都電も定点対比してみる 8 ~路面電車あれこれ噺 (29)

早稲田 夏休みの学生街

都電時代の対比、つぎは「早稲田」。いまも走る都電荒川線の終点ですが、当時は近くに早稲田車庫があって、系統が発着する都電の要衝地点でした。いまは終端ターミナルですが、当時は江戸川橋方面にも路線がスルーしていました(昭和43年8月撮影)。「早稲田」定点対比① 「早稲田」電停前。両側には古びた仕舞屋が軒を連ねていた。この15系統(高田馬場~茅場町)が翌9月になくなると聞き、都電(6)で紹介の高田馬場に続いてやってきた。ビリヤード、麻雀と学生街らしい店舗も見られるが、夏休みとあって、静かな東京の下町の風情が漂っていた。▲▲現在の「早稲田」は、終端式の行き止まりとなって、日中でも多くの乗降がある。両側の街並みは再開発の波に飲み込まれ、広い新目白通りとなり、全く対比ができない。都電は江戸川橋方面はなくなったが、早稲田を始終発とする32系統は専用軌道が多いことから、奇跡的に生き残って、別の27系統と合体して、現在でも見られる荒川線(三ノ輪橋~早稲田)となる。

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2025年夏、マレー半島縦断をめざして(その7)最終回

7月28日
最終日となりました。7月28日に旅行日程が入るように合わせにかかったところもあります。タイ国鉄では、年6回蒸気機関車牽引列車の特別運行を行っており、7月28日は、ワチラロンコーン国王陛下生誕日となっています。タイ政府観光庁によりますと、7月28日以外には、3月26日がタイ鉄道記念日、6月3日がスティダー王妃生誕日、8月12日がシリキッド王太后生誕日、10月23日がチュラロンコーン大王記念日、12月5日がプミポン前国王生誕日で蒸気機関車記念運行を行っています。時間は、いずれも下りは、観光901列車バンコクホワランポーン8時10分発、アユタヤ10時20分着、上りは、観光902列車アユタヤ16時40分発、バンコクホワランポーン18時50分着となります。

▲先頭は824号機 バンコクホワランポーン駅

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広電 駅前大橋線開通から1週間

8月6日 被爆80年の節目に合わせて開業した新線は好評のうちに1週間が過ぎました。いつものように中国新聞記事をご紹介し、デジ青に残すことで時代の記録とさせて頂きます。

令和7年8月9日 中国新聞朝刊

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駅名喫茶店(第147回:鍛冶屋線の駅名)

DRFCのLINEグループではフェリーの話題で盛り上がっています。鉄道好きは乗り物好きなのだと思いますね。会内でDFFCやDBFCが発足できるかもしれません。

実は以前より御船印を取得できる最寄り駅名をまとめているのですが、数が多くてなかなか進んでおりません。いつかは投稿したいと思っています、

今回は、総本家さんの写真シリーズ2回目で鍛冶屋線の駅名です。たまたまですが、本日、8月10日は鍛冶屋線開業の日であるとのこと。野村(現 西脇市)~西脇間の利用者は廃止基準値より多かったと聞きます。そんな鍛冶屋線を思い出す一つのきっかけに本稿がなれば幸いです。 続きを読む

大手私鉄最後の釣り掛け車名鉄6750系

今年、令和7年7月26日、名鉄瀬戸線喜多山駅下りホームが高架化した。令和8年度には上り線も高架化するとのことである。これで喜多山検車区の跡も消え去り、瀬戸線に吊り掛け車が走っていた時代を振り返る残影がまた無くなったといえるが、瀬戸線から吊り掛け車6750系が引退してもう14年が経つ。喜多山駅高架化にかこつけての展開は少々強引ではあるが、大手私鉄最後の吊り掛け車名鉄6750系について少し振り返ってみたい。

▲喜多山検車区 2004年10月1日

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駅名喫茶店(第146回:可部線の駅名)

総本家青信号特派員様のお写真の中から今回は三段峡駅の駅名標をご紹介します。かっこいい終着駅だと思うのですが、皆様はいかがでしょうか。

可部~三段峡の旧線の廃止は21世紀に入ってからのことで、私からすればつい昨日のように思います。

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 都電も定点対比してみる 7 ~路面電車あれこれ噺 (28)

海抜ゼロメートルの都電

いま路面電車の話題と言えば、広電駅前大橋線の開業一択でしょうが、相変わらず暑苦しい古典ネタでお伺いします。都電の対比も、昨年以来ですが、最近、東上した際に、50年ぶりの再訪地も含めて紹介します。

