・わたらせ」として整備する際、1位の業務用扉を埋めた。後述の西村さんの画像のとおり、ユニットクーラーは全てAU13Aのようである。わたらせ渓谷鐵道にストックがあったのだろうか。
「855」とあるので、オロ12 855かと思ってしまうがそれは55回のスーパーカーミュージアムにいて、これはオロ12 853(2号車「荒川」)らしい。正月休みで門が閉まっていたので、公道から1-3位側を撮影し、2-4位側は撮影しなかった。
西村さんの「北関東に『やすらぎ』を求めて」の最後に、「サロン・ド・わたらせ」時代の1-3位側画像が紹介されている。
◆オハ12 319(1977年新製 新潟)→(1986年改造 大宮工)オロ12 853→2001年廃車
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客車廃車体訪問記 内地編55 栃木県-2

【スーパーカーミュージアム】 36.400226, 139.720857 2019年12月15日撮影
オロ12 855(前位寄り半分切断)
栃木市にあるスーパーカーを集めた展示施設で、特定非営利活動法人ToSCA(トスカ)が運営していて、建物は旧栃木駅舎を移築した。入館は有料である。スーパーカーのことはわからないが、ランボルギーニ カウンタック LP400やミウラ、ブガッティ EB110(説明板によれば1994年式、新車当時価格4980万円)などが多数並んでいる。トヨタ2000GTもあった。
有料だけあってオロ12 855は掘りごたつのお座敷設備が休憩所としてよく手入れされていて、車内の状態は良いが、外部の塗装に一部劣化が見られる。現車は約半分に切断された車体であるが、台車が2つちゃんと付いていて模型のようでおもしろい。53回のオロ12 854と比較して、塗り分けとグリーン車マークの有無・位置が違う。
オロ12 855は、53,54回と同じJR東日本・高崎支社のジョイフルトレイン「やすらぎ」の4号車「吾妻」で、前位寄り半分に切断されている。廃車後、わたらせ渓谷鉄道に移り、部品取り車となった。
◆オハ12 321(1977年新製 新潟)→(1986年改造 大宮工)オロ12 855→2001年廃車
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客車廃車体訪問記 内地編54 群馬県-2

【昆虫のやかた三凱堂】 36.433722, 139.248727 2019年12月14日撮影
スロフ12 827
スロフ12 828
前回と同じジョイフルトレイン「やすらぎ」の1号車「神流」(スロフ12 827)、6号車「碓氷」(スロフ12 828)である。「やすらぎ」編成6両はJR廃車後、わたらせ渓谷鐵道に譲渡され、わ01-827、わ01-828になり、この2両(後に中間車1両追加)が「サロン・ド・わたらせ」として営業した(残り3両は部品取り用)。
2両は南北方向と東西方向にL字形に並んでいる。設置後も塗り替えが行われ、大事にされている。三凱堂は、桐生市の「群馬県立ぐんま昆虫の森」の南にある昆虫の店で、昆虫販売と直接関連が無さそうな客車を2両も(2両ワンセットが売却条件だった)引き取って維持保存されている篤志家である。
◆スハフ12 130(1978年新製 新潟)→(1986年改造 大宮工)スロフ12 827→2001年廃車
◆スハフ12 131(1978年新製 新潟)→(1986年改造 大宮工)スロフ12 828→2001年廃車
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客車廃車体訪問記 内地編53 群馬県-1

【梣(とねりこ) 跡】 36.292790, 138.895353 2019年12月14日撮影
オロ12 854
オロ12 854は、JR東日本高崎支社のジョイフルトレイン「やすらぎ」の3号車「利根」で、お座敷車であった。廃車後、わたらせ渓谷鐵道に譲渡され、部品取り用に留置されていたものである。腰板裾の帯に「危険ですので電車の下に入らないでください」と書いてある。ユニットクーラーの前位寄りの1基が新製時のものと違う古いタイプ(AU13A)である。梣は安中市の山にあるダチョウ料理店で、多数の人の往来などまず無さそうな場所である。営業休止らしいが10年位経つのではないか。それでも食べログ等には今でも中途半端に載っている。
敷地に雑草が生い茂っているわけでもなく、経年の割には荒れた印象はないが、雨晒しで露天なので行く末が心配である。
◆オハ12 320(1977年新製 新潟)→(1986年改造 大宮工)オロ12 854→2001年廃車
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客車廃車体訪問記 内地編52 千葉県-1

