おじん2人ヨーロッパ軽便 その22-9

IL TRENINO VERDE サルディーニャ島緑の列車 サッサリ

翌朝オルメダで朝の列車を撮りそのままサッサリ目指す。アルゲーロ-サッサリ約25kmには11(休日は6)往復の列車が、ほぼ一時間毎程度に設定され、所要は約35分。距離は少し迂回になっても、国道291号だと半時間足らず。

サッサリはこの島でカリアーリに次ぐ二番目の大都市で、人口約12.5万人、地勢的に一部コルシカ語も使われているとか。標準軌間と950mm軽便とが同じ駅に共存し、一部三線式になっている線もある。


一コマ目は本屋に接した行き止まり式のナローのホームで、右側の線が1435、950mmの三線式。この駅にはナローだけでもアルゲーロ、ソルソ、ヌル ヴィへの3線が集中し着発する。後者ははるかテンピオを経て島の東北のパラウに達する長大な路線だが、日常運行はヌルヴィまで。

隣接してかなり大規模な車両基地があり、撮影を申し出ると気楽にOK。ここにも整備して稼動状態のブレダ製1Cタンク機が2両、おなじみ流線型「鯰」や新しいDC、客車も一体何時使うのかと思うぐらいどっさり。イタリア特有の落書きも盛んである。



駅前広場は盛大に掘り起こし中だが、驚いたことに路面電車のレールを敷設していたのである。軌間は950mm、同じ車両基地に引き込まれており、3コマ目 のバックに高い鉄製ポールが並んでいるのは、この架線柱なのであった。ただし何時開通するかは言葉が不自由で分からないまま。街中も部分的にレールが敷か れ、あるいは架線柱も建てられているが架線は張ってない。


車に戻って一旦ソルソを目指したが、道に迷い半時間ぐらいウロウロ。結局最初の道が正解で、小さいが小奇麗な町だった。さらにヌルヴィへ行ってみる。地図での127号線は細くぐにゃぐにゃで覚悟がいったが、走ってみるとバリバリで、さほど時間もかからず。

オシロを経由してサッサリに戻り、相棒のツアコンが日本でインターネット予約していたホテルへ。駅から離れているが、付近が碁盤の目状だったのですぐ見付かった。シャワーを浴び、洗濯後手ぶらでカメラだけ持ちヌルヴィ往復を目指した。

北京〜天津の高速鉄道試運転

北京駅からの続編です。
約50分遅れで、CRH2のD545列車は発車しました。しかし、いつもと違っての30〜50km/h程度の徐行走行です。オリンピックに向けて建築中の北京南駅周辺では、最徐行でした。


反対側の席でしたが、見るとCRH3、CRH2-300が4編成止まっていました。試運転が順調に開始されている事を確認できました。明日からの撮影を期待して、ようなく安心して天津まで眠れました。

天津駅は、北京南駅同様に急ピッチでの工事中でした。やはり最徐行での走行です。ここでも、CRH3と、CRH2-300が4編成止まっていました。天津臨時駅にも北京駅同様に最徐行が続き、回復運転なくさらに遅れての到着でした。改札口を出ると、タクシーの客引きが群がってきます。前の天津駅でも同様でしたが、メーターを倒さずの料金交渉が全てです。まともなタクシーは1台もいません。路線バスもありませんので、ここは諦めざるをえません。常宿のホテルまで、30元(480日本円)で、交渉成立しました。普通にメーターどおりだと20数元ですので、まあまあの料金で、ぼったくりでもありません。それよりも重いスーツケースは、持ってくれますので、助かります。チップ程度の課金と割り切りました。