“海面より低いところを電車が走る”、東京や大阪で地下水汲み上げなどで地盤沈下して、海面より低い土地が社会問題化していました。潮位が高くなって、路面電車が一面の水の中を走る写真に衝撃を受けました。その代表が、亀戸駅前から南へ分岐し、葛西橋、日本橋方面に向かう都電砂町線でした。大正10年、城東電気軌道(城東電車)によって開業、市営、都営となりました。まもなく廃止されると聞き、クローバー会メンバーと小海線へC56を撮りに行く時に、藤本さんと一緒に一緒に行きました。江東区ゼロメートル地帯を行く。66‰の急勾配で太鼓橋になった堅川橋を渡る。この付近では、橋だけが海面より高く、あとはすべて海面以下の土地(都電時代、昭和47年8月)。

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夏休み 日本縦断の旅 (0日目② 最北端の町を歩く)

この日宿泊するのは、駅から徒歩5分の所にあるユースホステル。部屋の窓からは、稚内港がよく見えました。荷物を置き、身軽になった後は周辺を観光します。まずは北防波堤ドームを見学。雑誌やYouTubeで何度も見ましたが、間近で見るとその迫力には驚かされます。

北防波堤ドーム
かつては、この下に稚内桟橋駅があり、高波から列車を守るために建造された

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駅名喫茶店(第145回:新幹線駅の隣の駅名いえますか(山陽新幹線編))

新幹線の京都駅で下車して、他線に乗り換えるとする。近鉄に乗り換えて普通列車で次の駅は東寺、嵯峨野線に乗り換えて普通列車で臨駅は梅小路京都西といったように、新幹線駅の隣の駅名を即座にいえるだろうか。今回は山陽新幹線を取り上げてみることにした。【追加修正済】 続きを読む

2025年夏、マレー半島縦断をめざして(その6)

7月27日後半
27日の午前中はサムセン駅での撮影です。かつてはバンコク行きは、ホワランポーン行きでしたので優等列車もほぼ全てサムセンで撮ることが出来たのですが、今は優等列車は、クルンテープアピワット中央駅発着となり、しかもこの高架駅は、列車が発車する直前に改札する方式なので、撮影は、乗る列車しかもホーム側でしか出来ず甚だ窮屈です。その点、ホワランポーン駅は、切符を持つ人持たない人関わらず自由に出入りでき、撮影もし放題でしたのでその落差は大きく、マレーシア方面へ向かう南線、チェンマイへ向かう北線などそれぞれどの辺りで撮るのか、優等列車撮影は工夫が必要です。

▲バンコクホワランポーン駅の構内

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2025年夏、マレー半島縦断をめざして(その5)

7月27日前半
空が明るくなってきて目が覚めました。寝台車のベッドで朝を迎えるのは、懐かしくも得難い時間だと再認識させられました。平原のような田舎の景色を走っているので到着までにはまだまだ時間がありそうです。

▲朝の2等寝台

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2025年夏、マレー半島縦断をめざして(その4)

7月26日後半

バスの発車時刻は結局わかりませんでしたが、もうこれしかありません。エアアジアAK822便で即決です。しかし14時半になっても飛行機は動きません。それどころか整備員が乗り込んできてゴソゴソしだす始末です。今日はとことんついてないなあ、と思いましたが、30分ほど遅れて何とか離陸しました。プーケットには20分ほど遅れての到着でした。外国語の案内は、英語以外には中国語とキリル文字でした。プーケット島は、東南アジア有数のリゾート地で、かつては日本からも直行便があり、多くの日本人が訪れていましたが、今や日本人は減って中国人やロシア人が増えているのでしょう。

とにもかくにも私には、リゾート地としてのプーケットは一切関係なく、スラターニーへ行くバスを探さねばなりません。しかしタクシーの運転手は、「空港からスラターニーへ行くバスはない。タクシーならバス停までは300バーツ(約1360円)でどうだ」と言います。それが高いか安いか判りませんが頼むしかありません。20分ほど走って小さなバス停で降りました。

▲スラターニーへ向かうバス停の切符売り場

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2025年夏、マレー半島縦断をめざして(その3)