【いすみ市  ポッポの丘】 35.299166, 140.276124 2016年6月18日撮影
オロネ24 2
オハネフ24 2
いすみ鉄道(元国鉄木原線)上総中川駅の北、徒歩約30分にポッポの丘があり、緑に囲まれた丘の上にJRや私鉄の各種車両が保存されている。客車は24系の最初期の2両である。
養鶏業の会社が経営しているので、ここのカフェでは卵かけご飯が名物である。
◆オロネ24 2(1973年新製 ※注)→2012年廃車
◆オハネフ24 2(1973年新製 新潟)→1983年2段寝台化 土崎工→2012年廃車
※注 日車製とする資料があるが、現車の説明板には富士重工製となっている。狭い場所で立入禁止のため、現車の銘板の有無も確認できなかった。
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客車廃車体訪問記 内地編51 鹿児島県-1

【あくねツーリングSTAYtion】 32.023578, 130.195989 2018年8月13日撮影
オハネフ25 206
オハネフ25 2209
肥薩おれんじ鉄道阿久根駅にあって、2014年頃まで車内で宿泊できたようであるが、訪問時は立入禁止になっていた。現在のところ日本最南のJR客車廃車体であろう。この2両は、同じロットで生まれ、仲良く働き、リタイア後もまた手をつないでゆかりのある駅の傍で余生を送っていたのであるが、この先どうなるだろうか。
◆オハネフ25 206(1977年新製 富士)→2008年廃車
◆オハネフ25 209(1977年新製 富士)→(1991年改造 小倉工)オハネフ25 2209→2008年廃車
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客車廃車体訪問記 内地編50 栃木県-1

【真岡駅:SLキューロク館】 36.438760, 140.002856 2019年12月15日撮影
スハフ44 25
真岡鐵道真岡駅のSLキューロク館内にスハフ44 25が置いてある。良好な状態で、栃木県に二重窓の客車とは面白い取り合わせである。訪問時にはクリスマスのデコレーションが施されていた。写真撮影するには少し狭い。
SLキューロク館では、49671とヨ8593が連結されて出たり入ったりしている。土曜日で家族連れがいて、ヨ8593には子どもが乗って往復していた。
12月22日(日)に49671の白寿を祝うイベントを行うそうである。
◆スハフ44 25(1954年新製 日車)→1967年近代化改造→1987年廃車
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客車廃車体訪問記 内地編49 石川県-3

【松任青少年宿泊研修センター】 36.512155, 136.560147 1998年8月8日撮影
オハ47 2079
オハ47 2235
スハ43として新製されたが、前回と違い、最終オハフ46にはならなかったオハ47の2両である。
松任青少年宿泊研修センターは、白山市の条例に基づく、スポーツ合宿等の宿泊研修用の施設であり、車両は現在は無くなって、駐車場になっている。「なかよし号」というサボがかかっていたが、車内を見ると、真夏・真冬の利用は厳しかったと思われる。
◆スハ43 317(1953年8月21日新製 日立)→1962年3月29日平板開戸 松任工→(1963年1月18日改造 長野工)オハ47 79→(1964年10月6日電暖追設、近代化改造 長野工)オハ47 2079→1971年7月1日 長野工→1985年廃車
◆スハ43 336(1954年1月新製 近車)→(1962年2月8日電暖追設、蛍光灯化 高砂工)スハ43 2336→1966年12月12日近代化改造 長野工→(1967年11月21日改造 松任工)オハ47 2235→台車TR23H化 松任工→1971年5月22日体質改善B3 松任工→1986年廃車
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客車廃車体訪問記 内地編48 石川県-2

