DRFC-BBS
※容量制限により削除された06年1月31日までの投稿写真を一部復活しました。詳細はこちら。
※新掲示板へ移行したため、この掲示板への投稿は受け付けておりません。

新掲示板アドレス(2008.08.03〜)
http://drfc-ob.com/wp/
左のフレームが表示されていない場合はトップページへ移動してください。

 投稿者絞り込み:   ページ移動:  
  新規投稿 ┃ツリー表示 ┃一覧表示 ┃検索 ┃設定 ┃ホーム  
473 / 1210 ツリー ←次ページ前ページ→

【974】琴参電車あれこれ(その3) 乙訓の老人 07/8/4(土) 15:26 [添付]
【977】Re:琴参電車あれこれ(その3) 家専門の達也 07/8/6(月) 10:23
【979】Re2:琴参電車あれこれ(その3) 家専門の達也 07/8/6(月) 12:18
【980】Re:Re2:琴参電車あれこれ(その3) 介護士1号 07/8/6(月) 23:52 [添付]
【981】Re:Re2:琴参電車あれこれ(その3) ぷるぷる 07/8/11(土) 16:30

【974】琴参電車あれこれ(その3)
 乙訓の老人  - 07/8/4(土) 15:26 -
  
宇宙遊泳に出掛けた琴参電車は、どうやら銀河系を飛び出したらしく、最新の電脳といえどもキャッチできない。沖縄に戻すより、多度津港に着岸させる方が良さそうである。
さて、多度津への延長は大成功であった。この頃の一日あたりの乗客数等を60年史から拾ってみると下記の表のようになる。

多度津港に繋がる桟橋通りに延長開業出来たのは、1925年2月26日である。この年はすぐに延長効果が実を結んでいないが、翌年から乗客数の伸びは目を見張るものがある。1928年3月には地方鉄道法により丸亀〜坂出間の延長開業を果たしているが、これについては後述するとしよう。
多度津延長による大当たりについて60年史では、次のように伝えている。
「多度津線開通当時は変電所設備が充分でなかったため、500人位の団体を輸送する時は多度津から琴平まで半日がかりの大仕事であった。普通なら30分そこそこの運転時分のところだが、当時40人乗りの小型車であったので、一杯詰め込んでもせいぜい100人位が関の山であった。その満員にふくれ上がった電車が5分間隔で次々発車するため、変電所のブレーカーがもちこたえられず作動し、その度に全線が停電となり一休み。修理が終わって変電所でスイッチをいれると、停まっていた全部の電車が一斉に動き出すので、またブレーカーがとぶ、こんな状況が繰り返された。」
当時の運転時分は丸亀〜琴平間は56分、多度津〜琴平間は38分、共に16分間隔であるから単純計算すれば、両線上に12両のデハヨ型が存在する。これに特発臨時を3両加え15両とすると変電所にどれだけ負荷がかかるのだろうか。専門家の達也さんに聞いてみたい。因みに開業時は200kwの回転変流器1基だった由。
掲載の図は20年位前に、1960年4月の善通寺車庫を訪問した時に、形式図を筆写したものを基に作図したものである。写真と比べると窓下寸法が足りないようだ。もう少し腰高にする必要がありそうだ。模型化する愛読者はご注意されたい。

添付画像
【琴平電車3のコピー.jpg : 142.1KB】
引用なし
パスワード

[添付]〜添付ファイル〜
・名前 : 琴平電車3のコピー.jpg
・サイズ : 142.1KB
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)@179.65.113.221.ap.yournet.ne.jp>

【977】Re:琴参電車あれこれ(その3)
 家専門の達也  - 07/8/6(月) 10:23 -
  
▼乙訓の老人さん:
7月末に師匠から暇を言い渡されて仕方なく、家で大工仕事やら庭の蝉やトカゲ達と遊び呆けておりました。(モンゴルでサッカーをするほどの度胸はありません)

たまにHPを覗くと大陸のレポート等が賑やかに出ておりますね。その中に、賽の河原を散策中にWindows Vistaと書かれたブースターロケットを拾われ、銀河系を飛び出したとか言うご老人の記事。相変わらずお元気ですね・・・

>・・専門家の達也さんに聞いてみたい・・
おお、これはきっと私の事やと勝手に思い、朝の仕事にしようと頭の整理をしております。

■観点1(大学の電気工学科的見方)
変電所の容量が200Kw、40人乗りの小型車ですからMM容量は大きくても50HP2個程度と見て75Kw。これが15両ですから1125Kwの総容量です。全然足りませんよね。但しこれは同時に定格容量を消費したときの値です。通常、全車両がよーいドンすることはありませんから、力行率を運転曲線から推定し、電源容量を決めるのではないかと思います。(私は変電設備の専門家ではありませんので)
そこで200を1125で割ると17.8%。逆算ですが、これなら全然話にならないというレベルではなさそうですね。でも、1.送電ロスが考慮されていない。2.一般にMMは定格容量を超えて使用する事が多々あるし、変電所も過負荷に耐えうる設備のはず。等々考慮に入れるべき要素は多々あると思います。

