ホームカミングデイ前後のこと(1)

皆さんも経験されることが多いと思うが、土曜日の宿泊施設の予約は難儀する。幹事さんからホームカミングデイのお知らせをいただいて直ぐにホテルを手配したが取れたのは京都から少し離れた国境の街米原。13日日曜日ホームカミング当日は朝から絶好の秋晴れ撮影日和となった。そこで午前中に大津市内の京阪電車を撮ることにした。

浜大津駅付近を走る京津線800系を狙ったが建物の影が4連の車両のどこかに映ることはわかっていたので諦めて上下すれ違う上栄町駅の列車を撮ることにした。左京都市役所前行き後部810、右浜大津行き802▼s-16-11-13%e4%b8%8a%e6%a0%84%e7%94%ba810%e5%b8%82%e5%bd%b9%e6%89%80%e3%80%81802%e6%b5%9c%e5%a4%a7%e6%b4%a5

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中央アジアのトラム

ぶんしゅう殿に続いて湯口殿から北欧のトラムが紹介されました。実は私が奥様のお供で中央アジアのキルギスに鉄分の無い旅をした際に、中継地となった隣国カザフスタンのアルマトイという都市で数枚のトラムを写していたことを思い出しました。しかしこの車両の情報が全く無いので、海外トラムにお詳しい諸先生方にご教授願いたく 悪乗り投稿した次第です。

2012-7-25 アルマトイ市電1038号

2012-7-25 アルマトイ市電1038号

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懲りずにヨーロッパ市電

乙訓ご老人の人脈で、この老人のチョロスナ(土門拳の造語でチョロッコイ―いい加減で全く根性の入っていないスナップ写真)に高岡センセの解説が付された。これに気をよくした後期高齢者は、すぐさま同類の代物を探し出し、いそいそとスキャンに及んだのである。撮影者同様に色あせ果てた写真などを見せられる方の迷惑など一切無視し、以下1994年9月のチョロスナを何枚か。先ずはオランダはハーグ。
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北欧の市電

ヘルシンキ市電と前後したカラーネガフイルムを、ついでにスキャンした「鉄もの」を、この際なんでも「ついで」として、ご要望などあるわけもなかろうがご覧に供する。小生ご存じの通り軌間1067mmを超える車輌には一切知識を持ち合わせないので、そのおつもりで。いずれも何の工夫も考えもなく、ただ目の前にいたから安易に撮っただけである。先ずはフィンランド国鉄ヘルシンキ中央駅で。
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読者の方々へ(2)、山陽電鉄250型

読者の方々に、半世紀前の山陽電鉄を、先の100型に続き250型を紹介します。
モハ63系車輌(1947年、山陽700型)をはじめとする山陽電鉄系車輌の使用開始により、兵庫電軌、神姫電鉄系の在来車輌100型は、車体幅が狭く、輸送力・保安面・経済面において著しく不具合となり、車体の乗せ換え、制動機能などの変換を順次実施した。それらが、ここに紹介する250型です。

第一次250型、250~253の4両(1951年)
▼250+251 滝の茶屋-塩屋 1962.1.1                     C0114
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2016年 西方見聞録 Part4 ヘルシンキのトラムに乗る、撮る②

第2日目 9月19日 その3

Market Square”Kauppatori”からは3系統40号車に乗って南下です。
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12:20 撮影地 Google座標; 60.158245, 24.945322
乗車8分後に雰囲気がいい光景に降りてみたのが”Kapteeninkaku”です。下町らしい中層の古いアパートが並びます。

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20年前のヘルシンキ

世界狭しと駆け巡るぶんしゅう氏のエネルギーも凄いが、資金力も凄い。当方など指をくわえて眺め入るだけであるが、しかし待てよ、この老人もそれほど老い込んでいない前に、確かヘルシンキに行ったことがあると思い出した。ただ撮影行などでは毛頭なく、単に旅行社の単純な団体ツアーで、我が家の実力者かつ指導者(ヨメ様)のお供をして、ツアコンに従ってバス旅行をしただけである。何かのはずみで僅かな自由時間が生じ、かつそれが中央駅前だったりすれば、必ず路面電車がいるから、それをチョコッと撮った、というだけである。しかし20年の歳月は歴然で、ぶんしゅう氏撮影とは完全にひと世代か、それ以上古い電車であるのは確かではあろう。撮影は1996年9月。

