2015年 西方見聞録 ルーマニア鉄路の旅 Part22 Cluj-Napoca(クルージ・ナポカ)のトラム

DSCN968849 DSCN969150▲ 車両後部の展望室からロケハンをしていましたら珍しいのか興味津々で見られていたお買い物帰りのお姉さんと弟さん。
「何処から来たの?何人」かと聞いてきます。日本人だよ、京都から来たよと答えるとさらに興味を示して「何を撮っている、何処に行くの」と英語で続けてきます。
降りられるまでの間、会話が続きました。
寂しい一人旅の始まりでしたが、地元の皆さんと直接にコミニケーションできる事で楽しい時間も持てます。降りられる時は「Have a nice day」と一言残していただきました。

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2015年 西方見聞録 ルーマニア鉄路の旅 Part21 Cluj-Napoca(クルージ・ナポカ)の鉄道駅とトラム

DSCN95755202_切符▲ クルージ・ナポカトラムのセルフ車内改札機です。上から切符を差し込んでから下のボタンを押して、切符に穴を開けます。旧共産国のトラムには一様に同じタイプの改札機が車内に数カ所設置されています。ところがスムーズに穴あけボタンが作動すればいいのですが、時折壊れているのがあります。困っていると近くにおられた乗客が「壊れているよ、仕方ないね」と身振りを入れて教えてくれます。
この切符ですが、全線均一の4Lei(約122円)です。初めは1回乗車券と思っていましたら2回券でした。左右に印刷されている矢印2ケ所はそのための表示でした。分かったのは2日目で既に切符を買いすぎていました。

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2015年 西方見聞録 ルーマニア鉄路の旅 Part19 CFF Vişeu de Sus(ヴァッサー渓谷森林鉄道) 最終日

DSC_597642▲ 11:46 ヴァッサー渓谷森林鉄道の冬季随一の撮影ポイント、ツララの滝横を走るコッペルMĂRIUŢA号。今日は最後の撮影ですが快晴とはならずの曇天です。しかし、この渓谷を走る列車を撮るには日差しがあると逆光になります。曇天の方が撮りやすいようです。 続きを読む

2015年 西方見聞録 ルーマニア鉄路の旅 Part18 CFF Vişeu de Sus(ヴァッサー渓谷森林鉄道) 古典的ディーゼルカーに乗って

DSC_527907▲ 撮影途中でお会いしたおばあさん。出発する際には「行ってらっしゃい、頑張ってね」と手を振ってのお見送りをしていただきました。にっこりと送り出す笑顔がこの地の優しさを感じました。
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2015年 西方見聞録 ルーマニア鉄路の旅 番外編 ヴァセル渓谷森林鉄道からヴァッサー渓谷森林鉄道への愛称変更について

【 このナロー鉄道の愛称日本語名の変更について 】
今回のこのナロー森林鉄道訪問記事を投稿するにあたり表題(愛称)の日本語については当初悩みました。過去に訪問されたネット記事を参考にと検索しましたがヒットする訪問記はなく、購入していた地球の歩き方(ブルガリア/ルーマニア 2013~2014年版 270頁)で名付けられています「ヴァセル渓谷森林鉄道」が一般的なのかと思いこれにしましたが、投稿後に地元で呼ばれている名前(愛称名)とは違っているとのご意見をいただき、改めて調べ直すことにしました。HP01_2▲ CFF Vişeu de Sus 公式HP のトップページです。
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2015年 西方見聞録 ルーマニア鉄路の旅 Part17 CFF Moldovița (モルドヴィツァ森林鉄道) 後編

DSC_4962_164▲ 13:44 昼下がりの山里、もう授業が終わったのか家路につく小学生のお嬢ちゃんたち、にっこり笑顔で挨拶をしていかれました。昔ながらの光景が広がる中に明るい姿が印象的でした。
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2015年 西方見聞録 ルーマニア鉄路の旅 Part16 CFF Moldovița (モルドヴィツァ森林鉄道) 前編

DSC_472631 11:48 村はずれの坂道を上るBUCOVINA号機が牽引する客車列車。
CFF Vişeu de Sus では、渓谷を走る森林鉄道でしたが、CFF Moldovița は、同じ森林鉄道でも集落や放牧地の中を走ります。北に向かっていますので残念ながら順光とはならず、後方からの逆光で正面は真っ黒になってしまう事が多かったのですが、煙は綺麗に撮れました。
今日は天候に恵まれて、小刻みにチャーター列車2本を動かしながらの撮影を楽しみます。
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2015年 西方見聞録 ルーマニア鉄路の旅 Part15  CFF Vişeu de Sus(ヴァッサー渓谷森林鉄道)その5 再び山へ

