保存蒸機とその現役時代(12)

デジ青[37564]「保存蒸機とその現役時代(5)」2013年7月20日投稿の北海道神居古潭保存の3台の蒸機のうち29638とD516は現役時代の写真なしとお断りしたが、クモハ73106東ウラさんから「持ってるでー」との連絡をいただいた。クモハ73106東ウラさんとは飯田線クモハ52、東北本線ED71の撮影以来、ヨーロッパ、台湾、中国、インドネシア、タイ等ご一緒させていただいた。以前発表した「いすみ鉄道」や最近発表の「会津鉄道八重の桜」もクモハ73106東ウラさんの車運転による撮影である。ここに改めて2台の保存機の現役時代の写真と保存機とは直接関係はないが、神居古潭の新旧写真を発表する。

2013.7.2 神居古潭 一番手前に配列されている29638↓

s-13.7.2神居古潭29638

名寄本線はこの時点で既にDC化されていたが、7月下旬から8月上旬にかけて海水浴臨時列車が運転されたことがある。その後保存機となった29638が客車列車を牽引してやってきた貴重なワンカットである。1969.7.27 上名寄 クモハ73106東ウラ氏撮影↓

s-69.7.27上名寄29638S氏

2013.7.2 神居古潭 一番奥に配列保存のD516↓

s-13.7.2神居古潭D516

 

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八月だ、もっと熱くなろう! 2013年 赤道直下のインドネシアSL撮影の旅 Part9 チェプー(Cepu)森林鉄道

第7日目 8月2日 その1 チェプー(Cepu)森林鉄道

06_日の出の歓迎▲ 6:16、朝日が差し込みだしたチェプーの森の中、早起き一家が総出で、笑顔いっぱいの歓迎で迎えてくださいました。近くの子供たちも一緒です。今日も朝から元気をいただいてからの撮影開始です。ありがとうございました。 

01_チェプー森林鉄道路線図▲ 今日の午前中は、かつてインドネシアに分布する貴重なチーク材を運んだチェプー森林鉄道を初めて訪れます。レール幅は1067㎜の狭軌です。どんな蒸気機関車に出会えるか楽しみです。上の地図は今日の軌跡です。いつものようにO氏からご提供いただいたGPS地図を原本に作成しました。ご紹介させていただきます写真と合わせてご覧ください。
黄色の線が今回乗車しましたチェプー森林鉄道の路線図です。緑色の線は廃線になったようで、今回乗車できませんでしたが、Google地図で辿ってみました。機関区からの標高差は乗車できた終点までで約80m、路線距離は約15キロだろうと思われます。丸印の番号は降りて撮影したポイントです。

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「しまかぜ」乗車報告

9月1日のDRFC現役・OB合同伊勢半日ツアーに参加させていただきました。

女房には日曜日は出かけるので昼飯はいらないよとだけ言っていて出かけたのですが、帰ってから「しまかぜ」で伊勢に行って来たと言うと、「“しまかぜ”って最近できた豪華な特急なんじゃないの?じゃあ私も行きたかった。」と鉄女とは全く無縁の女房も知っていたようで、知名度が高いことが伺えました。IMG_5279-1

各車両にはアテンダントさんが乗車しており、お出迎えを受けて乗り込むと、車内は落ち着いたクリーム色に、革張りの黄色いシートが3列並んで、まだ皮のにおいがぷんぷんしています。座席はもちろん電動リクライニングで腰の部分をマッサージしてくれるエアークッション機能までついていて、われわれの乗った5号車はこの3列シートが10列並び、1両の定員はわずか30人と贅沢なものです。通路扉上の液晶テレビでは沿線案内などの他に時折前面の走行カメラの映像が写され、前方の展望が楽しめます。大阪方3両目はグループ車両で、サロン席と個室があります。サロン席はヨーロッパのコンパートメント車両と同じような感じで、3人がけのシートはベンチ型で革張りではありませんが、個室は別料金取るだけあって洋風個室はソファータイプでゆったりとしているようです。

配布された乗車記念証(表)

配布された乗車記念証(表)

難波を発車してしばらくして隣のカフェ車両を覗きましたが、すでに1,2階とも満席で通路にも待つ人が並んでいたのであきらめて車内販売で我慢することにしました。車内販売は品揃えが多く、ビールなど次々と買い求める人があり(われわれのメンバーが主かもしれませんが)売り上げも多そうです。私もビールとつまみを頼みましたが、「伊勢の地ビールもありますよ。おいしいですよ」という商売上手な売り子さんに釣られてつい高いほうの地ビールなんぞを頼んでしまいました。