■観点2(運転屋的見方)
大輸送の時に変電所が度々トリップして運転不能に陥るという事例は軌道線ではかつて散見された様です。軌道線のように閉塞区間を持たない路線で計画値以上の両数を投入すると電車線電圧が大きくドロップするので加速が悪く、運転士は無理にノッチを進め、力行率がどんどん高くなり、変電所の保護継電器がトリップします。(すなわち電車線停電です)

■観点3(運転・車輌屋的見方)
多くの場合これからが問題で、復旧方法は次の通りです。1.運転指令者が各車両の集電器を下降させる。2.運転整理上優先されるべき車両から順次集電器を上昇させる。3.ノッチ扱いを直列終段までに限定させ、運転再開する。
集電器を上昇させたままで送電再開すると車両のコンプレッサが一斉に起動し、その突入電流で保護継電器がトリップします。これを「変電所が飛ぶ」と表現します。まさに>宇宙遊泳に出掛けた琴参電車 となるわけですね。なお、突入電流はDH25で100A以上あったように思います。600V・200Kwの変電所の定格電流は333A、保護継電器の動作設定値はその2倍としても700A弱ですから、充分頷けるでしょう?

さぁてっと、朝の涼しいうちに宿題は出来たし、次は庭の草むしり。
引用なし
パスワード
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; SV1)@zaqd37ce052.zaq.ne.jp>

【979】Re2:琴参電車あれこれ(その3)
 家専門の達也  - 07/8/6(月) 12:18 -
  
977の書き込みで、注釈すべきことが2件ありました。

注1:MMとはMain Motor、すなわち主電動機のこと。
注2:コンプレッサの突入電流は意外と大きいものです。DH25等小型のコンプレは直流電動機を架線電圧で一段起動させるため、コンプレ接触器が投入された瞬間、大変大きな電流が流れます。でもその持続時間は短いもので、回転を始めると界磁による逆起電力が生じ通常の運転電流(数A程度)に収束して行きます。1から2秒程度の間にこのような変化が起きます。

ところで、
>掲載の図は20年位前に、1960年4月の善通寺車庫を訪問した時に、形式図を筆写したものを基に作図したものである。
とのことですが、どこにあるのですか?
引用なし
パスワード
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.1.4322; .NET CLR...@zaqd37ce052.zaq.ne.jp>

【980】Re:Re2:琴参電車あれこれ(その3)
 介護士1号  - 07/8/6(月) 23:52 -
  
>977の書き込みで、注釈すべきことがありました。
>
>ところで、
>>掲載の図は20年位前に、1960年4月の善通寺車庫を訪問した時に、形式図を筆写したものを基に作図したものである。
>とのことですが、どこにあるのですか?

介護士は忙しいのです。
半世紀も以前に送られてきた図面が今回の投稿記事に付随しているとは露ほども知りませんでした。
何のことかいな?と他人事と思って眺めていると件の老人さまからおしかりのメールがまいったのです。「あれや、あれ」といわれてゴミ箱を探すとありました!
早速載せますのでご批評下さい。

添付画像
【デハヨ.jpg : 139.5KB】
引用なし
パスワード

[添付]〜添付ファイル〜
・名前 : デハヨ.jpg
・サイズ : 139.5KB
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; InfoPath.1; .NET CLR 1...@p1147-ipbfp604kyoto.kyoto.ocn.ne.jp>

【981】Re:Re2:琴参電車あれこれ(その3)
 ぷるぷる  - 07/8/11(土) 16:30 -
  
>・・・ゴミ箱を探すとありました!
>早速載せますのでご批評下さい。

マルキン電車の図、参りました。こういう図を書いて楽しむことは私もやったことがあるため、新しい記事が丁度途切れているのでHPを開くたびに目に入り、楽しませていただいています。

諸元を見ると主殿動機は550V22.5Kwが二台、これで過不足なしでしょうね。自重6.6t・・木造車だからこんなものでしょうか、四輪単車なので軽いのでしょう。制動機:手用・・その手があるのを忘れていました!

図に戻ると、前面形状がわかりませんが、なかなか好タイプです、小学校の頃に良く乗った京都市電の200型を想い出しました。ところで、腰板の線が省略してあるおかげで何やらお化けが2匹手を繋ぎあっておいでおいでしているように見えませんか?「11」の文字がお化けの目に見えるのですが。

そうそう、主殿動機の欄に(奥村電機)とありますが、これについてはご老人の解説を期待することにしましょう。宜しくお願いしまーす。お後が宜しいようで・・・

ps:塗色はどんな色だったのでしょう。
引用なし
パスワード
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.1.4322; .NET CLR...@zaqd37ce052.zaq.ne.jp>

  新規投稿 ┃ツリー表示 ┃一覧表示 ┃検索 ┃設定 ┃ホーム  
473 / 1210 ツリー ←次ページ前ページ→
ページ:  ┃  記事番号:   
(SS)C-BOARD v3.5.4 is Free.
掲示板についてのお問い合わせはこちら。