DSCN9058_150▲ 今日の列車の車内には、可愛いルーマニア美人のお嬢さんが乗っておられました。お名前はANA(アンナ)さん。持っておられるのはこの地方の名物、地酒のブルーベリーアフィナタ。家庭でも作られるこのお酒はペンションでも出ました。これはワインと同じく水替わりで、この鉄道の撮影中は毎日飲んでいました。お嬢さんに入れていただくと一段と美味しくなるお酒です。
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2015年 西方見聞録 ルーマニア鉄路の旅 Part14  CFF Vişeu de Sus(ヴァッサー渓谷森林鉄道) その4 奥地から下山

DSC_362521▲ CFF Vişeu de Susで働く仲の良い(きこり)さんご夫婦。斧も背負ってはおられますが木を切るのは今はチェーンソーです。殆どのさんたちは、毎週月曜日から金曜日まで山に上がって働かれますが、私たちのような観光客のためにこちらで住まわれているご家族もおられます。奥さんは我々の食事の支度もされていました。
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2015年 西方見聞録 ルーマニア鉄路の旅 Part13  CFF Vişeu de Sus(ヴァッサー渓谷森林鉄道) その3 奥地へ(後編)

DSC_3214_100▲ 13:48 撮影地⑬ 素掘りのトンネルから煙を噴き上げながら出てくるBAVARIA号機。欧米鉄ちゃんが大好きなシーンです。暗黒の中からの解放感を彷彿させるシーンに何か通じるものがあるのでしょうね。この路線の中間地点には3つのトンネルが連続しています。待っていましたとダッシュされますが、その前に我々は場所を確保しました。
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2015年 西方見聞録 ルーマニア鉄路の旅 Part12  CFF Vişeu de Sus(ヴァッサー渓谷森林鉄道) その2 奥地へ(前編)

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▲ ヴァッサー渓谷森林鉄道、冬季のハイライトの1つ、小さいながらも凍りついた滝を見ながら進むBAVARIA号牽引のチャーター列車。今日は晴天・無風のSL撮影には絶好の天候となりました。噴き出された白煙は綺麗な白帯として残り、SLが走行した軌跡を空に描いてくれます。
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2015年 西方見聞録 ルーマニア鉄路の旅 Part11  CFF Vişeu de Sus(ヴァッサー渓谷森林鉄道) その1 到着

01_Map2パンフ01_100【 CFF Vişeu de Sus(ヴァッサー渓谷森林鉄道) 】
ウクライナとの国境に近いルーマニアのマラムレシュ地方に今尚残るヨーロッパ最後の現役森林鉄道です。軌間は760㎜のボスニアゲージの軽便鉄道で1935年に開業、伐採された木々を運搬してきました。現在では約60キロ余りに縮小されましたが、ヴァッセル渓谷はマラムレシュの自然公園として、2007年からはヨーロッパ諸国による保護の対象となり支援を受けて観光用として蒸気機関車も復活させて走っています。
公式HPはこちらです。 

今回はドイツの海外鉄ちゃんツアーのTANAGO社の企画に参加しての撮影ツアーです。アフリカのエリトリア、中国東北のツアーに次いで3回目のツアー参加となりました。現地集合で欧州各国から、また日本からもO氏ご夫妻、KKさん、SKさんと私の5名が参加です。ツアー費用は1,205€(SLチャーター、7泊8日の宿泊ホテル、食事込みの約167,000円)です。ちなみに国際線航空券(伊丹⇒ブカレスト、ブダベスト⇒伊丹)はこの時期とあって118,270円(燃油サーチャージ込)の格安でした。

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2015年 西方見聞録 ルーマニア鉄路の旅 Part10 ブカレストから ビシェウ・デ・ジョス(Viseu de Jos)へ IR1642からRE4135への乗継

【 動き始めた列車から飛び降りる 】
ブカレスト北駅
から心地良く揺られての熟睡でした。5時過ぎにもう直ぐに乗継駅のBeclean pe Somesに着くだろうと起き上がり荷物をまとめて降りる支度です。列車乗務員の女性も預けた切符を持ってやってきました。まだ到着までは十分な時間があります。昨夜から見ているTV映画の続きを見ていましたら、暗闇の中で停車しました。窓から見ますが駅のホームらしきものが見えませんので単なる運転停車かなと思って部屋でゆっくりとしていましたら、突然ドアが開いて「あなた降りないの!もう発車するよ。」と、大きな声で申されます。えっ!着いているの?!状態です。

慌てて荷物を持って降車ドアへと向かいますが、列車は既に動き出しています。下を見るとホームは無く、凸凹としたコンクリート板が並べられているだけで降りるには結構な高さがあります。問題は履いては重い耐寒用(-30℃対応)のソレル製の靴です。ガッチリと作られていますので普通の運動靴のような機動性がありません。おまけに背中にはカメラ3台を入れた重いリックを背負って自由が効きません。それでもスピードも出ていないので大丈夫だろうと覚悟を決めて、エイヤーと飛びましたが着地は上手くいかず一回転してしまいました。重いキャリアーケースは私が転げ落ちたのを確かめて、乗務員がドアから落としてくれました。

