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逢坂山の話しから離れて高貴な本欄がもっぱら「走井餅」の話題になったことについて多少の責任を感じていますので、少し補足しておきます。
京津大谷駅の京都方500m位のところに「月心寺」があります。ここが往時の「走井茶屋」であったそうで、京津電車開業後すたれて寂れていたのを大正4年、橋本関雪が別荘として購入、彼の没後 臨済宗派の「月心寺」となった由。ここの庵主は村瀬明道さんという有名な尼さんで、NHKの朝ドラ「ほんまもん」のモデルになった方です(私は朝ドラは見ていませんのでコメントは控えます)。
大津市横木1丁目に存在するという「走井餅」は、現在は1号線沿いに観光バス相手のビル「井筒八ツ橋本舗」の中にあるそうで、詳しくは存じませんが八ツ橋屋が「走井餅」の商号を買い取ったのではないかと推察します。
それ故 本物の「走井餅」は本家があった昔に分家した八幡の石清水八幡宮の麓にのみ存在するのではないでしょうか。
大谷の鰻屋「かねよ」の近所にあった高級料亭「八新」は名神の工事で立ち退きにあい、あえなく消えたようです。
(「日本一のかねよの鰻」という看板が随所にありますが、わざわざ立ち寄るほどのもんでもないですよ)
「走井餅」と「名水餅」、確か何年か前に裁判沙汰があった記憶があります。かってはあの界隈に走井餅屋が何軒かあったのでしょうねぇ。
なお 蛇足ながら個人的には「走井餅」より浜大津駅前の「三井寺の力餅」を強く推薦しておきます。どなたに差し上げても喜ばれること必至です。
以上、お騒がせいたしました。
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