で、齢80を越した老人に、外国の電車の説明などできるわけもない。乙訓ご老人にお願いしたいのだが、いかがかな。
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架線メッセンジャーは石造りの建物の壁にアンカーを打って止めてあるから、写真の画面には電柱は1本も写り込んでいない。 続きを読む

2016年 西方見聞録 Part3 ヘルシンキのトラムに乗る、撮る①

第2日目 9月19日 その2

dsc_8892002▲ 8:27 ヘルシンキ中央駅前電停からトラムの乗り鉄が始まりました。入線するトラムはボンバルディア製の100%低床車、Variotram-226号5車体連節車。1998~2004年に40編成が投入されましたが台車、車体に重大な欠陥が見つかり増車がストップしているそうです。
車体長24,400㎜、車幅2,300㎜、高さ3,400㎜、出力45kw×12、車重35㌧。

【 ヘルシンキのトラム 】
馬車鉄道として1891年6月21日開業、電化されたのは1900年9月4日、DC600V、1000㎜ゲージ、路線長は96㌔、10系統が走りメトロより多い年間約5,700万人の輸送力を誇ります。
初めて来た昨年は時間がなく駅前付近の撮影だけしかできませんでしたので今回は1日ゆっくりと乗り鉄する予定です。
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旧・福知山線廃線跡、本15日通行解禁

朝日新聞大阪版、11月15日夕刊1面より

長らく待っていました、旧・福知山線廃線跡が、本日11月15日(火)より晴れて通行解禁となりました。危険な箇所を承知、本人責任で通行していた人気のハイキングコースでしたが、あまりの人気故、とうとう御輿を挙げた西宮市とJR西日本。今年5月に一時閉鎖、安全対策工事を施していました。完成の今日から通行を一般に開放しました。
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2016年 西方見聞録 Part2 EMU・Sm5系に乗って、ヘルシンキ・ヴァンター空港からヘルシンキ中央駅へ向かう

第2日目 9月19日 その1

6:20 東の空がほのかに明るくなるのも見ながら起き上がりました。荷物をまとめて部屋を開けるキー番号が分かったフォレノム ホステル ヴァンター エアポートへ移動です。
直接は行けないので一旦専用車で空港に行ってから駐車場を回る巡回無料バスに乗り換えますが空港直前で大渋滞です。
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教えて下さい!

もの知らずのテッチャンこと、米手作市です。
こんな私でも近所では鉄道博士と思われているのです。
そんなことで町内の熊さんがこんな写真を持ってきました。

「この前、踏切で遮断機が上がるのを待っていると棒からこんなモノが下がっていたんだけど、一体全体何の役目をするものですかね?壊れた部品が垂れ下がっているのかと思ったんだけど。ご隠居なら知っているに違いないと思って写真に撮ってきた」
さてはて困りましたが
「いいところに気がついたな。だが、今出かけるところだから帰ってきたら教えてやる」と言ってその場をしのぎました。

これは何をするモノでしょうか?
形は少しずつ違うが、すべての遮断棒に付いています。写真の場所は嵐電の踏切です。
根元にぶらぶらする状態で付いており、遮断中は棒と直角に垂れ下がります。上がっている時は棒と平行になっており、何かの役に立っている様子はありません。

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よみがえった昭和47年

今朝起きてデジ青を開くと もう特派員氏がホームカミングデーの様子を速報されているので驚きました。昼の部も夜の部もにぎやかに、和やかに時間が過ぎ、また現役を含む若い人たちの参加も多く 会長の想いが実現しているように感じたホームカミングデーでした。