こんなわけで朝からしくじりました。幸いケガは膝を少し擦りむいた程度の軽傷で済みましたが、もう少し遅ければ、列車のスピードが出ていたら、降りるのは無理だったでしょうね。

DSCN860006DSCN860207▲ 5:50 着いたBeclean pe Somes です。飛び降りたホームは右側の3番線で、ご覧の通りームと呼べる高さがありません。よく軽傷程度で降りられたものでした。’
夜行列車が止まる乗換駅なので普通の高さがあるホームだと思いこんでいました。まさか無いに等しいホームとは・・、大失敗の災難の朝でした。
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2015年 西方見聞録 ルーマニア鉄路の旅 Part4 ブカレストその3 ブカレスト駅の朝

現地からの投稿をするつもりでしたがパソコンのキーボードが不調となって、Part3以降は出来ずじまいとなってしまいました。現在、22日間のルーマニアとハンガリーのブタベストの鉄路の旅を終えて無事に帰国しましたが、撮った写真は、27,000枚(270GB)にもなっています。36枚撮りフイルムなら750本と過去最高の途方もない本数です。まずはバックアップと整理に追われる事となりました。ゆっくりになりますが旅の続編を再開させていただきます。よろしくお願い申し上げます。

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▲ 7:40 宿泊したHotel Sir Gara de Nord前から見た朝のブカレスト北駅Bucharest North railway station )。1872年の開業で国内各地、また欧州各国への国際列車の発着駅となっています。現在の気温はマイナス1.8℃と日本と比べてもそれほど寒くはなく、青空が広がっています。日中は暖かくなりそうです。

今日は一日、ブカレストのトラムとメトロの乗り鉄、撮り鉄を楽しんだ後、「ヨーロッパ最後の軽便森林鉄道」と、地球の歩き方にも紹介されていますヴァセル渓谷森林鉄道(Vaser Valley Railway)へ向けての夜行列車に乗車します。
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2015年 西方見聞録 ルーマニア鉄路の旅 Part3 ブカレストその2

毎日朝から夜まで動き回っていますので中々投稿が出来ず進みません。昨日も中朝国境に続きセルビア国境に近い枝線を乗り鉄後、Oravita駅に列車から降りた途端に待ち構えていたポリスに職務質問されてポリボックスまで連行されました。取り調べはニコニコ笑顔で終始続けられて直ぐに解放されましたが、普段は滅多に来ない東洋人は目立ったようで、この時節がらですので仕方ありません。滞在2週間を過ぎてルーマニア鉄道の切符の購入や乗車にもようやく慣れてきました。毎日何回もあちこちでは一緒に記念写真を撮らせて欲しいと土地っ子やコマネチさん達に囲まれての旅になっております。

DSCN829601▲ 18:06 ブカレスト駅で発車を待つフランスからの中古DC4連。コマネチさんとは違って武骨な重厚感があります。ルーマニア鉄道ローカルDC列車の主役です。
切符も無事購入、ホテルもチェックインを済ませて夜になった駅構内での撮り鉄です。

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2015年 西方見聞録 ルーマニア鉄路の旅 Part2 ブカレストその1


DSCN8219_101▲ 頭端式ホーム8面14線の大きなブカレスト北駅で発車待ちのDC連接車。始めてみるルーマニア国鉄(CRF)の車両です。明日の夜行列車でここから北にある森林鉄道に向けて出発します。どんな列車が発着しているのか楽しみです。

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2015年 西方見聞録 ルーマニア鉄路の旅 Part1 旅立ち

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昨年9月にO氏よりルーマニアナロー森林鉄道の蒸気機関車撮影の企画があるが参加しないかとのお誘いをいただきました。昨年春はボスニア・ヘルツェゴビナの蒸気機関車を追いかけました。折角のお誘いです。ネットで調べてみますとルーマニア鉄道にはフランスからの博物館行き同然の古いDC、また各都市では古いトラムも走っています。蒸気機関車以外でも面白そうな物がたくさんあります。元気なうちに行ってみるかなと、ご同行させていただく事にしました。
いつものようにツアー前後は一人旅でルーマニアハンガリー鉄道の乗り鉄旅を満屈する事にしました。現地の言葉はルーマニア語で全く分かりません。加えて列車の切符はネット予約不可で現地に着いてからのぶっつけ本番です。昨年、バルカン諸国を回ったのと状況は同様ですが、何とかなるだろうと大体の予定を決めてホテルだけは駅前に予約しました。

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