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廃止予定線を乗り歩く「尻毛会ツアー」の今回の例会は来年春に廃止が決定した名鉄美濃町
線と三河線に決まり、10月12日に決行された。今回は直前に事務局長が参加できなくなり
急遽福田君が事務局長代行となり大役を果たしてくれた。
早朝の7:09分京都発の700系「のぞみ」は満員で連休中にするのはやめようと言う事が早
速決議された。名古屋から三河線との分岐駅・知立まで行き、西中金行きの気動車に乗た。
廃止予定とは言えきれいな中型気動車で、速度は出ないがなかなかのものであった。
終点・西中金は何もない山間の駅で、さらに奥の足助まで延ばす予定であったのか路盤が伸
びていた。
再び来た道を引き返し知立へ戻り、今度は“海線”と言われる吉良吉田まで下る。途中碧南
までは電車で、碧南からは再び気動車である。“山線”と同じ型のキハ32号車が今度は坦々
とした平野をひた走り吉良吉田へ。ここで昼食までのつなぎにうどんとおでんを食べたがこ
の辺はすでに関東圏なのか味付けが濃かった。でも田舎の駅前食堂でのうどんは学生時代に
タイムスリップしたようでこの上なく楽しく、おいしかった。
ここから西尾線はパノラマカーのミュウカーというもので、座席指定であるが福田代行の調
査で買った一日乗り放題券(3000円)なら指定券なしで乗れるのである。二階の展望車に
初めて乗って全員大はしゃぎであった。やがて新安城、ここで5500系の三代塗装車という
お別れ列車に乗った。5500系とはパノラマカー以前の特急車と言う事で、丸みを帯びた車
体は南海のズームカーや阪神の初代・赤胴に似ていた。乗り心地も良くなんで廃止するのか
よく分からない。
時間はやがて15時になろうとしているが昼食はまだ。というのも美食家の吉田会長がぜひに
と所望されているのが美濃・関にあるうなぎの名店でのうなぎ料理だからだ。
全員燃料は使い果たし予備電源で動いている有様。
新岐阜から最終目的の美濃町線に乗りいざ関へ!連接の紅い電車は見たよりも遅く、揺れも
ひどく専用軌道と併用軌道をつなぎ合わしながら一時間ほど掛けて新関へ。この先200mほ
ど伸びて長良川鉄道の関駅に接続している。
関は“関の孫六”など刃物の町で11日12日は刃物祭と言う事で、この山間の町は大にぎわ
いおかげでうなぎ屋は大混雑であったが確かにおいしいうなぎ丼であった。関西風のカリッ
とした香ばしさと、やや甘口のたれがマッチしてなかなかのもの。
帰りの電車では全員寝込んでしまい気がつくと新岐阜、思えば第一回の尻毛会はここから始
まった(谷汲線)のであった。
東海道線の米原行きまでの接続時間は9分、また走った。
今回の参加者:吉田会長 福田事務局長代行 田淵近鉄を愛する会会長 会員田野城
廃止予定線:三河線西中金-猿投、碧南-吉良吉田
美濃町線、岐阜市内線
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