宇治山田駅に到着 (総本家様より提供いただきました)

宇治山田駅に到着
(総本家様より提供いただきました)

難波から宇治山田までは1時間40分、乗り心地も良く、この1時間40分の乗車時間が本当に短く感じられました。

宇治山田駅での記念撮影(総本家様より提供いただきました。)

宇治山田駅での記念撮影(総本家様より提供いただきました。)

当日帰宅して「しまかぜ」の空席状況見ると、1ヶ月先までほぼ満席、発売と同時に売り切れているようです。この人気の中、OB,現役約40名分の席を確保することに大変なご苦労されたことと思います。後になってしまいましたが、お世話いただいた方々に改めて御礼申し上げます。

創会55周年記念行事、大盛況で終わる

近鉄うじ

↑近鉄宇治山田駅にて(現役生が撮影) 大阪難波行き“しまかぜ”

9月1日(日)の伊勢ツアーへ参加の皆様、大変お疲れ様でした。しまかぜ乗車、OB・現役生との交流、オプションツアーと盛り沢山の内容でしたがいかがでしたか。
しかし、当日は大いに盛り上がりましたね。鉄道を同じく好むもの同士の集まり、いやぁ、やっぱり良いものです。改めてDRFCへの入会が誇りだと思いました。乙訓の老人様が昨年、(懇談の機会をもったときに)「同志社大学鉄道同好会は鉄道趣味界のNo.1」と言われたの覚えています。もちろん私自身入会前からそれは思っていたのですが、今回の企画を通じて再確認できました。今後も交流の機会を作っていきたいですね。当日の皆さんの笑顔、今でも印象に残っています。
なお、今回の企画立案・実行に至る苦労話は今年の青信号70号に記載予定です。発刊の際はぜひご一読ください。また、今回は大仏鉄道研究会様からの寄稿も掲載予定です。質・量どちらも充実した青信号70号、よろしくお願いします。

さて、6月2日(日)の方へお申込みをされていて今回お越しになれなかった方々に申し訳ない気持ちで一杯です。ぜひ、今後の現役企画を楽しみにお待ちください。5年後には60周年記念行事が待っています。また、“しまかぜ”乗りにいきましょうか。その頃には京都駅から乗車できるかもしれません。
さいごに、本企画立案から多大なるご尽力を頂いた総本家青信号特派員様はじめ、OB会幹部の皆様に現役生を代表して改めて感謝申し上げます。

55周年記念ロゴマーク(現役生作成)

55周年記念ロゴマーク(現役生作成)

 

「八重の桜」号

NHK大河ドラマ「八重の桜」も新政府軍の猛攻撃により会津が降伏し、舞台は京都に移った。これからは同志社人としては目が離せないが、どういうストーリーになるのか楽しみでもあり、心配でもある。

ところで、昨年福島県内を車でまわった時に会津鉄道の車両を少しだけ撮ってみた。あとでその写真をよく見ると「八重の桜」のPRが車体にあった。大河ドラマで放映されるのを機会に地元に震災で減った観光客を呼び込もうとの試みである。また、東武鉄道に乗り入れの「AIZUマウントエクスプレス」の車両にも同じようなPRがあったので今夏再度撮影したものを含め「八重の桜」号を発表する。

2012.7.21 会津鉄道芦ノ牧温泉17:00 快速「AIZUマウントエクスプレス」鬼怒川温泉発会津若松行きAT601+AT651↓

s-12.7.21芦ノ牧温泉AT601+AT651

2012.7.21 17:40 会津鉄道会津長野~養鱒公園 会津田島発会津若松行きAT551+AT501↓

s-12.7.21 会津長野AT551+AT501←
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柏崎に保存されていた「D51-1」

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柏崎駅前公園に保存されていたサハリンの「D51-1」

準特急氏が「保存蒸機とその現役時代」のタイトルで、保存機の現状と過去の活躍を紹介されておられるが、両方を撮影されているは50歳代後半から70歳代前半くらいの方ではないだろうか。
保存機の現役時代の雄姿は、準特急氏や特派員氏のように余程熱心に撮影していないと無理で、正にクローバー会ならではの内容である。
柏崎で保存されていた「D51-1」を紹介する。昭和24年2月日本車輌で新製され、ソビエト連邦国鉄樺太線用として輸出された機関車(D51-1~D51-30の30両輸出された)で、昭和43年頃までユジノサハリンスク(豊原)~ポストーチヌイ(元泊)間で使用されていたようである。