7月26日前半
今日はクアラルンプールから国境の町パダン・ブサールまで行き、タイ国鉄の夜行急行に乗り換えます。ほぼ鉄路乗車の一日になる予定です。クアラルンプールからバターワースまでは未乗区間なのでそれも楽しみです。ただ正確には、クアラルンプールからパダン・ブサールまで直達する列車は、バターワースを通らず短絡するようですので完乗とはならなさそうです。今日に乗るEP9274列車は奮発して一等車にしました。一等車には運用する鉄道事業者のサービスへの考え方というかレベルがよく判ると考えています。ですので時間やタイミング、そもそも営業していて乗れる機会があれば出来るだけ乗るようにしているつもりです。一つ先のクアラルンプール駅で駅撮りをしてから乗ろうかとも思いましたが、ここはやはり始発から乗るべきだろうと、中央駅から乗ることにします。まだ時間がありそうだったので、朝食を食べてホテルへ戻ってから近くを散歩しました。

▲KL中央駅 KTMコミューター(普通列車)の改札口

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広電 駅前大橋線 ついに開通

令和7年8月3日 広島駅ビル2階から始発電車が出発しました。新聞記事のご紹介は1日遅れの内容になりますので悪しからず。

令和7年8月3日 中国新聞朝刊 1面トップ

同上

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2025年夏、マレー半島縦断をめざして(その2)

7月25日
グマスから首都クアラルンプールまでは電車です。グマス8時12分発クアラルンプール10時45分着のEG9420列車です。今日はクアラルンプールで降りますが、この列車はタイ国境の町パダンブサール16時33分終着となり、長駆8時間半をかけて走破します。

▲EG9420列車、特急用のクラス93の車内。車幅は少しタイトか。

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2025年夏、マレー半島縦断をめざして(その1)

これまで何度か東南アジアを訪問しましたが、マレーシアの首都クアラルンプールへは行ったことがありませんでした。マレーシアの西海岸線にも、29年前に東海岸線を走る夜行列車でワカバルからシンガポールまで乗った時にグマスからジョホールバル迄乗車した以外は、全く未知の線です。クアラルンプール周辺はどうなっているのか、今は電車列車ばかりになっているようですが、一度見ておきたいと思いました。そこで今回は、シンガポールからクアラルンプール、バターワース、パダン・ブサールを経由、タイの首都バンコクまで鉄路で一気通貫をめざすことにしました。

▲スタートは、シンガポール鉄板の観光スポットから

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 「江若鉄道展」終了 ご来場に感謝申し上げます。

去る7月23日(水)から滋賀県高島市で開催の「江若鉄道を語り継ぐ会」の「江若鉄道展~ジオラマと写真で振り返る昭和~」は、10日間の会期を終えて、8月1日(金)に終了、本2日(土)に片付けを終えて、私も先ほど帰宅しました。昨年、江若鉄道の廃止55年を記念して設立された「江若鉄道を語り継ぐ会」の一周年の催事として、同会の総会と合わせて、湖西線近江今津駅近くの今津東コミセンで行いました。展示内容は、昨年とほぼ同じ写真展に加えて、今回は、西村雅幸さんが製作された「白鬚駅」「高島町駅」のジオラマが保管先の大津市歴史博物館から“里帰り”展示されたことです。お世話になりました「江若鉄道を語り継ぐ会」の皆様には厚く御礼申し上げます。

会場初日の様子、江若時代を体験されている地元の古老が続々ご来場、模型と写真を指差しながら、“こんなんやったなぁ~”を連発、背後では、西村さん、86さんが歓談中。

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広電 駅前大橋線 いよいよ明日開業

中国新聞の記事を引き続きご紹介します。

令和7年8月2日 中国新聞朝刊

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朝ドラで鉄道 御免与駅の巻

 ドラマを見ていると鉄道が絡んだ場面がよく見る。最近は昔のことでもVFXで映像化できるのが面白い。
 「御免与駅」あれ!高知にこんな駅、あったっけ!鉄道地図で調べてみると「後免駅」はあるが「御免与駅」はない。どうもドラマのためにつくられた架空の駅であるようだ。しかし、こんな声が聞こえてきそうな。「ごめんよ。このドラマのために駅を創ったんよ」「悪かったやちゃ。」「ところで、この駅のベンチはあまり見かけん形やね。普通は長椅子のような形やけど、このベンチは花を飾る花瓶を置く台をぐるりと囲むようになっているね。」「九州の折尾駅が丸い柱をぐるりと囲むように円形のベンチだったが駅が改築された時に復元して新しい駅にも設置されているようだよ。」「ところで近鉄の宇治山田駅のベンチは四角い柱を囲むようになっているよ。」 

  「御免与」じっさいに駅がなくて...