1900生様の8mm上映では 登場したいくつかの現地に居合わせ、同じ情景を見た者として非常になつかしく拝見しました。そのなかで草津線、信楽線のシーンを写真でご紹介します。実は撮影年月日が定かではありませんが昭和47年の秋だと思います。いずれの写真も退色とゴミで見苦しいことをご容赦下さい。

草津線通勤列車 DD51+D51

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11月13日  ホームカミングデー行われる

11月13日(日)、快晴に恵まれた同志社今出川キャンパスで、2016年ホームカミングデー集会が行われました。2000年の第1回カミングデーに参加して以来、クローバー会としては10回目のカミングデー集会となりました。
ap1140365第一部では、当日参加組が想定外に多く、用意したチラシがなくなる嬉しい悲鳴、良心館402教室を約50人が埋め尽くし、会からの案内、会員の講演、近況報告を楽しみました。会場を京都平安ホテルに移しての第二部懇親会には33人が参加、和やかに楽しい輪がいくつもできていました。須磨の人間国宝さんが開会の辞で、“会の活動参加には、健康、時間、少しのカネの三つがあってこそできる”のお言葉に、みんなで旧交を温めることのできる幸運を感じたものでした。
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 秋の北海道 鉄道ひとり旅 【2】

61010-744syo石勝線夕張支線(新夕張~夕張)も廃止問題に揺れています。運炭路線として古い歴史を歩んできた夕張支線ですが、開業以来の橋梁・トンネルが老朽化し、維持更新に莫大な費用が掛かることから、JR北海道は鉄道事業を継続することが困難と沿線自治体に申し入れしていました。ところが、夕張市長は、JR北海道に同線の廃止を逆提案し、代替交通への協力を要請します。赤字路線の存廃問題を抱える自治体側が自ら廃止を提案するのは異例で、市長は“攻めの廃線”という発想で挑戦し、地域公共交通のモデルを作りたいと語っています。先手を打つことで、財政再生団体の有利な条件を引き出す狙いもあると見られています。同線は2019年3月のダイヤ改正時にも廃止との見通しを市長は示しました。    かつて石炭の繁栄が信じられないほど静まり返った夕張駅

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2016年 西方見聞録 Part1 旅立ち、ヘルシンキへ向かう

東南アジア(インドネシアタイミャンマー)に続いては欧州(フィンランド、スイス、ウクライナ、オーストリア)の旅です。今回もW田さんから行く予定をしていたが職場の都合でダメになった。手配もしているので代わりに行ってもらえないかとお誘いを受けました。全然問題ありません。1年間渡航は我慢していたのでまとめて行くかと、ツアー前後にも訪問地をプラスして出かけることにしました。

【 ゴッタルゴ峠までのルート 】
ツアー本隊と合流するのはスイスのゴッタルゴ峠です。JALのマイレージが貯まっています。JALには成田経由にはなりますがドイツのフランクフルトへの直行便がありますので、到着後はICEに乗り換えて陸路で向かおうと、JAL公式HPからマイレージチケットを申し込みますが満席でありません。

こんな時はJGCデスクに電話をしてインターネットでは提示されないコースでのルートを相談するのが1番です。同じワンワールドグループでの搭乗が可能ですので、ルーマニアに行った時に利用したカタール航空も良かったので問い合わせましたが、なぜか選択不可で結局、トルコへ行った時に搭乗したフィンエアーフィンランド航空)でのヘルシンキ経由のルートしかありませんでした。そしてトランジットは普通24時間内ですが空席はなく、2日後(41時間後)ではどうかとの返答です。通常ならスティオーバーで課金されるところですが航空会社の都合とあっては要りません。ヘルシンキに滞在でき、前回中途半端だったトラムの撮影が可能です。復路は当日の2時間45分でトランジットとこれもGoodです。これはありがたいと、即決OKしました。
ヘルシンキから先は乗り換えてスイスのチュウリッヒまで参ります。ここでも2泊して鉄道でゴッタルゴ峠に向かうことにしました。
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南海1900西尾写真