中国の鉄道駅や空港では、こんな事は普通にある事です。日本のタクシーと比べて高額の料金でもありません。初めて行かれる方は、諦めて荷物を持ってくれる程度のサービス料金と思って下さい。ただ、市内から駅や空港までは、メーターを倒して、歓迎の乗車となります。長距離は、運転手の望むところです。時には、どこかの官庁同様に、お茶を買ってくれたり、たばこを勧めたりの大サービスを受ける事も珍しくありません。必ず、次の日はどこへ行くのかと聞いてきます。1日チャーターしても、200〜400元と、超格安にしてくれることもあります。チベット問題や、毒入り餃子事件で、悪印象が強くなっている中国ですが、1対1になった時の中国人は、むしろ親切で日本人には、忘れて去られた優しさすらあります。

私から言わせれば、関本ジュニアが体験した、中国鉄道の旅に巡り合った人々が、本当の大地の人々です。誇張された悪い部分だけの報道だけで判断せずに、もっともっと中国に行かれて、本当の事を自ら感じて欲しいと思っております。きっと、忘れていた事を感じさせてくれます。私は、そんな大地が大好きです。

話を戻して、8月1日開業が決まっている北京〜天津間の高速鉄道ですが、規制や監視の厳しい北京での撮影は諦めて、天津駅付近にしました。天津駅を発車すると、直ぐに高架軌道線が続いて、撮影は不可能です。そもそも、どこを走行しているのか地図さえありません。タクシーをチャータしようとしましたが、運転手もどこを走っているのか行った事がないとの返事です。
仕方ありません、取り合えず工事中の天津駅に向かい下車して、そこからは歩いて撮影ポイントを探しました。

駅全体を見渡せるマンションを見つけました。守衛に日本からわざわざ取材に来たと頼みましたが、屋上に上がるのは禁止している。公安に見つかったら私も罰せられると、了解がもらえません。無茶を承知で工事現場に入り、線路際での撮影を試みました。丁度、昼休みで監視員も不在です。CRHは、5分おきでの試運転がされていました。
決死の思いで撮影したのが下記の写真です。しかし、駅方面から公安がやってきて、撮影禁止を告げられました。やむなく、撮影を諦めましたが、貴重な数コマは撮れました。

情報では、シーメンス社製のCRH3と、はやて改造型のCRH2-300が合わせて10編成運用に着くそうです。ただ、CRH2-300は6編成が確認できていますので、5:5なのか6:4なのかは不明です。CRH2とCRH2-300との外観上の違いは、パンタの風切り板がついている事と、連結幌が密閉型に変更されている点、そして車両間に蛇行防止装置が新設置されているかです。

出力は、在来型4M4Tから6M2Tに増強されています。ドイツ型が良いのか、日本型が良いのか、試される場です。8月1日には、日本でも開通が報道されるでしょう。
直ぐにでも初乗車をしてみたい私ですが、業務多忙を極め、訪中できるのは、オリンピックが終わってから、早くても9月中旬になりそうです。誰か行かれた方は、ご一報を下さい。

新掲示板へようこそ!

こんにちは、drfc-ob.com管理人の小西です。
早いもので当ホームページも、解説より8年が経過しました。広いネットの世界でもこのホームページほど長期に渡って活動を続けているところは少ないと思われます。
さて目玉コンテンツである掲示板ですが、最近では貴重な写真や遠地への紀行文など、8年前の古い掲示板システムで扱うには勿体ないほどの内容が増えてまいりました。そのため、より内容を活かし表現の幅をより広げるべく、最新の掲示板システム(ブログ)へ移行することと致しました。新掲示板はこれまで要望の多かった機能を備え、柔軟性もより高くなっています。具体的には以下の通りです。

1.写真を任意の箇所に挿入できます。長文で写真の投稿枚数が多い場合でも、説明と写真との対応関係が追いやすくなりました。また、一投稿あたりの枚数制限はありません。


2.文字の書式を変更できます。強調したい箇所を太字にしたり色を付けたり下線を入れたりできます。
3.箇条書きやセンタリング、インデントも行えます。
4.投稿後でも、投稿者本人か管理権限のある人なら自由に編集や削除ができます。
5.検索機能に加え、タグ一覧、カテゴリ一覧などがあり、過去ログを探しやすくなりました。
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10.拡張性が高いです。投稿画像でギャラリーを作ったりできます。