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スイスのメーターゲージ2=CJ/Chemins de fer du Jura その2
この鉄道の最南端はラ・ショー-ド-フォンで、SBBと私鉄CMNとに接しているが、通常のガイドブックにも辛うじて1ページぐらいの記載がある。この一帯に19世紀後半から時計産業が大いに発達し、スイス最大の(我々は見なかったが)時計博物館があるからであろう。かなり大きな町である。
そこまでわざわざ行ったのは、その町の入口付近約1kmほどが併用軌道になっているから。路面が敷石だったら申し分ないが、残念ながらアスファルトだった。ここを電車や客車が通るのである。
先回ご覧頂いた赤いモニが牽引する客車列車や、モハニ+ハ+クハの編成がゴロゴロと走る。また他線同様部分低床の3車体GTW車も多い。このCJは標準軌間線を含めラック区間はないが、他鉄道にはラック対応GTW車もある。
従来の常識でならスイスの電気機関車、電車は全軸駆動で、スイス独特の動力車表示で4/4と表し、車体に必ず標記されている。4軸全部が動軸というわけで、ボギーでも2軸のみが動軸なら2/4である。我々の仲間にはこの伝で、4駆マイカーに4/4とレタリングしている男もいる。
このGTW車は2/6である。これは3車体貫通式だが、中間の窓のない短い車体部分に機器、動力を集中搭載し、前後の台車は付随台車だからである。今後はかような車輌がどんどん増えていき、我々のスイス鉄道の常識も変わらざるを得ないのであろう。
駅の時間を見、旅客列車が走るのを狙ったが、実はその合間に貨物列車も通っていた。気付くのが遅く、2列車以上の貨物をみすみす逃がしたのが残念至極であった。天気は猫の目のように変わり、一時は相当な降雨もあった。
この鉄道は創業が1884年で古い蒸気機関車、電車も保存しており、この古い汽車・電車を使った結婚式や、なぜか馬に乗った山賊が列車を襲撃する?イベントツアーもあるようで、パンフに写真が出ている。http://www.les-cj.ch/ などをご覧あれ。
なお先々回ベルギーのTTAで掲載したアドレスは、現在では開けないことが分かった。この軌道に関するページも多く、例えば
http://www.tta.be/galerie/index.php?/categories などだが、要は
Tramway Touristique de l'Aisne で検索すれば、いっぱい出てくる。
【低床車が.jpg : 194.6KB】
【CJ低床車と離合.jpg : 199.4KB】
【併用軌道区間.jpg : 193.8KB】
【併用軌道区間2.jpg : 199.4KB】
【CJ有蓋貨車.jpg : 194.3KB】
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