「行商列車」を読んで

2015-7-24 wakuhiro氏の62142「代走鮮魚列車」を見るまでは近鉄にこのような専用列車が走っていることを知りませんでした。つい最近になって山本志乃著「行商列車 カンカン部隊を追いかけて」という本に出くわし、一気に読みました。

表紙

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 福岡・北九州 路面電車 いま・むかし 〔1〕

博多駅前

“つい最近”と思っていた出来事なのに、改めて思い返すと数十年も経っていたことに愕然とすることがあります。これも加齢現象のひとつでしょうか。少し前に九州を駆け足で回りましたが、そう言えば、西鉄福岡市内線が昭和54年に全廃にになってから37年、北九州市内線でも最終区間が平成12年に廃止になってから16年になることを改めて知りました。いずれも廃止前には、ほぼ全線を歩いて写しており、時代の隔たりを感じるとともに、感慨深いものを覚えました。「一人で今昔対比ができるのは高齢者のみである」は、準特急さんの至言ですが、生き永らえて地道に趣味活動を続けてきた者の特権として、福岡、北九州での今昔対比を試みようと、久しぶりに両市の中心部を歩いてみました。

60210 021sy_R博多駅前の西鉄福岡市内線、背後に見える博多駅は、昭和38年に完成した第3代目で、それまでの博多駅は別のところにあり、手狭になったため、移転・新設された。路面電車も同時に移設・延長された。駅は、ビル全体を博多ステーションビルと言い、百貨店の井筒屋がキーテナントとして入店していた(昭和51年8月)。

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関三平先生から当会への手紙

先日の関先生からのお便りに会長はじめ会員の皆様からいろいろなコメントが投稿されましたので、再度ハガキをお送りさせて頂きました。それに対して再度お返事を頂きましたので皆様にご覧いただきます。なお、ご住所や電話番号等は割愛しておりますのでご了承下さい。
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三江線の次は・・・

年頭から三江線関連の新聞記事を3回ご紹介してきました。中国新聞の「中国山地」シリーズは第3部として中山間地域の公共交通問題が採り上げられていますので ご紹介します。7段組みの記事のためA4サイズに収まらないので2分割しました。

平成28年2月17日 中国新聞朝刊1面

平成28年2月17日 中国新聞朝刊1面

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列車への乗り方を知らない中学生の話は少しショックでした。この連載記事はこれからも適宜ご紹介してゆきます。

 雨のなか 最後の青ガエルを見送る

年が開けて一ヵ月半、少しは自分の時間も持て、小旅行もできるようになりました。こんな時、熊本電鉄の“青ガエル”こと5101Aファイナル運転の報を聞き付け、久しぶりの九州入りとなりました。
かつては福島交通、長野電鉄、松本電鉄、上田交通、岳南鉄道でも、第二の人生を送っていた東急5000系ですが、現役として稼動していたのは熊本電鉄5101Aのみとなりました。両運転台化改造され、数年前に東急時代のグリーン一色に復刻されると注目を集めるようになりました。東京メトロから置換用として入線した01系が増備され、2月14日の運転・展示を最後に引退することになりました。
syo60212 363上熊本線と言われる上熊本~北熊本間3.4キロで、「青ガエル引退イベント」として1、2月の休日を中心に5101Aが終日運転された。訪れた2月13日は、青ガエルに相応しい土砂降りの雨、坪井川公園付近の築堤でズクズクになって写した。

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福井見聞録 2016年冬 Part4 えちぜん鉄道、雪景色を求めてⅡ

DSC_8656046▲ 14:09 福井口で、勝山永平寺線から三国芦原線へと乗り換えられるアテンダントさん、電車が発車して2両目が通り過ぎるまでの長い間、深々とお礼のお辞儀で見送られます。

2度の重大事故で一旦は廃線となった鉄道を新たにえちぜん鉄道として再生した、救世主と言わせる評判のアテンダントさんのおもてなしの心、ここにありのシーンです。しかし、えちぜん鉄道利用客の観光客比率は約1割程度で殆どは沿線地元住民です。”今日もご乗車ありがとうございました。引き続きのご利用をお待ちしております。”のお礼でもあります。

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福井見聞録 2016年冬 Part3 えちぜん鉄道、雪景色を求めてⅠ

