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【279】電気紙芝居 ついに行けた!立山砂防軌道 すぐにバラすひと 04/9/20(月) 16:26 [添付][添付][添付]

【279】電気紙芝居 ついに行けた!立山砂防軌道
 すぐにバラすひと E-MAIL  - 04/9/20(月) 16:26 -
  
第4回 立山カルデラ
                 出演:61年度 魚住鉄彦
                    62年度 吉田 麹
                    66年度 小咄純爾
                    67年度 澤村旅也

【旅也】各自用意した昼食をアテに、宴会が終盤を迎える頃、バスが来ましたよと、事務局の人が散会したメンバーを集めて回る。ピカピカのバスが二台。同じバス会社所属だ。(最初からこれを出しとけっちゅーのや!)1台は二班を収容に向かい、もう1台に酔っぱらい達が乗り込んで、ようやくツアー再会となった。バス待ちの間に昼食を摂ったので、昼休み時間をはしょれば、予定通りトロッコに乗れると言う。(やれやれ)

立山にカルデラが存在することを知って意外には思っていたが、正直なところカルデラなど、どうでも良かった。けれど解説の人の熱心な話に、徐々に引き込まれてゆく。一般車の通行できない林道や長いトンネルを抜け、カルデラ全体を南側から見渡せる展望台に出た。カルデラ内は意外なほど樹木が多い。「砂防工事を継続して行った結果、このように緑が多くなったのです」と。スケールが大きすぎて28mmレンズではとても収まらず、縦位置三枚の連続写真となった。向かいの山にうっすらと横一文字の線が見える。「道路でカルデラに入れるようになるまではあそこに水平軌道とインクラインがありました」へぇー。(何「へぇー」かは定かではありませんが「へぇー」の連続です)
カルデラ内に入る。中央部に立山温泉跡地、昭和44年に登山道が流されて閉鎖されるまでは温泉施設や砂防事務所があり、温泉客でにぎわったとか。随所に堰堤やこれを補修しているのか、工事現場があった。途中で二班のバスとすれ違い、思わず手を振ってしまう。カルデラの下部というか出口の方へ入り直して右岸側へ横断、そこでバスのルートは終わる。「天涯の湯」という温泉小屋があり、足湯も。時間がないので足湯で我慢。大変熱いけど(*^_^*)。

ここから徒歩で長いトンネルを抜け、カルデラの外に出たところが現在のトロッコの終点、水谷平である。過去、カルデラの中まで線路が延びていたらしく、所々にレールが残った道を歩く、トンネルも軌道が通っていた跡だ。持ち物の中に懐中電灯と書いてあったのはここを通るためか。10分ほどで水谷平。夏の間の事務所や宿舎、トロッコのヤードが見える。待望のトロッコ乗車!

赤い屋根にライトグリーン塗装の人車が3両、逆向けの機関車が繋がれ、すでに列車は仕立てられているが、別の列車が登ってくるようで、発車までのひとときの様子を各自カメラに納める。魚住さんはEOS10D。しばらくカメラから遠ざかっていたが、購入して以来、面白くて最近は専らこれで遊んでいます、と。吉田さんはコンパクトカメラでスナップ感覚。現役時代からムービー派だった小咄さんは最新型の3ccdをおもむろに。最近カメラに投資していない私はEOS100で。それがなんだか調子がおかしいのだけれど。

しばらくすると列車が登ってきて別の線路に入った。ここに駐留している人たちか、女性を含む数人が荷物を受け取っている。発車時刻となり、全員人車に乗り込むが、9人定員の人車が3両だから27人しか乗れない。車掌役の職員の他に便乗の職員もいるので、各車ほぼ満席で身動きも自由に出来ない状態となった。シート配列はクロス方向に3人掛けが3列なので向かい合わせの部分が1箇所できる勘定だ。我々は最後尾車だが、車掌さんと案内の人たちが良い場所を占め、極めて見通しが良くない。私が座った側は山側で、景色が良くない上に危険防止のため窓や引き戸を開けることが出来ず暑い。

発車。最高速度は登り15km/h、下り18km/hだそうだが、軽快に走る感じで思ったより乗り心地が良く、感心。水谷平の平地から「湯川」の峡谷に入った。この川はカルデラから流れ出し、少し下流で「真川」と合流、「常願寺川」と名を変えるのだ。この先約300mの水谷トンネルを抜けると最大のハイライト、18段連続スイッチバックが待っている。
(つづく)

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