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新年おめでとうございます。須磨の大人と共によろしくお付き合いのほどを・・・・・
昨年8月23日のこと、探検隊18名は堺市の埋立地にタクシーで向かった。噂の変なもの見学申請をしたところ平日ならOKとなり、東京、名古屋、広島、関西支部から仕事をさぼれた輩が集まったのであった。この埋立地には数年前にもバス1台で行っているが、その時にはなかった量販店その他が進出した一画があり驚いた。
さて、M物産の派遣員駐在事務所といってもプレハブだが、ここで説明をうける。そんなことより早く見せて欲しいのだが、猛暑でありみんな大人しくパンフを前に講義を受ける。なんでも「トランスロール」と名付けられているとか。腹のなかでは「そんなこと知ってるわい、はよ見せんかい!」。
汗が引いたところで案内を受ける。20cm高のホームで待つことしばし、テント張りの小屋の扉が開き変なものが現れた。パンタは下げたまま。「電力回生制動で充電しています。これで架線のないところでも走れます。」と派遣員は胸をはる。そんなことより90パーミルの勾配でも再起動出来ると言うのでテストをしてもらおうと思っていたが、テスト走行路は勾配を30mばかり上りきったところでプッツンである。150mばかりの直線路を走るのに乗せてもらう。加速は良いが、乗り心地はトロバスそのものである。次はカーブ走行となる。やっぱりトロバスである。走行路建設費をけちった結果、バウンドがすごい! ダンプカーと共用する日本の道路では、乗りごごちはえげつないものとなるであろう。車体の側板は薄いようだ。ダンプに直撃くらったら、分解するかペシャンコになるであろう。乗り場に戻って足回りを見せろと要求した結果、スカートをはねあげてくれた。モノレールに中央フレンジ車輪が食い込んでいるのがよく分かる。
噂では堺市が計画しているLRT建設に、この変なものを導入するのではないかと言われている。これでは阪堺線とつながらない。3年前に堺市のえらいさんから聞いた話と食い違うことになる。ところで、ひとわたり見学させてもらった後、事務所へ戻って質問した。
「在来鉄道と走行路を、互いにポイントなしなら共有出来るかもしれないが、あると無理があると思われる。このあたり、どの様にお考えかな?」
「じつは、それも考慮のうちの一つでして、このような交差部の模型を作りました。」
と差し出されたのは、50kgレール端切れの中央部に70mmばかりの隙間をあけ、その中にガイドレールを仕込んだものであった。わが事さえよけりゃ良いとゆうもんじゃないよ。
これで大小路の交差点で阪堺線を渡ろうと思っているなら浅はかなもんだ。変なものは変なおじさんが売り込みを図っている事がよく分かった。
琴電については、後ほど薀蓄を披露することにしよう。
【変28.JPG : 48.8KB】
【変29.JPG : 34.7KB】
【変30.JPG : 52.5KB】
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