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クローバー会有志で行なわれていた写真展「京都の特急いまむかし」が本日、千秋楽を迎えた。大雨が降りしきるこの日は、さすがに来場者は少なかったものの、名古屋から新幹線で駆け付けた老鉄道ファンが来場されたほか、会員では、今回の企画・指揮・資金を一手に引き受けた乙訓老人、満身創痍の体ながらも口だけは衰えを知らない仁連上人、展示の近鉄特急を執拗に追い続けたT会員が集合、午後5時を持って終了、一ヵ月の会期を滞りなく終えた。
そもそもこの企画は、ギャラリーの店主から持ちかけられたもので、地元に密着するギャラリーとしては、身近で、とくに子供たちにも受け入れられるテーマにしてほしいという要請を受け、京都に出入りする特急に決まった。検討の結果、会の厚みを出すためには、古い写真も見せて新旧対比で京都と特急の関わりを見せようとなった。そこで山科の人間国宝にもお願いして、東海道線の未電化時代の貴重な写真を提供いただいた(写真1)。
特派員も老人からの依頼を受け、現状の写真の撮影に走り回ったが、よくよく考えたらロクなものを撮っていない。プリントを手配する前の日に、自転車に乗って近くの東海道線へ撮りに行く有様で、今さらながら一夜漬けのクセが抜けきらない自分を痛感させられた。
開催に当たっては、非公式な会員有志の行事ということもあって、積極的なPRは行なってこなかったが、京都新聞にも紹介され(写真2)、次第に来場者は増えていった。
その中には、子供さんの来場もあり(写真3)、店の目論見も当たったようである。目を輝かせて写真に見入る子供たちの姿を見ると、思わず微笑んでしまった。
そして、6月15日(日)には、この店の伝統行事、朝粥の会で、当会員の元・米っ子氏による「中国の新幹線事情」を聞くという、またとない機会に恵まれた。多くの会員が集まり、お粥さんをすすりながら、有難く拝聴、食後は地元の後期高齢者の方々と、会員が交流するという光景も見られたのであった(写真4)。
とかく趣味活動というのは閉鎖的、グループ限定の交流に終始しがちだが、地域の方とも交流できたことは、会の社会貢献が多少なりとも果たせたかなと思っている。また、今回の写真展では、撮影だけでなく、額の貸与、プリント、運搬と多くの会員の世話になった。会の結束力を痛感した次第である。店主の「楽しそうな、ええ会ですなぁ」という声が今後とも続くこと願っている。
なお、新聞掲載に関しては、無断掲載を厳しく諌められている向きもあるが、許可を得た上で掲載しているのでご心配なく。
【写真1テーマは京都の特急.JPG : 258.8KB】
【写真2京都新聞に掲載.jpg : 69.4KB】
【写真3熱心な親子.JPG : 254.0KB】
【写真4朝粥会でも交流.JPG : 270.4KB】
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