関センセの南海1900が出たのを機会に、故西尾克三郎氏のキャビネ組立写真を紹介させて頂く。小生故あって西尾克三郎氏のアルバム何冊かの保管を命じられて今日に至るが、小生自身が余命を数えるのに、片手の指だけでも余ることになった。以下説明は不要であろうから、ただただ写真をご覧あれ。
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北海道新幹線の気になる場所

こんばんは。先週末は、現役生のクローバー祭出展があったようです。僕が所属していた頃からクローバー祭にも参加するようになり、活動の幅が広がって良いなと感じたものでした。現役生の皆さんお疲れ様でした。個人的には、ステージに出演したミュージシャンが揃いも揃って好きな面々で行けなかったのが残念でした。

先日、函館まで新幹線に乗って行ってきました。最速の「はやぶさ」でしたが、4時間にもなるとさすがに長いな…と感じてしまいました。特に盛岡を出てからは遅さを実感してしまいました。青函トンネル内は仕方ないとして、盛岡以北で最高速度が落ちるのは非常に勿体ないと感じました。とはいえ、トンネルを通り抜けて北海道に足を踏み入れた瞬間は感動的でした。

北海道新幹線は、青函トンネルとその前後の新在共用区間や耐寒設備など、興味深い設備がたくさんあります。そのなかで、Twitterで以前見かけてから特に気になった場所があり、訪問してきました。

新函館北斗駅北口の前の景色。まさか馬がいるとは思いもせず驚きました。

新函館北斗駅北口の前の景色。まさか馬がいるとは思いもせず驚きました。

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南海の貴賓車

かつてのBOXでは、京阪ファンと阪急ファンがいつも激論を交わしていました。いたってくだらないひいきの引き倒し論争です。阪急ファン曰く「くずは付近で対岸を追い抜いて行く阪急特急を見て車掌が涙をポロリと流してた!」、京阪ファン曰く「十三のデッドセクションで電気が消えたら追いはぎが出た!」類いです。それから少し離れて寂しそうに見ているのは少数派の阪神ファン(T村君)と南海ファン(M尾君)でした。
今日は南海の貴賓車を見てそんなことを思い出しました。
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 秋の北海道 鉄道ひとり旅 【1】

10月に北海道を訪れました。観光・仕事で行ったり、ぶんしゅうさんと一緒にクルマで回ったことはあるものの、鉄道目的で北海道へ一人旅したのは、現役以来44年ぶりのことでした。かつて見た、人と煙が渦巻いていた熱気はなく、どこまで行っても静かな光景が続いているばかりでした。
61010-672syo重大事故と不祥事が相次いで、経営再建中のJR北海道ですが、さらに暗雲が立ち込める事態が起こっています。さる8月以降に連続した大雨・台風によって、根室線、石勝線、石北線の路盤・橋梁が流失、訪問した時も、石北線は開通していたものの、あとの2線は不通のままでした。道東へのメイン路線である石勝線は、年内復旧の目途が付いたものの、根室線東鹿越~新得は開通の見通し立たずとされ、それどころか同区間を含む新得~滝川は廃止を匂わす発言まで飛び出す始末です。
すでに留萌線留萌~増毛は本年12月に廃止、石勝線(夕張支線)新夕張~夕張は地元自治体が廃止を逆提案、札沼線北海道医療大学~新十津川も、廃止を前提とした一日一往復化、さらに、前述の根室線新得~滝川も含めて、輸送密度(1キロ当たり平均乗客数)200人未満は「自社で経営維持できない路線」として、JR北海道は手放すことの方向性が示されています。
こんな悲観的な材料しか見当たらない北海道の鉄道をこの眼で確かめるべく、廃止が予定される終端駅や、懐かしの山線(長万部~倶知安~小樽)を中心に回ってきました。深川で発車を待つ留萌線のキハ54、女子高生3人が乗り込んだ
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