DSC_8512025▲ 昨夜就寝前に外を見ましたら白いものが舞っていました。ひょっとしたら今日は白い朝になるのではと期待していました。6時前に起床、カーテンを開けて窓の外を見ましたが残念ながら濡れた路面が見えるだけです。雨に変わったようでした。

7:04 福井駅前、朝焼けがわずかに残る中、静かに発車を待つ急行越前武生行きです。 続きを読む

福山マラソンと鞆鉄道

来る2月21日に第35回ふくやまマラソンが開催されます。今回は福山市市制施行100周年の記念大会でもあり、かつての名ランナー宗兄弟をゲストランナーに迎えるなど 福山市も力を入れているようです。そのためもあるのか、今日の中国新聞朝刊1面のコラムに鞆鉄道が登場したので驚きました。

平成28年2月13日 中国新聞朝刊

平成28年2月13日 中国新聞朝刊

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福井見聞録 2016年冬 Part2 えちぜん鉄道、北陸新幹線高架を走る

DSC_8331085▲ 北陸新幹線高架に仮設された軌道を新福井から福井に向かう列車。わずか800mとはいえ新幹線の高架橋に別の電車が走るとは阪急に続いて2度目の歴史的な出来事です。阪急が約8ケ月だったのに比べて今回は約3年間と長きになる予定です。

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 「多摩川をめぐる鉄道風景」

吹雪をモノともせず、数キロも歩いて敢然と雪中撮影に挑まれる準特急さんは、そのいっぽうで、自らの足跡を趣味誌に寄稿されています。そのひとつが、「レイル」に掲載されている各地の河川を渡る鉄道橋の歴史・現況のレポートで、同誌82号では、高校時代までの居住地に近い武庫川を、tsurukameさんらの写真とともに紹介されています。続いて同誌では、別の寄稿者によって高梁川、紀ノ川が発表され、「レイル」の独自企画として育ちつつあります。そして、このたび発売された97号では、その提唱者たる準特急さんが、再び筆とカメラを持って、いま居住されている近くの多摩川を発表されました。
015syかつて川は、ヒトとモノを運んだ。いま、ヒトとモノは、その川を渡る鉄道によって運ばれる。縦糸と横糸を組み合わせた、たいへん興味深いこの企画、これぞ、鉄道趣味者らしい研究成果と言える。少し前の号では武庫川、今回は多摩川と、東西を代表する川を紹介できるのも、各地を転々とされた?準特急さんらしい成果だ。

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関さんの昭和の電車にあやかる

元会長より、同年輩の関さんに失礼のないように新聞掲載稿に対応するように命じられた。先日の「あやかりたい」とした真意は、日本の鉄道界は電車時代になった喜びを共にするためでした。今回、元会長から老人に与えられたテーマは、阪急2800型と国鉄117系の比較をするようにとの提案であったが、今も現役車が残っているので遠慮させて頂きたい。ふと思ったのがデジ青2014年5月12日付きで掲載された遠州鉄道モハ1型の話だ。須磨の大人が珍しや日本の電車を紹介しているが、車庫事務所でお邪魔虫となった老人が聞いてきたことで、デジ青【47254】の後追いする事にさせていただきたい。

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福井見聞録 2016年冬 Part1 雪景色を求めて福井へ

当分、長旅が出来ない状況となってストレスが溜まってきました。近場で車窓からの雪景色を見る事で発散しようと思っていましたが、今年は暖冬で中々旅立ちができません。毎日のようにYahooの天気予報を見ていましたら土日に福井に雪マークが出ました。土日なら福井鉄道・えちぜん鉄道の一日フリーきっぷが購入できて安く楽しめます。年金生活者にはピッタリと早速、カメラバック1つを持って出かける事にしました。

第1日目 2月6日 その1
① 長岡京6:47(快速)⇒6:54京都7:00⇒8:04近江今津

DSC_5599▲ 6:47 まだ明けきれない朝の長岡京からの出発です。土曜日ですがほぼ満席の乗車率でした。

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西村氏のお世辞に乗る

西村氏が投稿した水島臨海鉄道(旧倉敷市交通局)に昔の思い出を書いたら、見たいとのお世辞をいいことに、古いネガを探し出しお目に掛けます。一部の写真は古すぎて撮影時期が分かりませんが、多分昭和30年から35年までの間かと思われます。
車両に関しては西村さんにお任せしますので解説をよろしく!

昭和30年代の水島港

昭和30年代の水島港

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私も青色117撮りました!

