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《尻毛会とは》
無くなる・無くなりそうな鉄道を見て触って研究しようという熱心な還暦前後のOBたちが
集まった研究組織であることはすでに有名ではありますが、本日「有田鉄道」と「紀州鉄道」
および「環状線・阪和線における特急料金の価値」を検証するため遠くは名古屋や三宅八幡
からの田舎者も含め7名の参加で開催されました。
早朝、新大阪7:35スーパーくろしおで出発し早速検証作業に入りました。しかし、一部の会
員はビールと弁当にうつつを抜かし前途多難を感じさせておりました。
最初の研究対象の「有田鉄道」は樽見鉄道からきたという“ハイモ”なるレールバスにゆられ
ながら終点の金屋口へ行きましたが今年末で無くなるためか路盤整備が悪く速度が遅いにもか
かわらず揺れる事おびただしい。脱線は間違いないと肝を冷やす事しきり。
金屋口の車庫にはもう動く事もないだろう両運のキハ58003や蒲原鉄道から来た貨車があった。
ところで最近の鉄道ファンはどうしてあんなに不気味なのだろう。一人で活動して何が面白い
のかわからない。
時間があるので途中の駅まで歩く事にしたが、枕木は腐っている、犬釘は抜けているなどヒド
イものである。研究材料として“落ちていた”犬釘を一本採集した。
ついでに落ちているみかんも食べられるのかと試しに食べてみた。うまかった。いってお
くが“落ちていた”のであり“とった”のではない。しかも収集地は畑ではなく鉄道敷地
内であった。
次の研究地、御坊へと急ぐ。
高級料亭で昼食の後バスで旧日高川駅跡へいく。ポイントやホーム跡はもとより線路まで
残っている。資料収集後徒歩で西御坊駅まで歩いた。路地の奥にあるような駅に大分交通
耶馬渓線から来た気動車が待っていた。我々以外におばさんが一人、御坊までの短い旅の
道連れだ。
研修会もいよいよ終盤、和歌山から南海「貴志川線」を往復して今回の研究は終了。
紀州快速の223系車中での熱心な討論の結果、「有田鉄道と紀州鉄道は無くなるのが当たり
前」「環状線・阪和線における特急料金の価値は全くない。乗るヤツの気がしれん」と言
う研究成果のアピールを全会一致で採択して閉会した。
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