【松任駅前 軽食喫茶シャルム】 1988年7月10日撮影
オハフ46 2030
現車は、内地向けオハフ46のラストナンバーである。
松任駅前にあった喫茶店で、なぜかこの1枚しか撮影していない。営業中の店内に入った記憶もなく、なぜそんなに急いでいたのかも思い出せない。天気は悪いようである。
今は松任駅付近はすっかり変わってしまい、場所を特定し難いが、駅の下をくぐる地下道になっているあたりではないだろうか。駅前東側にはD51 822が置かれているようである。
◆スハ43 283(1953年新製 日支)→(1961年電暖追設 高砂工)スハ43 2283→1965年近代化改造 小倉工→(1968年改造 松任工)オハ47 2223→(1974年改造 長野工)オハフ46 2030→1985年廃車

客車廃車体訪問記 内地編47 埼玉県-2

【ららぽーと新三郷】 2012年1月3日撮影
オハフ25 901  35.858528, 139.868090
オシ25 901  35.858560, 139.866061
内地編41 東京都-3で紹介した【アタゴール】のオロネ25 901とトリオを組んでいた「夢空間」の残り2両である。新三郷駅前の歩道橋から筑波山がきれいに見えた。関東平野は広い。
オハフ25 901は車内に入れた。ピアノがあったが、いつ演奏したのだろうか。まさか走行中?
オシ25には入れなかった。一度この車両で食事をしてみたかった。
◆オハフ25 901(1989年新製 富士)→2009年廃車
◆オシ25 901(1989年新製 東急)→2009年廃車
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客車廃車体訪問記 内地編46 熊本県-1

【ブルートレインたらぎ】 32.262422, 130.932556 2018年8月13日撮影
スハネフ14 3,オハネ15 6,オハネ15 2003
くま川鉄道多良木駅の線路に並行して3両の客車が並んでいる。ここは、小坂鉄道レールパーク・ふれあいランド岩泉と共に、現在では数少ない実際に宿泊できる施設で、2010年7月1日にオープンした。中央のオハネ15 6は受付と共通スペースである。
上屋があるので痛みの進行は抑えられるが、柱がありその分鬱陶しいのはやむを得ない。テールマークは「はやぶさ」であった。
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客車廃車体訪問記 内地編45 東京都-4

【小金井公園】 35.713892, 139.509298 2018年3月17日撮影
スハフ32 2146
中央本線武蔵小金井駅から北へ約1㎞のところに東京都立小金井公園がある。その北にはゴルフ場がある、大きな公園である。上屋がないのですっきり見えるが、綺麗に維持するのは大変なのではないかと思う。
◆スハフ34447(1935年新製 梅鉢)→(1941年改番)スハフ32 146→スハフ32 2146→1974年廃車
現車には「梅鉢鉄工場(梅鉢紋有り・製造年無し)」と「昭和26年更新修繕-Ⅰ 大宮工場」の銘板が付いていた。
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客車廃車体訪問記 内地編44 神奈川県-1

【生田緑地】 35.608637, 139.560677 2016年10月30日撮影
スハ42 2047
3年前の10月29日、クローバー会の江ノ電撮影会と大宴会に参加し、その後東京へ行って旧新橋停車場近くのホテルに泊まった。翌30日、汐留から都営大江戸線で新宿→小田急で向ヶ丘遊園まで行き、10数分歩いて生田緑地東口に着いた。入口近くに多数の古民家があり、その脇を通り抜けた木陰にスハ42 2047が置いてあった。また、近くにD51 408が保存されている。このような公園を毎日散歩できたらなあと羨ましく思った。
北海道のスハ42は消滅したようなので、現存する唯一のスハ42であろうか。
◆スハ42 47(1948年12月15日新製 日支)→1955年5月31日更新修繕 大宮工→(1962年5月16日電暖追設 大宮工)スハ42 2047→1975年8月5日体質改善C5 大宮工→1985年廃車
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