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本日の日本海新聞に注目すべき記事が掲載されていました。
表題は、『駅舎内に診療所 お年寄り患者に粋な計らい』です。
鳥取・岡山県境の那岐山への入り口として多くの登山客に利用されている鳥取県智頭町のJR因美線・那岐駅。一九三二年の開通時に建設された風格ある駅舎に十一日、「那岐診療所」の看板が取り付けられた。駅舎内に診療所が併設されるのは珍しく、鉄道関係者も「聞いたことがない。全国初ではないか」と話している。
診療所を開設したのは智頭病院(智頭町智頭、浜崎尚文院長)。同病院の外来患者のうち、那岐地区の高齢者の比率が高いことから、綾木諭事業管理者が「わざわざ智頭まで来てもらわなくても」と開設を思い立った。
那岐駅から智頭駅方面に向かう列車は一日にわずか九本。五時間待たなければ列車に乗れない時間帯もあるという。
当初は同地区内にあった旧診療所の建物に目を付けたが、閉鎖から二十年近くが経過。その間、まったくの手付かず状態だったため、老朽化が激しく、断念せざるを得なかった。
旧診療所に代わって白羽の矢が立ったのが、デイサービスセンターとしても利用されていた那岐駅舎。住民とも相談し、岡野一広医師が毎月二回、第二、第四火曜日に診察を行うことになった。
開所式では織田洋智頭町長が「地域の皆さんに近いところで医療を行いたいという思いが実った。健康で長生きすることを目指して、診療所を利用してほしい」とあいさつ。開所式に駆けつけた同町野原の無職、栗田光治さん(83)は「これまでも地区住民の集まりなどに駅舎を利用してきたが、今後は医療の拠点としてたくさんの人に利用してもらえると思う」と話し、喜びもひとしおのようだった。
以上、日本海新聞記事より引用
何と、心温まることです。駅舎の上に病院があるのは都会の駅では、よくありますが、ローカル線の片田舎の駅がレストラン、郵便局、スーパーになった事は聞きますが、診療所になるとは初めてでしょう。
特に高齢化社会が進行している山間部等でこんな風に有効利用される事は、非常に素晴らしい事です。2番目、3番目の駅利用が出てきて欲しいものです。
【駅.jpg : 15.0KB】
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