旧・福知山線廃線跡、今秋に通行解禁

2016年4月21日(木)朝日新聞・阪神版から引用しました。

JR西日本の私有地で立ち入り禁止、通行・歩行禁止にも関わらず、旧福知山線廃線跡はハイキングコースとして絶大な人気があります。武田尾駅側の一部は宝塚市の正式なコースですが、生瀬駅側の西宮市のコースは、コースとして認められていません。しかし、真っ暗な7つものトンネルを懐中電灯片手に歩いたり、足元に濁流渦巻く鉄橋を渡る恐怖感は、枕木むき出し歩道の珍しさと共に人気です。また、新緑や紅葉のシーズンは、武庫川の荒々しい渓谷美をも鑑賞できて大変混雑します。

あまりの人気に、、JR西も西宮市も禁止や注意の立て看板では制止が及ばなくなったか、遂に正式に一般開放することになりました。それには安全対策工事が必要となり、この5月16日から完全閉鎖し、10月に再開されるそうです。どんな工事が施されるかも気になるところです。危険個所の整備ならいいのですが、トンネルは、レンガ積みの天井や側壁はそのまま残し、内部に照明をつけたりしないで欲しいし、枕木もそのままにして欲しい。わずかに残る赤錆た見張り台などは放置しないでしょうが、きちんと保存して欲しいものです。

一方、生瀬駅から生瀬側の進入路に行き着く道路の整備も望むところです。国道176号沿いの歩道は狭く、極端なところでは、人ひとりの対面通行ができません。そして廃線跡への進入口近くでは信号機も無くて176号線を横断せねばなりません。入り口も判りづらい所です。この辺の整備も是非考えて欲しく思います。

DRFCの諸氏も訪れたいと述べられていましたが、それならゴールデンウィーク中迄が最後の期間ですし、逃せば秋まで待たねばなりません。また、撮影地今昔-旧福知山線廃線跡シリーズの記事がgoogle検索でtopに配置され、デジタル青信号と共に人気記事となっていることも特筆です。
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撮影地今昔-旧・福知山線・生瀬-道場間(6)

7.武田尾-道場間(2)
武田尾から廃線跡を辿り、大茂山トンネルの対岸×印のところで道が途絶えました。そこで道場側から回り込み、旧線の対岸を○の地点まで引き戻りました。×~○間、距離にして凡そ1kmほどは通過できずとなりました。尤も道場までのこの区間は、廃線の対岸で道路のあるところだけを通りましたので、廃線軌道敷き跡を歩いていません。
▼大茂山トンネル-道場間地図
601252それで、大茂山トンネルの道場方坑口と、野田尾トンネル武田尾方坑口は見れずじまいでした。せめて野田尾トンネルの道場方坑口をと探しましたが、草木が覆い茂り、なかなか容易に見つかりませんでしたが、石積み箇所をようやく見つけ、坑口も判りました。
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撮影地今昔-旧・福知山線・生瀬-道場間(1)

1.はじめに
健康第一、並びに足腰の弱りを先延ばしにするべく、歩くことに力をいれ始めて5年が経ちました。この間の歩行距離は稚内から鹿児島まで日本列島の背骨を通る距離に達したようですが、もう少し続けねばならないようです。

なんとなく歩くには、面白くないし長続きしませんので、カメラ片手に風景やら何やらを撮りながらです。山手幹線を尼崎から三宮までとか、国道2号線を梅新から下関(計画のみ、実際は西宮えびす迄)とかですが、都会の風景は兎角面白味がない。そこで近所の庄下川や神埼川を河口から源流まで遡上することにし、写真ブログに掲載を続けました。

次は武庫川です。2013年11月河口から西宮市生瀬まで10回くらいに分けて遡上しました。で行き止まりました。生瀬から先は道路が川から遠く離れ、通るとなれば福知山線廃線跡しかありません。その内に行こうが1年経ち、漸く2015年12月に通過、現在は三田市相野まで遡上しています。

2.福知山線廃線跡通過
1986年に廃止されて、現存する廃線跡を通過するなら、少量ですが半世紀前の画像と今昔対比です。これらの画像は、準特急さんが企画し発刊された、レイルNo.82『武庫川を巡る鉄道風景』に掲載されており、重複するものもありますがその他の画像をも含めて対比します。

『対比』、『今昔』ですが、廃線になってしまい線路そのものがありませんので、【昔】の列車走行風景と【今】に残る建造物などを6回に分けて紹介します。また第3回、武田尾近くで、筆者登場の現地からの映像報告もあります。

3..廃線跡・生瀬-武田尾間(1)
▼❶現・生瀬駅 ❷現在線の高架下から、その北側に旧線の橋台跡が見られ、その先国道176号線・西宝橋南詰め角を曲がると、❸すぐに、水路を跨ぐ橋。手前・整層切石積みが旧線、奥・コンクリート製が現在線 ❹城山トンネル、62.7m、1899年建設。封鎖されて通行できない。次の当田トンネルも封鎖されていて通行できない。
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