2016年 西方見聞録 Part25 スイス(チューリッヒ)からウクライナ(リヴィウ)への搭乗記

第11日目 9月28日

今回の旅ではフィンランド⇒スイス⇒オーストリア⇒ドイツと4ケ国を訪問してきましたが次は5番目の国、ウクライナです。

【 ウクライナ 】
長い間ソビエト連邦の国でしたが1991年ソ連崩壊に伴い独立しました。1986年4月26日に発生したチェルノブイリ原発事故で有名になっている国ですが今回は反対側の南寄りのルーマニア国境に近い地方を訪ねます。
全体の国土は日本の約1.6倍ですが人口は約4,520万人、ウクライナ人が人口の約78%を占めてロシア人は約17%、在留邦人は193名(2015年10月1日)とわずかな現状です。
独占する国営のウクライナ国鉄は、ロシアと同じ1,524㎜ゲージ路線が23,350㌔(電化率約39%)、1,435㎜ゲージ路線が201㌔(全線電化)と、そこそこはあります。しかし、欧州各国の鉄道とはゲージ幅が違っていますので直通する国際列車はなく、同じゲージのキエフ・モスクワ間の1日1本だけしかありません。運行されている列車はソ連時代の年代物ばかりのようで高速化もされてもいません。どんな古い車両と会えるのかも楽しみでした。私にとっては世界で24番目の訪問国です。
▲ チューリッヒからウクライナリヴィウまで直行するフライトはありません。オーストリアウイーンでトランジットして向かいましたが、丸1日を要しました。

チューリッヒZRH7:40(OS568)⇒9:30ウイーンVIE13:00(OS381)⇒15:15リヴィウLWD
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2016年 西方見聞録 Part17 チューリッヒからゴッタルド峠へ

また長い旅に出ておりまして、長らく投稿を中断しておりました。申し訳ございません。もう1週間もすれば新年を迎える時節となって訪問時期とは3ケ月も過ぎてしまっていますが、「2016年 西方見聞録」の投稿を再開させていただきます。よろしくお願い申し上げます。

第5日目 9月22日

2日間にわたってチューリッヒのトラムに乗りましたのでどんな街並みを走っているのかだいたい分かるようになりました。今日はまだ乗っていない路線ともう一度乗ってみたい路線に乗車してから本隊と合流するスイス鉄道の名所、ゴッタルド峠へと向かうことにしました。

ホテルで荷造りを済ませてからキャリアーを有料ロッカーに預けて中央駅に向かいリマト川沿いを撮りながら歩いて3系統が走るハイム通りと来ました。
▲ 10:43 他の通りとは違って車が多く歩道側からは撮れません。道路中央にある電停”Neumarkt”からの撮影です。後方の古い建造物を入れてみました。
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2016年 西方見聞録 Part16 チューリッヒのS18バーンに乗る、撮る、トラム博物館

dsc_9037052第4日目 9月21日 その5

15:56 S18バーンの始発駅、”Bahnhof Stadelhofen“に到着しました。昨日夕刻は、違った車体色のトラムをみて驚きました。調べてみて近郊電車がトラムが走る市内線に乗り入れしていると知って、これは珍しい事とまた驚きました。
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2016年 西方見聞録 Part15 チューリッヒのトラムに乗る、撮る⑥ 観光ルートを撮る

dsc_9787053014第4日目 9月21日 その4

12:50 撮影地 ”Stauffacher” Google座標; 47.372706, 8.529180
”Bellevue”からは4系統に乗ってロケハンしながら乗り鉄で終点へ、折り返して気に入った”Stauffacher”で下車しました。お目当ては聖ヤコブ教会St.Jakobs Kirche, Züri, Schwiiです。順光でバッチリと撮れました。
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2016年 西方見聞録 Part14 チューリッヒのトラムに乗る、撮る⑥ ケーブルカー リジブリック (Seilbahn Rigiblick)

第4日目 9月21日 その3

チューリッヒにはもう1本、普通とは違ったトラムが走る路線「点線表示」の23系統がある事に気づきました。S18バーンを後からにして向かうことにしましたが、乗換えが必要です。まずはレ ーマーホーフ(Römerhof)から8番に乗って、Kunsyhausへと向かいます。前調べなしの訪問です。どんな鉄路になっているのか楽しみでした。

dsc_9709633_100 続きを読む

2016年 西方見聞録 Part12 チューリッヒのトラムに乗る、撮る④ ポリバーン(ケーブル)

第4日目 9月21日 その1

今日は昨日電停で見たトラム路線図でなぜか点線表示となっている2425系統のトラム2路線を最初に訪ねます。チュ-リッヒ中央駅近くから出ているのは名前がポリバーン(Polybahn)で昨夜ネット検索で調べたところチューリッヒ市交通局が運営していますが、何とケーブルカーでした。
※ Part12ではトラムの形式と車両番号は同じになりますので省略します。
dsc_9616540085【 ポリバーン(Polybahn 】
チューリッヒベルク鉄道によって1889年に開業なりましたが、赤字が続き銀行グループUBS AGが引き継ぎました。但し運営はチューリッヒ市交通局が代行してトラム路線の1つとなっています。
路線長はホクスチューレン(Central Polybahn)~国立チューリッヒ工科大学のテラスまで176m、高低差41m、955㎜ゲージ、定員50人、最高速度2.5m/s、所要時間100秒です。運行時間は、6:15~19:15(日祝運休)、運行間隔2分30秒で年間200万人もの利用客があるそうです。
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2016年 西方見聞録 Part9 チューリッヒのトラムに乗る、撮る②

11%e3%81%a812%e7%b3%bb%e7%b5%b1%e5%9b%b3dsc_9301226032_100第3日目 9月20日 その2

14:05 国鉄との接続駅の”Bahnhof Stettbach”からはそのまま12系統に乗車してチューリッヒ空港へと向かいます。

空港までの所要時間はロケハンしながらの31分間の予定です。

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2016年 西方見聞録 Part8 チューリッヒのトラムに乗る、撮る①

dsc_9200125002▲ 11:36 撮影地 Sihlpost/HB Google座標; 47.376240, 8.534239

第3日目 9月20日 その2

荷物はホテルのロッカーに置いたので楽になりました。コンデジを含めてカメラ3台を持って街に出ました。
まずはホテルから中央駅よりに最も近いSihlpost/HBでの撮影です。3,4,13,13,17系統のトラムと、31,33,34,N2のバスも停まりますのでホーム幅が広く、長い電停です。停車しています3系統の3057号車、14系統とも超低床式5連節車のBe 5/6形(愛称;コブラ)です。

【 超低床式トラム Be 5/6形 】
チューリッヒ交通局ではバリアフリーのため低床車購入を1990年代に決定しましたが、1000㎜ゲージでは選択できる既存の低床車のバリエーションが少なく、既存インフラにも適合できず独自のオリジナル車の開発となりました。1996年よりボンバルディア・トランスポーテーションとアルストムによって開発が進み、2001年から製造・導入されました。
車両長36,000㎜、幅2,400㎜、高さ3,600㎜、出力125kw×5、最高速度70km/h、重量39.2㌧、座席数96人、定員238人、左右独立車輪を使用しています。現在までに88編成が投入されてチューリッヒトラムの主力車両となっています。
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