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【1328】で長老より、ドイツ製のホイッスルのお話があった。ドイツ製電気機関車で現役は、長老が書込みされている上信電鉄デキ1、デキ3、銚子電鉄デキ3が挙げられる。
一寸前といっても40年位前まで、岳南鉄道のデキ1と2が健在であった。また、上信電鉄電化時に用意された電車の電装品もドイツシーメンス社製であった。
国鉄のドイツ製電気機関車はアプト式のEC40を除くと、昭和2年に輸入されたED56→ED23が1両、ED57→ED24が2両、計3両を数えるのみである。長老が武蔵境駅で聞かれた警笛は恐らく当時八王子機関区に配置されていたED24のものではなかろうか。
【1330】でK.H.生さんが疑問を呈された台車の件
写真は高崎駅に廃車後、倉庫代わりに留置してあるクモハ103+クハ103のいずれかのものと思われる。クモハ103+クハ103は元西武鉄道のクモハ463+クモハ466で、昭和35年所沢工場製である。問題の台車はTR25Cという形式で、乗心地改善のため、DT12、DT13、TR22の枕バネ部分を空気バネに取替えたものである。当初は昭和33年製のクモハ501が履いており、上信電鉄売却時に履替えたものと思われる。
上信電鉄の電車は後日紹介することにして、今回はもう1両の電機ED316とドイツ製の私鉄電機ということで岳南鉄道デキ1と銚子電鉄デキ3を紹介する。
1.2 デキ1 昭和42年3月24日 高崎
大正13年シーメンス社製、この当時はパンタが原型のままであった。
3.ED316 昭和42年3月24日 高崎
昭和18年6月に国鉄に買収された飯田線辰野〜天竜峡間の前身、伊那電気鉄道のデキ1形デキ6で、昭和28年の改番でED316となった。昭和30年9月に廃車となり、昭和32年5月に譲受けた。伊那電気鉄道のデキ1形は大正12年石川島造船所製で電装品は芝浦製作所製であるが、車体は箱型に、電装品はデキ1と同じシーメンス社製のものと取替えている。近江鉄道に原形のままでED311〜ED315が残っているので皆さんご存知のことと思う。
4.岳南鉄道デキ1 昭和43年4月6日 岳南富士岡
昭和3年、アルゲマイネ社製で、デキ1、デキ2の2両在籍した。元宇部電気鉄道の1、2→宇部鉄道1、2→国鉄1.2と所有者が変わり、昭和27年3月岳南鉄道入りした。
5.銚子電鉄デキ3 昭和58年5月21日 仲ノ町
大正12年、アルゲマイネ社製、宇部の沖の山炭鉱が購入し、昭和4年宇部電気鉄道に譲渡、岳南鉄道のデキ1、2とは一緒にいたことになる。昭和16年銚子電鉄が購入している。現在は営業線上に出ることはないが、銚子電鉄のマスコット的存在で、仲ノ町車庫に留置されている。
【デキ1.jpg : 58.4KB】
【デキ1A.jpg : 61.5KB】
【ED316.jpg : 62.7KB】
【岳南1.jpg : 67.5KB】
【銚子デキ3.jpg : 92.1KB】
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