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LRT運行へ路上実験 京都市 来年1月、今出川通で市バス使い
次世代の新型路面電車(LRT)の導入を検討している京都市は7日、LRTの走行を想定した初の実験を来年1月に今出川通(北野白梅町−出町柳間、4・1キロ)で行うと発表した。LRTに見立てた市バスを走らせ、今出川通と周辺道路の混雑の状況や地元住民の生活への影響など効果や課題を検証する。
LRTは低床で乗り降りがしやすく、地下鉄よりも建設費が安いため、富山市など全国の都市で導入の動きが広がっており、国も整備の支援に乗り出している。
京都市でも2003年度からLRTに関する調査を始め、昨年9月に今出川線と都心の小環状線(四条大宮から京都市役所などを循環する4・3キロ)をモデル路線に設定し、実現の可能性を探っている。
実験は、今出川通を走る今出川線で1月24日の午前10時から3時間行い、10分間に1本程度の間隔で「仮想LRT」バスを走らせる。専用レーンを道路中央に設け、道路幅に応じて単線と複線の区間も設定する。4カ所の停留所を設け、実際に一般客が乗降するが、利用者は事前申し込み(12月1日から)の約300人に限定する。一般車両は外寄りの一車線を走行することになる。
今後、実験の詳しい内容は、この日発足した地元住民、京都府警、学識経験者などでつくる協議会で検討するほか、事前に実験をPRし、一般車両だけでなく荷下ろしの車両も乗り入れを控えるよう呼び掛けていく。
市交通政策室は「LRTに対する市民の認知度がまだまだ低く、実験をきっかけに理解を深めてもらう」としている。
(京都新聞) - 11月7日21時58分更新
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