柏崎市出身で北海道交通の社長、北海道日ソ友好文化会館理事長をされていた柴野安三郎氏が柏崎市市制施行50周年を記念してロシアから買い戻し、柏崎市に寄贈された。
平成2年9月2日ホルムスク(豊原)港をロシアのカーフェリーで出発して、小樽港で日本の貨物船に積み替え、同月12日柏崎港に到着した。陸揚げ後整備が行われ、11月4日に保存場所の駅前公園芝生広場に運ばれ、18日に柴野夫妻、柏崎市長等関係者により除幕式が執り行われた。

ところが、車体断熱にアスベストが使用されていることが判明。車体の老朽化により飛散の恐れがあり、修復には多額の費用がかかるということで、平成23年6月25日に「お別れ会」を開催してあっさり解体されてしまった。
市の幹部に、機関車の歴史的価値、此の地に保存されている意義が理解できる人がいなかった悲劇であろう。尚、柴野安三郎氏は平成7年1月に永眠されている。

撮影は平成5年9月5日で、「ぶんしゅう旅日記」で時折お名前が登場する丸谷洋一氏にバスを含めてご案内いただいた。

サハリンのD51は、廃止された富内線振内駅跡の「振内鉄道記念館」にD51-23、標津線西春別跡の「別海町鉄道記念館」にD51-27が保存されている。
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京成モハ2000型

高校生だった頃、TMSに13mmゲージというのができて、これからの国鉄型はこれがスケールと書いてありました。なるほど鉄道模型社のEF58は、前から見ると“出っ歯”でブサイクそのもの。これにしよう!と決めましたが車軸をどうしたら13mmにできるのかわかりません。いろいろ考えたあげく、車軸を中央部で3.5mm短くして、内径が車軸と同じサイズのパイプを13mmに切断して差し込むことにしました。
実験は成功しましたが、量産が面倒くさくて計画は中止しました。

これを思い出させた京成モハ2000でした。
京成クハ2000_0001_NEW京成クハ2000(文)_NEW

八月だ、もっと熱くなろう! 2013年 赤道直下のインドネシアSL撮影の旅 Part 8 スラギからチェプー(Cepu)へ

第6日目 8月1日 スラギ製糖工場からチェプー
① ホテル(チャーター車)→スラギ製糖工場→セマラン国鉄駅
② セマラン17:05(170列車)→21:15チェプー01_地図_スラギ→チェプー1スラギ製糖工場撮影後は、チャーター車にのって、チェプー(Cepu)へと向かいます。
移動距離は約260キロ。順調にいけば約7時間程度の所要時間だろうと思われます。
今回の当初プランではラック式鉄道で有名な「Ambarawa」へ向かう予定で進めていましたが、7月半ばになって「Ambarawa」は、チャーターしてもフォトランを認めなくなった。」との情報が、飛び込んできました。
リーダーのO氏が現地ガイドのアリフさんに確認を取られますと、「フォトランはできるが、Ambarawa保存鉄道は国営で、公務員の勤務時間は9時から16時である。よってチャーターはこの時間内に限られる。」と、調査返答がありました。
昨年は14時過ぎから乗り鉄旅を、そして夕焼けを狙って18時過ぎまでチャーターしました。16時までのチャーターとなると肝心な夕焼けでの撮影ができません。リベンジしたかった”ギラリ”も見られません。貴重なラック式鉄道ですので乗り鉄でも楽しめますが、期待感は半減以下になります。参加者皆さんの意見を聞かれてから代替案として浮上してきたチェプー(Cepu)森林鉄道に変更することに決まりました。チェプーには、かつて優良高級材のチーク材を運搬していた森林鉄道があったそうです。現在は伐採禁止となって廃線になっていましたが、この度観光用として復活したそうです。森林鉄道大好きな私としては大歓迎です。
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リバイバル 急行ちどり 

毎度 新聞切り抜きで失礼します。芸備線広島・三次間に今週と来週の計4回走ります。「ちどり」あるいは「夜行ちどり」と言えば 木次線のスイッチバックを越えてゆく陰陽連絡のイメージが強く、三次止まりでは道半ばで もの足りませんが、結構な人気だったようです。車両は山口線用のキハ484と481004を国鉄色に塗り直し ヘッドマークを付けてキハ58時代を演出したようです。昨今のゴテゴテしたラッピング車に比べると 国鉄急行色の方が格段に上品に見えるのは私だけでしょうか。

平成25年9月1日 中国新聞朝刊

平成25年9月1日 中国新聞朝刊