|
▼総本家・青信号編集部さん:
>乙訓の老人様、この写真で薀蓄を一言。
懐かしさのあまり割り込ませていただきます。
この駅は京福電鉄北野線の終点であった北野駅ですね。右京区御室育ちの私は小一(昭和28年)から市内の学校まで電車通学を始めました。その頃、北野線は白梅町で市電西大路線と平面交差し、今出川通りを専用軌道で数百メートル東進していたのです。
駅を出ると道(御前通り)を挟んで向こう側には北野天満宮の杜が広がっていました。100m程で杜を抜けると中立売り通りで、通りに面して一の鳥居があり、N電の下の森とかいう電停がありました。N電は北進すると程なく今出川通りを渡って終点北野。南進すると中立売通りはすぐに左に折れて東西の通りとなり、北野車庫前です。
私は嵐電と市電の定期券を購入するため、時々北野まで乗ったり、京都駅前から帰宅するときなどはN電と嵐電を乗り継ぐこともあり、また北野商店街への買い物について行くときなど、この駅を結構利用していました。
構内は結構ゆったりしており、島式ホーム(だったかなー?)の2線に加え、別途貨物線のようなものが1線あり、時折濃緑一色の電動貨車(フモ501)が止まっているのを見かけました。
小3の頃だったと思うのですが、残念なことに千本今出川から少しずつ西進してきた市電今出川線が最後に残った区間、紙屋川橋〜白梅町間を開通させるとき、嵐電は北野〜白梅町間を廃止し、現在の北野白梅町駅が建てられました。写真を見ると駅本屋右側に謹告と読める立て看板が写っていますが、ひょっとすると同区間廃止の予告看板かも知れませんね。
いやー懐かしいですね。小一の頃、白梅町から自宅の最寄り駅の妙心寺駅まで小児定期運賃は1ヶ月90円だったと記憶しています。
|
|
|