和歌山方面の青色117思いがけずキャッチしたのでご報告まで。

2015.9.6 土砂降りの紀勢本線黒江駅出発の346M御坊発和歌山行きクハ117-12▼s-15.9.6黒江

2014.9.10 吉野口駅同時進入の473M王寺発五条行きクハ116-318と近鉄南大阪線急行吉野行き6201 473Mはどですかでんさんご紹介の王寺昼寝終了後の運用 ▼s-14.9.10吉野口116-318&6201

青色の117系もあるよ~

 関三平先生の117系にから電車の色についても盛り上がっていましたが、なぜか青色の117系が忘れられたようです。紀勢線のは青単色ではなくオーシャンカラーに塗られた電車の様ですが、近くの王寺駅で青単色の117系を撮ってみました。意外と日常的な電車は意識的に撮っていないのです。阪急2800や2300も、そのような電車です。2800は山崎での走行写真と通学の帰りについでに撮った車内の2枚だけでした。和歌山線の117系もいずれは消えていくでしょう。王寺駅発着の117系は朝に和歌山から来て8時49分着(休日は50分着)、この電車が出発するのは16時07分発の五条行きで、それまでは王寺駅留め置きです。王寺駅で留め置きと五条行き出発の117系を撮ってみました。かつての蒸機牽引の客レのようです。しかし、この117系は2扉4両編成でワンマン電車あるため混雑時の乗客の皆さんにとってはかなり不評の様です。しかもICOCAに対応しているのは和歌山線は高田までで、高田-和歌山間では使用できません。いぜん五新線のバスを撮りに五条に行った時にICOCAで乗車したのですが五条下車の時に駅員さんに支払い処理をしていただきました。ところが駅前のTimesの駐車場は料金がICOCAでの支払い可でした。しかも1日500円です。これでは車で五条に来た方が早くて安かったのです。近鉄吉野口ではICOCAで下車できますが、JRで乗車の場合は下車できません。高田で近鉄に乗り換えれば下車できるようです。JRは一生懸命に乗客を減らすようにしている様に感じてしまいます。それではその王寺駅での117系の写真をご覧ください。

和歌山線117系-2

 同じ青でも北陸本線にあった色とは違うようで少し明るい色のようです。

和歌山線117系-1

 五条行きの電車が王寺駅を出発しました。この電車は五条から再び高田へ、そして高田から和歌山へと帰っていくようです。ねぐらは新在家にあるようです。そして、再び翌日に王寺へと、まだまだ働ける電車なのです。

三江線と乗降場

三江線の廃止問題が島根・広島両県の地元での大きな関心事となり、地元紙面では毎日何かの記事が載っています。すべてデジ青に載せるのは大変なので控えていますが、JR西日本と地元が存廃を一旦白紙にして協議を始めることになったとの記事が載りました。そもそも高齢化、過疎化が進む中山間地における公共交通機関とはどうあるべきなのかという難問ですから、いくら白紙とは言え そう簡単に答えが出るとは思えませんが 今後の動きを注視してゆきたいと思います。

平成28年2月7日 中国新聞朝刊

平成28年2月7日 中国新聞朝刊

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2年半ぶりの水島臨海鉄道

久しぶりに水島を訪ねました。行きがけにJFE福山に立ち寄ったのは前報通りです。初めて訪問したのはDRFC現役時代の昭和44年で、まだ倉敷市営鉄道と呼ばれていた時代で、中国鉄道や芸備鉄道の買収気動車がまだ現役でした。以来4回訪問し、今回が6回目の訪問です。水島コンビナートの貨物輸送にも支えられ 旅客列車も数多く走っていて比較的元気な非電化私鉄です。以前は国鉄からキハ10やキハ20が入線し活躍していましたが、近年キハ30やJR久留里線で活躍していたキハ37、キハ38が入線しているので近況を見たくて訪ねてみました。

キハ37103 平成28年2月6日 倉敷貨物ターミナル駅(機関区)にて

キハ37103 平成28年2月6日 倉敷貨物ターミナル駅(機関区)にて

平成25年に老朽化したキハ20などの置き換え用としてJR東日本からキハ30やキハ37、38が6両入りました。キハ37101,102は水島臨海色に、キハ37103とキハ38104は国鉄色に塗られています。キハ37のトイレは閉鎖されているそうです。

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