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Ostfrieseschen Inselbahnen 2-1 ヴァンガロ−ゲ島鉄道(その1)
エムデンの安ホテルの朝食は、トレイでの「1人盛り」だったが、バイキングでもこれほどは取らないというぐらいのボリュームに一驚。昨日ディーゼルカー運転手に調べてもらったレンタカー(ハーツ)事務所は旧市街のすぐ近くだった。
大雨で雷もゴロゴロする中、次の目的地ヴァンガローゲ島への渡り口、Harlesielまで67km余り、順調に1時間で到着。見難いだろうが、今回改めて掲載した地図では最も東の島である。前回のボルクム島は左端。その斜め下にエムデンがある。
最初に入れた駐車場が1ユーロと安いのは2時間までと分かり、2日間5.6ユーロの別の場所に入れなおし。船はDB直営と民間があり、後者が少し早く出るのでそっちにした。これが間違いの本だった。
下船する客は車椅子など、老人がやたら多く手間取り、出発が遅れた。島に到着しても下りたのは、我々と自転車携帯の若者などごく少数。この船は海上周遊のみの客が主目的で、DB船利用が正規と分かったのは離島時であった。
海は極端に浅く、浚渫されている航路の両サイドには大きな木柱が目印に植え込まれ、外れたら座礁確実である。潮の変化も極端で、1年分の潮干満表がパンフに(インターネットでも)発表されており、船も毎日航行時間が違い、4往復する日もあれば、行き2、帰り3便の日もある。
満潮時しか航行できないから、北行き、南行きの時間を決め、ヨットや汽船は1列縦隊で片側航行するのである。
この東フリースラント諸島の各島は、最初に記した通りすべて砂洲で、東西に長く、船着場は西南端(本土側)だが、海抜ゼロ地域で、街はことごとく北側(北海側)にある。この島を含め、ほぼ全部(肥満程度には差があるが)タツノオトシゴかジュゴンが横になってうつむいたような形である。
船着場から街までの何キロかを軽便鉄道が結び、現在では3島で国立公園内自然保護のため運行されている。ボルクム島と違い、自動車は消防、救急、警察、それに許可を得た建設用のみ。自転車と馬、配達にはバッテリーカーが活躍している。
この島の鉄道はDBの直営で、カマボコ屋根のオープンデッキ客車を5〜7両。無蓋車を連結しているのは、乗客の自転車のほか、島排出のゴミの類を詰めたコンテナを船に積み、本土に送るためである。
湿原を行く列車写真の左には野鳥の群れが居り、湿原は当然立入厳禁である。右端に風力発電機が見えるが、これはご愛嬌程度で、電気、ガス、水道、電話はすべて海底を伝って本土から、下水道は島からパイプで本土に送られる。
桟橋で長い列車が客を乗せたまま動き出し、当然機関車が機回りするはずとカメラを構えていたら、何と推進のまま、止まらずに出て行くのに一瞬うろたえた。相棒に声をかけ、2人ともどうにか飛び乗ったが。
【オストフリースラント諸島.jpg : 451.1KB】
【ウ〓〓゙〓ケ〓aャ`.jpg : 159.9KB】
【湿原を行く.jpg : 166.8KB】
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